ちょっと背伸びして良い財布を使う
身につけるアイテムの中で、財布は良いモノを使っているという方は少なくないでしょう。キャッシュレスが浸透してきたとはいえ、まだまだ財布は現役です。
財布には人それぞれこだわりがあると思いますが、ちょっと背伸びして素材やつくりが良い財布を手に入れると気分が上がります。財布の品格に負けないように自分磨きにも精が出ます。
この記事では、社会人にオススメしたいお洒落でシンプルなセンスの良い高級メンズ長財布ブランド15選を紹介します。
財布を選ぶ基準
1．素材：高品質で耐久性が高いレザー
ブランド品の長財布の素材はだいたい革（レザー）だと思いますが、革の種類や品質は様々。革の種類は好みですが、品質の高いレザーが使われているかチェックします。
| 素材 | 特徴 |
| 牛革(カウレザー) | レザーの定番素材。牛の年齢や性別によって、皮革の呼び名や質感が異なります。高級ブランド財布にはカーフスキン、ベビーカーフといった仔牛レザーが使用されます。経年変化を楽しみたい方には、ブライドルレザーが人気です。 |
| 馬革（コードバン） | 馬のお尻部分から少量しか採れない貴重素材で、光沢があるのが特徴。革のダイヤモンドとも呼ばれ、耐久性も高いです。 |
| 羊革（ラムレザー） | 程よく柔らかく、しっとりソフトな触り心地の革。使っていくうちに光沢感も出てきます。イントレチャート（編み込み）で有名なBOTTEGA VENETAの定番素材です。 |
| 鹿革（ディアスキン） | 柔らかく、しなやかさな触り心地の革。湿気に強く通気性が高いため、手袋に用いられますが、財布の素材にも採用されます。 |
| ワニ革（クロコダイルレザー） | エキゾチックレザーの代表的な存在。個性的で派手な見た目なので好みは分かれますが、高級感があり、耐久性に優れます。 |
レザーは使えば使うほど味が出る（エイジング）ため、ケアしながら使えば長く愛用することができます。
また、レザーの表面に型がプリントされたものは、傷がつきにくく、目立ちづらいといった耐久性のメリットがあり、模様のデザインで差別化もできてオススメです。
2．デザイン：シンプルで高級感がある
デザインや色は好みがあると思いますが、社会人には飽きがこないシンプルなものがオススメです。デザインがシンプルだとつくりや素材の良し悪しが見た目の高級感に直接影響するため、ブランドの実力が試されます。
財布はステータスを表すと考える人も少なくないでしょう。せっかく良い財布を買うなら、自分の年齢や社会的地位に見合った高級感が欲しいところ。そういう意味でも素材はレザーがオススメです。
高級感を左右する革の艶、色味、キメ細かさ、型押しパターン、コバ（革の裁断面）やステッチの裁縫処理などを確認しましょう。
3．タイプ：二つ折りより長財布、ラウンドジップより折りたたみ式
キャッシュレス化に伴い、二つ折りや三つ折りのコンパクトな財布が人気ですが、
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といった理由から個人的に長財布を推しています。
また、ジッパー（ファスナー）付きのものは、現金やカードを取り出すのに動作が増え、かつ壊れやすい部位のため、ラウンドジップではなく折りたたみ式の財布をオススメします。
4．機能：かさばらない薄さ（小銭入れ無し）
小銭を入れてパンパンに膨れ上がった財布は美しくありません。財布の型崩れや傷みの原因にもなるため、長財布のスマートな見た目を活かすためにも、必要最低限のカードとお札だけを入れて、小銭は別で用意したコインケースに入れて持ち運ぶのをオススメします。
財布の薄さを追求するのであれば、マチ無しタイプを選びましょう。
社会人にオススメ！お洒落でシンプルなセンスの良い高級メンズ長財布ブランド15選
1．HERMES（エルメス）
HERMES（エルメス）はフランスのラグジュアリーブランド。1837年にティエリー・エルメスがパリ馬具工房を創業したのが始まり。現在のブランドロゴは1945年から使われており、デュック(四輪馬車)とタイガー(従者)が描かれています。主人が描かれていないのは、「エルメスは最高の従者（職人）と馬車（ブランドアイテム）を用意しますが、それを御す（身につけて着こなす）のは主人（お客様ご自身）です」という意味が込められているため。
万国博覧会での受賞をきっかけに世界的な馬具ブランドになりましたが、自動車の普及を予見した3代目のエミール＝モーリス・エルメスが事業の多角化として皮革製品、腕時計、香水等、幅広い製品の製造販売に着手しました。世界で初めてファスナー（ジッパー）をバッグに用いたのがエルメスです。
海外ハイブランドの財布はたくさんありますが、エルメスは別格。いつか手に入れたい憧れのブランドですね。
オススメモデル：MC2・フレミング
2004年に登場した男性向けスモールレザーグッズのライン「MC2」。「money & credit card」を意味しており、各モデルに科学者や冒険家の名を冠しています。「フレミング」は、長財布の小銭入れなしのモデル。
エルメスが開発した「ヴォー・エプソン」という型押しカーフレザーを使っているものが、耐水性・耐久性が高く型崩れしにくいので長く愛用できてオススメです。
ヘルメスの「H」マークの金具が付いた「Bearn（ベアン）」という人気モデルがありますが、ぱっと見でエルメスと分かるので、男性には外観のブランド主張力が強すぎるかと思います。スマートな紳士にはシンプルな「MC2・フレミング」がオススメです。間違いなく最上級の長財布です。
公式オンラインブティック | Hermès – エルメス-公式サイトexclamation-mark-2
Hermes（エルメス）の職人たちの手で愛情を込めて製作された品々を公式オンラインブティックではオレンジボックスに詰め、心を込めてお届けいたします。
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2．Valextra（ヴァレクストラ）
Valextra（ヴァレクストラ）は1937年にジョヴァンニ・フォンタナがイタリアのミラノで創業したレザーグッズブランド。ブランド名はイタリア語でスーツケースを意味する「ヴァリージャ (valigia)」と「エクストラ」から来ています。
2013年に投資会社Neo Investment Partnersに買収され、2015年にサラ・フェレーロがCEOに就任してウィメンズマーケットへの注力とハンドバッグをブランドアイコンにしたことが功を奏し、ラグジュアリーブランドとしての地位を確立しました。
海外ハイブランドの財布の中では比較的マイナーですが、ファッション感度の高い方々に支持されるブランドです。ヴァレクストラの全ての製品はイタリアの工場で約60人の職人のハンドメイドで生産されており、「イタリアのエルメス」とも呼ばれます。
オススメモデル：ヴァーティカル 12カード
内側にブランドの象徴であるV字カットが施された12枚のカードスロット付き長財布（小銭入れ無し）。コバと呼ばれる革をカットした端の部分にヴァレクストラ独自の染料「Costa」を手作業で何層にも塗り重ねて磨き上げています。
ヴァレクストラは「ノーロゴ」がフィロソフィーのため、内側に小さく刻印されたロゴのみで外に派手な装飾はありません。シンプルな見た目ですが、色のバリエーションが豊富で発色が良く、革の艶が高級感を醸し出します。
素材はソフトカーフスキンとグレインカーフスキンの2種があり、どちらも傷に強い型押しカーフレザーで程よく柔らかいため手に馴染みます。
人と被りにくく、シンプルで高級感があるため、「知る人ぞ知るブランド」で個人的に一番オススメの長財布です。私が現在愛用している財布です。
Valextra 公式オンラインブティック – Valextra オンラインブティック
ヴァレクストラの日本公式サイト。1937年イタリア ミラノに誕生したヴァレクストラ。 イタリアの伝統的な職人技術に支えられたタイムレスでモダンなデザインは、世界中のセレブリティをはじめとした多く人々を魅了してきました。
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3．CAMILLE FOURNET（カミーユ・フォルネ）
CAMILLE FOURNET（カミーユ・フォルネ）は、1945年にパリで元馬具職人のカミーユ・フォルネが創業した高級時計ベルトブランド。フランスの自社アトリエで一点一点職人によるハンドメイドで生産しており、時計ベルトの製作で培った技術を応用して、バッグ、財布などのレザーグッズも販売しています。特にエキゾチックレザーに定評があります。
オススメモデル：21.04 VERSO ロングウォレット
フランス語で”裏側”という意味の「VERSO（ヴェルソ）」シリーズの長財布（小銭入れ無し）。「ヴォーグレネ」というフルグレインの型押しカーフレザーを使用しているため耐久性が高く、質感は硬いですが型崩れしにくいです。
内側にはブランドアイコン素材のアリゲーターのエキゾチックレザーをあしらっているのが特徴。また、カードスロットが14つと収納性が高いです。
革の扱いに長けている時計ベルトの老舗ブランドが販売する長財布。アリゲーターレザーのデザインと硬めの質感は好みが分かれるところですが、革の艶感を見れば一目で良いモノだと分かります。耐久性と収納性が高いのもポイントです。
【公式】カミーユ・フォルネ オンラインストア｜時計ベルト・革製品・オーダー
最新ニュース、オンライン、店舗検索。職人の技、遊び心が溢れたカミーユ・フォルネの世界観をご覧ください
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4．Smythson（スマイソン）
Smythson（スマイソン）は1887年にフランク・スマイソンがロンドンのニュー・ボンド・ストリートに創業したレザーグッズブランド。日記やノートなどのトラベル商品の高い品質が認められ、1890年代にはステーショナリー製品を英国王室に納品しました。その功績が認められ、1964年にエリザベス女王から、1980年にウェールズ公、2002年にエディンバラ大公からロイヤルワラントを授与し、世界でも数えるほどしかない3つのロイヤルワラントホルダーになりました。
ISO 国際規格承認を取得している革を調達し、独立した試験機関によりEU及び国際的な基準に合うものを選別しています。スマイソンのレザー製品は、製品英国、イタリア、スペインの小規模な職人工場で製造されています。
イギリスブランドですが、それぞれ国の長所を生かして商品ごとに生産地を分けています。独自のレシピを数多く所有するステーショナリー、ノートブック、ダイアリーについては、英国の自社工場で製作し、レザーバッグや革小物などは革製品に精通した職人がいるイタリアの工場で生産しています。
オススメモデル：Panama スリムコートウォレット
軽量かつ質感の美しいクロスグレインレザーが特徴のPanamaコレクションの長財布（小銭入れ無し）。
定番色は黒とネイビーの2色。表地は型押しレザーですが、裏地は滑らかな質感のレザーです。イタリア製。Panamaコレクションのブリーフケースを愛用していますが、傷が目立ちにくて扱いやすいです。
上で紹介したエルメス、ヴァレクストラ、カミーユ・フォルネと比べると高級感に劣りますが、セールなどで運が良ければ安く購入することも可能で、20代〜30代にオススメのブランドです。セレクトショップでも取り扱いがあります。
スマイソン Smythson 公式オンラインストア | 1887年創業の英国ラグジュアリーブランドBack ButtonSearch IconFilter Icon
130年もの伝統に根ざしたスマイソンは、英国ラグジュアリーを代表するブランドの一つとして最上級のレザー製品を作り続けています。美しくハンドクラフトされたバッグから小物、ノートやホームコレクションの幅広いラインナップをご覧ください。
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5．ETTINGER（エッティンガー）
ETTINGER（エッティンガー）は、1934年にジェラルド・エッティンガーがロンドンで創業したレザーグッズブランド。 エッティンガーのためだけに特別に仕上げられた高級ブライドルレザーと黄色のアクセントカラーがブランドのアイコン。
GLENROYAL（グレンロイヤル）、Whitehouse Cox（ホワイトハウスコックス）と並んでレザーの「英国御三家」とも言われますが、エッティンガーは3ブランドの中で唯一、プリンス・オブ・ウエールズ(チャールズ皇太子)からロイヤルワラント（英国王室御用達）を授かっています。
創業者の長男ロバート・エッティンガー（Robert Ettinger）が経営を継ぎ、ファミリービジネスとして、今もなお最高級のレザーを使用した製品をハンドメイドで生産しています。
オススメモデル：BRIDLE HIDE COAT WALLET
外側はエッティンガーの定番素材のブライドルレザー、内側はイエローカラーのパネルハイド（馬の鞍の背中に当たる部分の革）のコンビネーションとなっているエッティンガーを代表するシリーズ。
財布の薄さを追求した作りになっており、重なる面積を極力抑えたカードポケットの配置により、カードを8枚入れても財布がかさばらない仕様になっています。「COAT(=上着) WALLET」という名の通り、上着の内ポケットに入れても気になりません。耐久性が高く、ブライドルレザーの経年変化が楽しめる財布です。
オススメモデル：STERLING COAT WALLET
柔らかくきめ細かい表面と光沢と艶が特徴のカーフレザーを採用したシリーズ。内側はイギリスのスターリングポンド紙幣のインクカラーをイメージした全4色で展開されています。中でも、英国王室のテーマカラーのパープルは「ロイヤルコレクション」と呼ばれる人気カラーです。
ブライドルレザーとは異なり、耐久性や経年変化には劣りますが、革の輝きがあるため、見た目の高級感はこちらのほうがあります。
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6．Whitehouse Cox（ホワイトハウスコックス）
Whitehouse Cox（ホワイトハウスコックス）は、1875年にホワイトハウスとサミュエル・コックスがイギリスで創業したレザーグッズブランド。創業時から1920年代までは馬具やイギリス軍用の革製品も納品していました。
代表素材のイングリッシュブライドルレザーは、約10週間かけて丁寧にタンニン鞣しし、天然染料を革に染み込ませてじっくり仕上げており、耐久性の高さと経年変化を楽しめるのが特徴。
日本でもセレクトショップを中心に取り扱いが豊富で人気のブランド。
オススメモデル：S9697L LONG WALLET / BRIDLE
ホワイトハウスコックスの代表素材「ブライドルレザー」を贅沢に使用した長財布。ブライドルレザー特有の白いブルームを磨いて落とすことで、光沢感のある表面が現れます。耐久性も強く、長く愛用して経年変化による表情の移り変わりを楽しめる一品です。
日本で販売しているモデルの長財布はコインケース有りのみ。カードスロットが8つ、札入れ2つ、ポケット2つ、ジッパー付きのコインケースがあり、収納力を求める人に向いています。
オススメモデル：S9697L LONG WALLET / LONDONCALF × BRIDLE
外側に「ロンドンカーフ」、内側に別カラーのブライドルレザーを採用しているモデル。ロンドンカーフは、カーフレザーにピグメントプリント(顔料染め)を施し、細かい型押しプリントを行った後、樹脂コーティングされており、奥行きのある凹凸感と艶と光沢、品のある滑らかな手触りが特徴。
財布を開いたときに見えるアクセントカラーに遊び心があり、20代〜30代にオススメのモデルです。
Luxury Leather Goods Handmade in England | Whitehouse Cox
Whitehouse Cox & Co Ltd is a high quality manufacture of hand made leather goods produced at their factory in Walsall, England.
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7．GLENROYAL(グレンロイヤル)
グレンロイヤル（GLENROYAL）は、1979年創業のスコットランドのレザーグッズブランドです。GLENはゲール語で「谷・渓谷」を表し、ROYALは「王室」を表します。
イギリス国内の有名タンナーから仕入れたブライドルレザーを使用し、スコットランドで職人のハンドメイドで生産されています。
日本ではBritish Madeさんが代理店として取り扱っており、昨今、人気が高まっているブランドです。
オススメモデル：フラップ付長財布
グレンロイヤルのレザー製品の中でも歴史が古いアイコンモデル「フラップ付長財布（ラウンドロングパース）」。ブライドルレザーの無骨な雰囲気を、角を丸くすることでやわらかくしています。ゴールドのスナップボタンとフラップは、中の厚みに合わせて留め位置を二段階に調整可能で機能性も高いです。
「ロングウォレット（小銭入れ付）」もありますが、他ブランドの財布と差別化できる「フラップ付長財布」をオススメします。
ブライドルレザーの名門 GLENROYAL｜グレンロイヤル 公式サイト
英国を代表するブライドルレザーの名門、グレンロイヤルの歴史や商品、取扱い店舗などを紹介しています。
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8．CELINE（セリーヌ）
CELINE（セリーヌ）は、1945年創業のフランスのラグジュアリーブランド。セリーヌ・ヴィピアナ(Celine Vipiana)が夫婦で皮革の子供靴専門店を開いたのが始まりで、ブランドの評判が高まるにつれて、レディース靴、香水、スカーフ、ハンドバックとレザーグッズを中心に小物やアパレル製品。
1987年にLVMHグループの傘下に入り、現在のラグジュアリーブランドとしての地位を確立しました。2019年にブランドロゴを「CÉLINE」から「CELINE」に変更しています。
日本ではレザーのバッグや小物が人気で、インスタグラムを中心に女性から支持を集めている印象があります。シンプルなデザインは社会人にぴったり。CELINE（セリーヌ）のレザーグッズを所有している女性は多いとは思いますが、男性ユーザーはあまり見かけないため、ハイブランドの中では意外と狙い目のブランドかもしれません。
オススメモデル：コインコンパートメント付きバーティカル ウォレット
セリーヌといえばフラップ付きの三つ折り財布が定番ですが、あえて人と被るのを避けて長財布を選ぶのも良いでしょう。コインケース付き、フラットポケット3つ、カードポケットが16つと収納力が充実しています。イタリア製で、グレインドカーフスキンを使用しています。裏地はコットン混のテキスタイル。
セリーヌ | 公式オンラインストアBack ButtonFilter Button
CELINE公式ウェブサイト。既製服、ハンドバッグ、財布、靴、宝石、サングラス。オンラインの最新コレクションCELINEをご覧ください。
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9．LOUIS VUITTON(ルイ･ヴィトン)
ルイ・ヴィトン（Louis Vuitton Malletier）は、1854年にフランスのマルティエ（スーツケース職人）のルイ・ヴィトン（Louis Vuitton）が創業したファッションブランド。
創業当時はトランクケースを製作しており、世界中の王族に重用されました。数々の万国博覧会で評価され、今では世界で最も有名なブランドと言っても過言ではないほどのブランドにまで上り詰めました。
日本でも例に漏れず、誰もが知っているハイブランドです。ブランドアイコンのモノグラムやダミエの柄はあまりに有名過ぎて、この記事の趣旨である「お洒落・シンプル・センスの良い長財布」に当てはまらない気もしますが、私が10年間愛用した「タイガ」の柄はブランドの主張も抑えられて良い財布でした。
オススメモデル：ポルトフォイユ・ロン
ロシア語で「針葉樹の森林地帯」を意味するタイガ･レザーは、シンプルで控えめなデザイン。1993年にルイ・ヴィトン初の本格的なメンズラインとして登場し、しなやかで丈夫なレザーは多くのビジネスマンに愛用されました。
LVロゴが目立ちすぎないように刻印されたクロスグレインレザー。少しかさばりますが、カードポケット16枚、IDや名刺を入れるポケット1つ、マチ付きお札入れ、フラットポケット3つと収納力も高いです。
ルイ･ヴィトンの最新情報や製品カタログ、店舗情報をご紹介。公式サイトでは全品送料無料・最短翌日着でオンライン・ショッピングをお楽しみいただけます。
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10．GIVENCHY（ジバンシィ）
GIVENCHY（ジバンシィ）は、1951年にユベール・ド・ジバンシィがコレクションを発表し、1952年に創業したフランスのラグジュアリーブランド。
特に化粧品と香水のコスメティック製品は高級ブランドとして高い人気と実力を誇ります。また、オートクチュール（デザイナーが顧客のためにオリジナル衣装をデザインする高級衣装店）としても評価が高く、英国王室のヘンリー王子とメーガン妃のウェディングドレスを製作しています。香水部門の買収をきっかけに、1988年からLVMHグループ傘下に入っています。
今回取り上げるハイブランドの中では、男性からの認知度は高くないブランドだと思います。香水やコスメの印象が強いですが、隠れたレザーグッズコレクションの中にシンプルなメンズ長財布を見つけました。
オススメモデル：エロス レザー ロング フラップ ウォレット
上質な型押しカーフスキンを使い、フロントにさり気なく飾られたゴールドの箔押しロゴが高級感を醸し出す長財布。マチ付きお札入れ1つ、ジップ付きコインケース1つ、フラットポケット3つ、カードスロット8つで収納力も抜群。
公式ではグレーのみ紹介されていますが、通販で表ブラック、裏地にバーガンディーを組み合わせた大人なデザインの2021春夏新作モデル「BK600KK0UF」を購入できます。
ジバンシィ オフィシャル サイト | GIVENCHY Paris
Discover all the collections by Givenchy for women, men & kids and browse the maison’s history and heritage
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11．土屋鞄製作所
土屋鞄製作所は、1965年にランドセルづくりから始まった日本のレザーグッズブランド。大人向けランドセルの火付け役にもなり、今も高級ランドセルブランドとして高い知名度を誇ります。2000年ごろから大人向けの革製品の製造を開始し、人気に伴い店舗数を拡大しています。
商品の企画から販売まで一貫してメイドインジャパンで、素材にこだわったシンプルかつ上品なデザインも人気の理由の一つです。
日本のレザーグッズブランドはいくつかありますが、土屋鞄製作所は、商品の写真、カタログが洗練された雰囲気で、個人的にブランドPRが上手いブランドだと感じています。同ブランドのペンケースを2年以上愛用していますが、良い商品です。
オススメモデル：コードバン 長札入れ
革のダイヤモンド「コードバン」の一枚革を贅沢に使用した小銭入れを無しのスマートな長財布。
染料を繰り返し染み込ませて磨き上げたコバの仕上げも美しく、内装には柔らかくしなやかなソフトヌメ革を採用しています。ポケットの内側まで全てレザーで抜け目がありません。
オススメモデル：ベルコード 長札入れ
こちらも外装に革のダイヤモンド「コードバン」を使用した長財布ですが、内装の革を薄く仕立てることで薄さを実現したスリムなフォルムとなっています。
内装にはオランダ産の肌目の細かいキップ(生後半年～2年未満の若い牛の原皮)を丹念にクローム鞣した「手揉みキップ」を採用。これを熟練の職人が一枚一枚折りしごき、表面に繊細で優雅な水シボ模様を刻み込んでいます。
また、染料を4～5回吹き重ねているため、深く透明感のある色味も魅力的。閉じても開いてもエレガントな雰囲気が漂います。
美しい革、洗練されたフォルム。この長札入れにはエレガンスが薫る。
鞄職人の確かな手仕事で仕立てる、上質なレザーアイテム
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12．The Warmthcrafts Manufacture（ジ・ウォームスクラフツ-マニュファクチャー）
The Warmthcrafts-Manufacture（ジ・ウォームスクラフツ-マニュファクチャー）は、2010年に創業した株式会社コードバンがホースレザーを用いたレザーグッズを展開する日本のブランド。国内で唯一コードバンを生産するタンナー「新喜皮革（兵庫・姫路）」の隣りにアトリエを構え、コードバンとホースハイド（馬胴体部の革）をメイン素材に用いたコレクションを販売しています。
コードバンの財布は様々なブランドから販売されていますが、コードバンとホースハイドに素材を限定して、鞣し、企画・デザイン、製造まで自社一貫生産しているブランドは世界でも類を見ません。
一般的な知名度は高くないですが、コードバン好きの間では知らない人はいないと思います。伊勢丹や阪急でも取り扱いがあります。
オススメモデル：CORDVAN LONG WALLET1
外装は顔料を塗布して蝋をスプレーしたコードバン、内装はホースハイドの中でも強度の高い「ロンバルディア」という革を使用。ポケットの内側までフルホースレザー仕様です。スプレーされた蝋が撥水性を高め、よりよいエイジングを提供します。購入時は白っぽい表面ですが、使用するうちに表面のワックスが浸透、除去され、コードバン本来の艶が現れます。
紙幣収納ポケット2つ、カードポケット12つ、コインケースとマチ無しの極薄仕立て。カードポケットを全て横収納にすることでカード収納による膨らみを軽減しています。
こちらのモデルは「STUDIO-EDITION」と呼ばれるコレクションで、アトリエで職人が一点ずつハンドメイドで製作しています。小さく刻印された「HANDMADE IN JAPAN」に作り手のこだわりが込められています。
公式通販で購入可能です。伊勢丹ではコインケース付きのモデルが販売されています。
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13．GANZO（ガンゾ）
GANZO（ガンゾ）は、1917年に「合名会社味岡順太郎商店」として東京で創業した株式会社AJIOKAが1999年に立ち上げたレザーグッズブランド。OEMとして海外ハイブランドのレザーグッズも手掛けており、日本屈指のレザーブランドとして有名です。ブランド名のGANZOは、イタリア語で「格好良い」を意味します。
代表素材のコードバンは、日本のタンナー「新喜皮革」から仕入れており、最高級ラインのシェルコードバンシリーズにいたっては、アメリカの世界的タンナー「ホーウィーン社」のシェルコードバンを採用しています。
オススメモデル：CORDOVAN (コードバン) 通しマチ長財布
手間のかかる水染めを施し、オイルフィニッシュを経たコードバンの一枚革に、ソフトな牛ヌメ革を合わせたGANZOの「コードバン」シリーズ。
コインケース無しで、札入れ1つとカードポケット8つのシンプルなデザインが、素材の良さを引き立てて使えば使うほどエイジングして自分だけの財布になります。内装まで馬革を用いた「CORDOVAN AUTHENTIC」や、ホーウィン社のシェルコードバンを使用した最高級ラインもオススメです。
日本の職人が一切妥協する事なく本物を追求した最高級のメンズ革製品 GANZO(ガンゾ)公式オンラインストア。長財布、名刺入れ、パスケースからアフターケア用品まで本物を追求したメンズ革製品を取り揃えています。
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14．SOMES SADDLE（ソメスサドル）
ソメスサドル（SOMES SADDLE)は、1964年創業の国内唯一の馬具・レザーグッズメーカー。
ソメスサドルの社名の由来は、フランス語で「頂点」を意味する sommet と英語で「鞍」を意味するsaddle の組み合わせからきています。
ソメスサドルの馬具製品は、プロの競馬選手、馬術競技選手に愛用されており（JRAの騎手の7割以上）、厳しい安全性と品質を求められる馬具において、絶大な信頼を受けていています。宮内庁にも馬具を提供しており、皇室御用達ブランドとしても有名です。1989年の天皇即位の大礼では馬車具一式を納入し、2008年北海道洞爺湖サミットでは、各国首脳の記念品にソメスサドルのダレスバッグとボストンバッグがプレゼントされました。
創業以来、全ての製品を北海道の砂川市にあるファクトリーにて職人のハンドメイドで作っています。企画から製造、販売、修理までを一貫して行っており、50年以上培ってきた馬具づくりの技術を生かして、ファッション革製品を手がけています。広告や宣伝をしていないため知る人ぞ知るブランドですが、今ではファッション革製品の製造販売が7割を占めます。
私はソメスサドルのレザーバックパックを2年以上愛用しています。
オススメモデル：ハノーバー 束入れ
外装にコードバン、内装に珍しいバッファローカーフを使用したモデル。コードバンの深い艶とバッファローカーフのしっとりと柔らかい手触りが魅力。
日本唯一の馬具メーカー ソメスサドル（SOMES SADDLE）がつくる革鞄や革財布の公式オンラインショップ。北海道の砂川市に工場を構え、競馬騎手の鞍や宮内庁の馬車具他、様々な革製品をハンドメイドで製作・修理しています。since1964
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15．BROOKLYN MUSEUM（ブルックリン ミュージアム）
BROOKLYN MUSEUM（ブルックリン ミュージアム）は、ストアブランドやセレクトショップのオリジナル商品を手がける会社として1979年に創業した株式会社ブルックリンが2002年から展開するレザーブランド。
UNITED ARROWS、BEAMS、SHIPS、TOMORROWLAND、BAYCREWSグループ、BARNEYS NEW YORK、Paul Smith、Brooks Brothersと名だたる国内セレクトショップや海外ブランドのオリジナル製品を手がけてきました。
OEMとして培ってきた技術を活かして、2002年にフラッグシップショップを青山にオープンし、更に同年、イタリア・ミラノで開催される鞄・革小物の展示会「82 MIPEL」にて世界進出。海外のセレクトショップを含めてグローバル展開を加速させています。
フレンチカーフを用いた発色の良いカラーリングの革小物が有名です。
オススメモデル：フレンチカーフ ロングウォレット(小銭入れなし)
150年以上の歴史と数多くの実績を持つドイツ名門タンナー「ペリンガー（LUDWIG PERLINGER GmbH）」のノブレッサカーフを使用した、適度なハリと美しい陰影が高級感を醸し出すアイテム。
豊かなカラーリングが特徴的で、型押しによってキズや汚れに強いコシのある素材になっています。フランスやイタリアブランドのような色合いと風格やステッチのワンポイントカラーも良いアクセントになっています。
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ブルックリン ミュージアム – BROOKLYN MUSEUM
最高級でありながらハイセンス。究極の本質に迫ったモノ作り。見えない箇所にこそ宿る、こだわりの細部。人生を豊かにする革製品＜財布・バッグ・手帳・ベルト等＞を表参道のBROOKLYN MUSEUM（ブルックリン ミュージアム）本店にて取り揃えています。
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人生の節目で財布を見直してみる
今年入社してきた新入社員が初任給で財布を買い替えていましたが、人生の節目で財布を見直してみるのもオススメです。
今回は15ブランドを厳選して紹介しましたが、海外ハイブランドや日本のレザーグッズブランドはまだまだたくさんあります。それぞれのブランドにこだわりや信念がありますので、店舗で実物を手に取ってみると新たな出会いがあるかもしれません。
トレンドを追うだけでなく、ぜひご自身のライフスタイルや成りたい人物像に合った財布を選んでみてください。
