ヨーロッパ周遊旅行中盤戦。フィレンツェから電車で1時間かけてやって来たのはピサの斜塔で有名なピサ。
ピサ中央駅に12時半に到着し、ここから約4時間半でピサをサクッと観光します。
サンタ・マリア・デッラ・スピーナ教会
ピサ中央駅から徒歩10分、ピサの斜塔への道のりの途中にある、アルノ川沿いに建てられた小さな教会がサンタ・マリア・デッラ・スピーナ教会です。13世紀に建てられたゴシック建築物で、「スピーナ(棘)」の名のとおり、白い棘のような装飾が特徴的です。
写真は撮っていませんが、内部に入ることも可能です。入場料無料。
近くのソルフェリーノ橋からアルノ川とセットで写真を撮ると、ピサの定番風景になります。
ひとしきり撮り終えたら、橋を渡ってピサの斜塔を目指します。
ドゥオーモ広場
ピサは、天才物理学者ガリレオ・ガリレイの生まれた町でもあります。ここ、ドゥオーモ広場は1987年に世界遺産に登録されており、ピサの斜塔、ドゥオーモ、洗礼堂、カンポサイト(納骨堂)があります。「奇跡の広場」とも呼ばれています。
ピサの斜塔
ピサの大聖堂ドゥオーモの鐘楼として1173年から約200年かけて14世紀に完成したのがこのピサの斜塔。白い大理石を使った、ゴシック様式とロマネスク様式が融合した建造物です。
建設途中から地盤沈下により傾き始め、傾きを補正するために片側を高くするなどしながら完成させられました。その後も少しずつ傾き続けたため、1990年から大工事を経て、2001年に一般公開が再開されました。今の傾斜は約4度(3.99)だそうです。
円柱に囲まれた6層の回廊の上に鐘楼があり、251段の螺旋階段で屋上まで登ることが可能です。
ピサの斜塔には、1580年代にピサ大学に通っていたガリレオがピサの斜塔から大小2つの金属玉を落とした結果、2つの玉が同時に地面に着地したため、「重力による落下速度はその物体の質量の大きさに依らない」という「落下の法則」が証明されたというエピソードがあります。
営業時間
ピサの斜塔、大聖堂、洗礼堂はそれぞれ営業時間が異なります。また、月によっても営業時間が変動するため、正確な営業時間は公式サイトで確認が必要です。
夏場は9時〜21時前後、冬場は9時〜18時前後です。
チケット・入場料
周りの大聖堂や洗礼堂は共通チケットで入場可能ですが、ピサの斜塔だけは入場して登るのに個別チケットが必要です。
ピサの斜塔は階段が狭く、また、傾きを防止するために、1度に登れる人数が制限されており、入場時間に区切りのあるチケットになっています。公式サイトで事前予約、または、当日の空きの時間帯で現地でチケットを購入することができます。
ピサの斜塔 | 18ユーロ ※年齢に関係なくこの値段です |
共通チケット | 6ユーロ ※大聖堂、洗礼堂、 |
バックパックや大きい荷物は注意
ピサに泊まる予定はなかったので、バックパックなど大きな荷物を持っていたのですが、広場の各施設へバックパックを持って入場することができません。
今までホステルに預けて行動していたので問題にならなかったのですが、ここにきて致命的なミス。当初はピサの斜塔を登る予定はなかったのですが、どうやらピサの斜塔のチケットを買えばクロークルームが使えるそうなので、せっかくの機会ということで、18ユーロで午後の空いている時間の当日券を購入しました。
しかし、クロークルームはピサの斜塔に登る時間の20分前からしか預けられないのでこれも注意が必要。一度、駅に戻ってロッカーに預けようか悩みましたが、適当にお昼ご飯とジェラートを食べて、その辺を散策することにしました。
昼食 L’Ostellino
ドゥオーモ広場の近くにあるパニーニが有名な「L’Ostellino」というお店で昼食。
色々な具材を挟んだパニーニがあります。私はローストビーフとチーズに黒胡椒がかかったものを注文しました。評判高いお店ですが、個人的には味は普通のサンドイッチという印象でした。ボリュームはあるので、サクッと安く昼食を済ませたい場合はもってこいだと思います。6ユーロ。
カヴァリエーリ広場
カヴァリエーリ広場はピサ旧市街で二番目に大きな広場です。この場所が中世ピサの政治の中心地でした。広場の正面にカヴァリエーリ宮殿が建っています。この宮殿に聖ステファノ騎士団の本部が置かれていたことから、この広場と宮殿には「カヴァリエーリ(騎士団)」という名前が付けられました。
特に何かあるわけではありませんが、ピサはドゥオーモ広場以外に有名観光スポットがあまりないので、時間があれば寄ってみてください。
メッツォ橋
メッツォ橋はアルノ川に架かる橋の一つ。対岸には旧市庁舎の建物が建ち並び、時計塔がランドマークになっています。
この橋からピサの街並みを撮影することができます。
ピサのジェラート「Gelateria De’ Coltelli」
イタリアはジェラートが本当に美味しいです。夏場の旅だったこともあり、時間を見つけてはジェラート巡りをしていました。
ピサの有名なジェラート屋さんがこの「Gelateria De’ Coltelli」というお店。メッツォ橋の近くにあります。ちょうど15時頃のおやつ時間だったので、立ち寄ってみました。(もともと行く予定でした)
味と大きさで値段はバラバラ。どれも美味しそうで迷いましたが、今回はチェリーヨーグルトのミディアムサイズを注文。2017年当時で3ユーロ。夏バテしそうな体にヨーグルトとチェリーの酸味が染み渡ります。口当たりも滑らかで、甘すぎず、ベタベタせず、とても美味しかったです。夏場にピサを訪れたらぜひ立ち寄ってみてください。
お昼もジェラートも食べて満足したので、川沿いを歩きながらドゥオーモ広場へ戻ります。
ピサ大聖堂(ドゥオーモ)
1272年に完成したピサ大聖堂は、イタリア・ロマネスク様式を代表する建築物。私が訪れたときは一部工事中でした。
近くのピサの斜塔と合わせて写真に収めると良い感じです。
青銅の扉がある正面から共通チケットで内部に入ることが可能です。
見どころの一つが天井から吊り下げられた、中央にある巨大なランプ。ピサの斜塔で落下の法則を見つけたエピソードがあるように、このランプが揺れる様子を見て、ガリレオは「振り子の等時性」(振り子の長さを一定にすると、振れ幅の大小に関わらず、往復にかかる時間は同じ)を見つけたというエピソードがあります。
サン・ジョヴァンニ洗礼堂
ピサの斜塔と同じく、完成までに200年近くかかったため、ロマネスク様式とゴシック様式が混在しているのがこのサン・ジョヴァンニ洗礼堂です。
ピサの斜塔ほどではありませんが、実はこの洗礼堂も少しだけ傾いています。
フィレンツェの洗礼堂のような豪華な装飾はなく、とてもシンプルなつくりです。
ピサの斜塔を登る
16時頃。いよいよピサの斜塔に登ります。
251段の螺旋階段で屋上まで登ります。大理石の階段は人が上り下りする部分がツルツルにすり減っていました。「4度の傾きなんて大したことないだろう」と思ってどんどん登っていくと、予想以上に平衡感覚がおかしくなるので面白かったです。
写真のためなら塔の上り下りはアドレナリンでどうとでもなる身だったので、今回もすぐ屋上に辿り着きました。ドゥオーモや礼拝堂、ピサの町並みの景色が広がります。
18ユーロの割にはあんまり撮影する景色がありませんでしたが、ピサの斜塔を登ったという経験は自慢できるもの。何より、登っている最中の傾きを感じる瞬間はとても楽しいので、興味があれば登って見ることをオススメします。
ドゥオーモ広場の観光を終え、ピサ中央駅へ戻ります。
ピサの写真旅はサンタ・マリア・デッラ・スピーナ教会に始まり、終わりもこの教会で。
ピサの主要観光スポットはドゥオーモ広場に集まっているので、事前予約などして効率良く旅の計画を立てれば4時間半といわず、3時間でも十分に観光可能です。フィレンツェから日帰りで立ち寄る方も多いようですね。
一度訪れれば満足かなという印象ですが、やはりピサの斜塔は一度は見ておきたい、登っておきたい世界遺産です。足腰が弱くならないうちにぜひピサを訪れてみてください。
次なる目的地はミラノ。17:48のミラノ行きの電車に乗車してピサを旅立ちました。
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美しいイタリア写真、景色を見ながら各地楽しませて頂きました。写真が美しすぎます!参考になりました。ありがとうございました。頑張って下さい。
嬉しいコメントありがとうございます!
イタリアは各都市の風景が個性的で、建物、美術、食事と色々満喫しました。また訪れたい国の一つです。
参考になれば幸いです。