Stile Latino(スティレ ラティーノ)

Stile Latino(スティレ ラティーノ)は、ナポリのATTOLINI家の長男Vincento Attolini(ヴィンチェンツォ アットリーニ)が2004年に立ち上げたブランド。

 

出典:https://stilelatino.com/men/about-us/

「ナポリ仕立て」と呼ばれるパルカポケットやマニカカミーチャを発明した、ナポリのサルトとして伝説のヴィンツェンツォ・アットリーニを祖父に持ち、父のチェザーレ アットリーニ(Cesare Attolini)は、世界最高峰のサルトリアブランドの創業者という、ナポリ仕立ての源流となっている一家です。

祖父の名を継いだヴィンチェンツォは9歳で父の仕事に同行し、テーラーの学校を出た後は祖父、父の仕立屋で技術を磨きました。その後、「ELIGO」というブランドを手掛け、後に自らのコレクション「Stile Latino(スティレ ラティーノ)」をつくりました。

 

 

Stile Latino(スティレ ラティーノ)は、素材の質にこだわり、質実剛健な英国生地を用いたものも多いです。ヴィンチェンツォ自身が縫製技術を教えた約60人ほどのナポリの職人の手で裁断、縫製されています。手縫い部分はもちろん、マシン部分も丁寧に縫っているため、1日の生産は30着前後。Stile Latino(スティレ ラティーノ)はその名のとおり、「ラテンスタイル」をコンセプトとし、クラシックな素材とテーラードな縫製で仕立てつつも、シルエットやデザインは明るく陽気なラテン系がイメージされています。

 

Stile Latino(スティレ ラティーノ)|ストライプ シングルスーツを購入レビュー

  • ブランド:Stile Latino(スティレ ラティーノ)
  • 型番:AUGIULI030R2/2MMA53
  • 素材:表地ウール(毛)100%、裏地キュプラ100%
  • サイズ:44
  • 色:ネイビー
  • 柄:ピンストライプ
  • シーズン:秋冬
  • 生産国:イタリア
  • 定価:300,000円(税別)

 

ナポリ仕立ての入門ブランドということで、夏にgaboのジャケットを購入しましたが、2020年秋に縁あってStile Latino(スティレ ラティーノ)のストライプシングルスーツをESTNATIONのセールで購入することができました。

gabo(ガボ)|イタリアのナポリ仕立てを味わえる春夏リネンジャケット「TOTO」
gabo(ガボ)|イタリアのナポリ仕立てを味わえる春夏リネンジャケット「TOTO」
gabo(ガボ) gabo(ガボ、gabo napoli)は1925年ジュゼッペ・ニコーテラ氏がナポリのサルトの聖地カサ.....

 

英国生地も多く取り扱うスティレ ラティーノですが、このスーツの生地は柔らかく光沢・艶のあるイタリアらしい生地。ナポリブランドとしてはラペルは細めで8.5cm。随所にナポリ仕立てが散りばめられています。

胸ポケットは湾曲につり上がっているバルカポケット。ラペル、フロントダーツ等はAMFステッチ(手縫い風ステッチ)で、袖や襟付けは手縫いです。

 

副資材を取り除いたナチュラルショルダー。私自身がなで肩なので、リクルートスーツのような肩パッドががっつり入ったスーツよりもこちらのほうがしっくりきます。

袖付けは長めの生地をいせこんでギャザーにする「マニカカミーチャ(雨降り袖)」の縫製。これは好みが分かれるところだと思います。個人的にはスーツにはやり過ぎ感があるかなと思っています笑

 

フラワーホールを含め、ボタンホールは手縫い。マシン縫いかと思うほど丁寧です。

 

フラップ(蓋)なしの両玉縁ポケット。

 

袖口は「本切羽」「4つの重ねボタン(キッスボタン)」「袖口から最初のボタンまでの距離3.5cm」でお直しに出しました。ボタンホールと同色の糸が付属していましたので、全体の雰囲気を壊すことなく仕上がりました。ボタンの素材は不明。

 

サイズは44。定価だと30万+税で今まで購入した服の中で最も高価です。

 

内ポケットは左右の胸と左下に1つ。

 

袖は手縫い。

 

襟は柄合わせがしっかりできています。襟付けは手縫い。

 

長めのサイドベンツ。

 

ボディは少しシェイプされています。

 

パンツはアウトプリーツが1つ入っています。裾はダブル4.5cmで処理。

 

ベルトループ付き。

 

テング、Vスリット、持ち出し等のディテールはありますが、ジャケットほど特筆すべきところはありません。

 

パンツもフラップ(蓋)なしの両玉縁ポケット。

 

Stile Latino(スティレ ラティーノ)のスーツのサイズ感(44)

suit: Stile Latino shirt: MARIA SANTANGELO tie: Drake’s pocket chief: mungai

羽織ってみて最初に感じたのは、着心地の軽さ。ウール地で厚みもしっかりあるのに驚くほど軽く、肩・腕周りに突っ張りを感じません。スティレ ラティーノが目指す「第二の皮膚のような着心地」が体現されています。立体感のあるシルエットが美しいです。

 

お尻がしっかり隠れるほど着丈は長め。二の腕周りは太めでゆとりがあります。

 

3つボタン段返りのシングルスーツ。肩から首へかけてののぼりの吸い付きの美しさは「良いジャケット」の証。軽くて柔らかいな毛芯が入っており、吸いつく様なフィッティングです。袖の通しやすさ(着やすさ)、軽くて柔らかい着心地、、そして美しいシルエットは手持ちのスーツの中でも見た目以上に違いを感じます。

 

gaboのジャケットで「高級ジャケットは着心地が違う」を実感しましたが、このスーツはその時の実感をさらに上回る着心地です。

 

素人目にも生地の艶が明らかに安物と異なるため、ファッションに興味のない方にもお褒め頂きました。

 

定価30万という社会人2年目には不相応な高級品ですね。セールで安く購入できたとはいえ、ここぞという時に着る勝負服にして大切に長く愛用したいと思います。

 

 

Stile Latino(スティレ ラティーノ)の取扱い店舗

 

Stile Latino(スティレ ラティーノ)は、伊勢丹メンズ館BEAMSを始め、ESTNATION、ringなどのセレクトショップで取扱いがあります。各店舗のセール、もしくは通販で購入すると半額以下で狙えることもあります。

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BEAMS Online ShopBEAMS公式オンラインショップ

Stile Latino / VINCENZO ピンヘッド スーツ

 

楽天オススメショップ

 

 

格好良くて気分が上がるスーツ

ファストファッションが流行し、数万円でスーツが買えるこの時代に30万のスーツは嗜好品でしかありません。我ながら周りにドン引きされるような高級服を買ったなと思いますが、手持ちのスーツ・ジャケットの中では最も格好良く、着たときに気分の上がる服であることには間違いありません。なんでもお金をかければ良いというものでもありませんが、買って良かったと思える1着です。

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