イタリア|24時間でフィレンツェの観光名所を巡る写真旅①
イタリア|24時間でフィレンツェの観光名所を巡る写真旅①
2017年、留学中の夏休みに決行したヨーロッパ周遊旅。旅の中盤はイタリアを北上しながら都市をいくつかまわりました。ローマ.....

花の都フィレンツェ。1泊2日、滞在時間24時間でフィレンツェの観光名所を巡りました。

ウフィツィ美術館

ウフィツィ美術館は、フィレンツェにあるルネサンス絵画の有名作品を堪能できる美術館です。イタリア国内の美術館としては収蔵品の質、量ともに最大で、フィレンツェに来たら必ず訪れたい観光名所です。

ルネサンス期にフィレンツェを統治していたメディチ家がイタリアの芸術巨匠たちをコレクションしたものが一般公開されており、美術や社会の教科書で一度は見たことのある国宝級の作品のオリジナルを目の前で鑑賞することができます。

 

ウフィツィ美術館はオンライン予約がマスト

ヨーロッパの有名観光施設を訪れる場合は基本的にオンライン予約がオススメです。当日並んでチケットを現地購入するのは閑散期出ない限り、必ず時間をロスします。貴重な旅の時間を失わないためにも事前予約必須です。

下記から予約可能です。詳しい予約方法は「【最新版】「ウフィツィ美術館」入場チケットの予約方法、最安価格 徹底ガイド」という記事が参考になるかと思います。

 

Acquisto biglietti Uffizi Accademia B-Ticket Sito Ufficiale Firenze Musei

Biglietteria ufficiale di Uffizi, Accademia, Palazzo Pitti e altri Musei Statali Fiorentini

 

 

営業時間

■営業時間
  • 火曜〜日曜  09:00 – 18:30   ※チケット売り場閉店17:30
■休館日

・毎週月曜日
・1月1日、12月25日

 

入場料

通常チケット20ユーロ+4ユーロ(オンライン予約手数料)
18歳未満無料。パスポートなど身分証明書の提示要。

※オンライン予約時は予約手数料の4ユーロを人数分購入する必要があります。

 

作品の展示室は、約100室、展示作品数は約2500点もあるため、全てじっくり見ると一日かかります。よほどの美術品好きでなければ、有名作品だけは見逃さないようにして時間を決めて回ることをオススメします。ちなみに私は16時〜18時の2時間で回りました。2017年当時は1000円くらいだったのですが、チケットも値上がりしたみたいですね。

3階の回廊から順に見ていきます。

美術品の写真を期待している方には申し訳ないのですが、ここにきて、サントリーニ、ローマの灼熱の中歩き続けたせいか、熱中症で気分が悪くなり、意識朦朧としながら写真を撮ったため、当初予定していた数より写真に収められた有名作品が少なくなってしまいました。見どころをしっかり押さえたい方は他サイトで探してみてください。

 

ミケランジェロ作「聖家族」

ルネサンスの巨匠ミケランジェロがパネルに描いた絵画は数枚しかなく、フィレンツェに現存する唯一のパネル画です。

額には聖人の彫刻、中心には幼少年時代のイエス・キリストと養父ヨセフ、聖母マリアが描かれています。聖母マリアの腕がミケランジェロらしい筋骨隆々な描写で描かれています。描き方や構図が斬新です。

 

トリブーナ

第18室にはトリブーナと呼ばれる八角形の部屋があります。ウフィツィ美術館の建物はもともとフィレンツェ政庁として利用されていたため、当時メディチ家の美術品を展示する部屋として利用されていました。この部屋が一般に公開されたのが、ウフィツィ美術館の始まりです。内部に入ることはできないため、2ヶ所から部屋の内部を鑑賞します。天井には貝殻6000個で装飾されています。

中央に八角のテーブル、まわりにはギリシャ時代の大理石の彫刻や絵画が飾られています。

 

ピエロ・デラ・フランチェスカ作「ウルビーノ公夫妻の肖像」

ルネサンス期の肖像画で最も有名な作品の一つ。でもっとも有名な肖像画の一つです。ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿に飾られていましたが、ウルビーノ公爵位を引き継いだデッラ・ローヴェレ家から、ヴィットーリア・デッラ・ローヴェレがメディチ家に嫁ぐさいにフィレンツェに持ち込まれました。

ルネサンス期のウルビーノ公国の君主、フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロと、夫人のバッティスタ・スフォルツァを描いた作品。夫人は、当時の貴族の女性に共通する青白い肌、おでこ出し、シルクの髪飾りを付けた髪型は宮廷の流行でした。公爵のほうは美化することなくホクロ、剛毛、シワが実写のように表現されています。他の画家と異なる特徴です。

制作当初は一枚につながっており、製作途中に27歳の若さで亡くなった夫人を想って、フェデリーコ公爵が妻と向き合う形で完成させるよう要望したと言います。この途中変更がなければ、ここまで有名な作品になっていなかったかもしれません。

 

サンドロ・ボッティチェッリ『プリマヴェーラ(春)』

ルネサンス期のイタリア人画家サンドロ・ボッティチェッリが描いた世界でもっとも有名な絵画作品の一つ。教養のない私でも美術の教科書で目にしたことがあります。

中心にいるのが愛と美の女神ヴィーナスです。林の中ですが、ヴィーナスの後ろは半円状に視界が抜けるように描かれており、まるで後光が差しているかのようです。

写真の右から、春をもたらす西風の神ゼピュロス(ゼフィロス)、ゼピュロスと結婚するニンフ(精霊)のクローリス、そのクローリスが変身した花の女神フローラが描かれています。クローリスが女神フローラに変身する瞬間のため、口から花があふれだしています。女神フローラの足元の花が大きく美しく描かれています。

左側からマーキュリー(メルクリウス、ヘルメス)、三美神(アグライアー、エウプロシュネー、タレイア)、ヴィーナスの頭上で愛の矢を打とうとしている目隠したキューピッドが飛んでいます。三美神の真ん中のエウプロシュネーがマーキュリーを見ており、恋に落ちていることが分かります。

木々にはオレンジが実り、地面には花々が咲き乱れている、まさに「春」を象徴する華々しい作品です。

 

サンドロ・ボッティチェッリ作「ヴィーナスの誕生」

「プリマヴェーラ」と同じくボッティチェッリの代表作「ヴィーナスの誕生」です。

海の泡から生まれた愛と美の女神ヴィーナスが帆立貝に乗って、キプロス島に到着した場面が描かれています。ヴィーナスのポーズは「恥じらいのヴィーナス」タイプの古代彫刻を参考にしています。左に、クローリス(花の女神フローラ)を抱えた西風の神ゼピュロスが風を吹きかけています。右側では、季節と秩序の女神ホーラが花柄のマントのような布をかけてヴィーナスを迎えようとしています。

名画だけあって、この絵画が描かれた背景など詳しい解説がたくさんありますので、時代背景も含めて勉強すると面白そうですね。

 

美術館の窓からヴェッキオ宮殿のアルフォルノの塔が見えます。

 

ラファエロ・サンティ作「ヒワの聖母」

ラファエロ・サンティはレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとともに、ルネサンスの三大巨匠といわれています。ヴァチカン市国の「ラファエロの間」は有名で、「アテナイの学堂」などの作品を残しています。

「ヒワの聖母」では、聖母マリアのひざ元でヒワを持つ洗礼者ヨハネと、手を伸ばすキリストが描かれています。ヒワは、キリストが処刑されるときにも現れており、キリスト受難の象徴でもあります。ダヴィンチが創始したピラミッド構造で描かれています。

事故で破損しましたが、現在は修復されています。オリジナルはこんな色鮮やかじゃないとか。

 

ラファエロ・サンティ作「自画像」

ラファエロ・サンティの自画像もウフィツィ美術館に展示されています。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ作「受胎告知」

「モナ・リザ」で有名なレオナルド・ダ・ヴィンチはフィレンツェから20kmほど離れたヴィンチ村で生まれています。「万能の天才」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチの若き頃のデビュー作がこの「受胎告知」です。

大天使ガブリエルが手にしている百合の花は、マリアの処女性とフィレンツェの象徴です。

 

ティツィアーノ作「ウルビーノのヴィーナス」

ティツィアーノ・ヴェチェッリオは、盛期ルネサンスのヴェネツィア派を代表する画家です。

愛と美の女神ヴィーナスが官能的に描かれています。右手に永遠の愛の象徴「バラ」の花束を持ち、寓意画では貞節を意味するイヌは眠って描かれています。

 

カラヴァッジオ作「バッカス」

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオは、ルネサンスに続いたバロック期の巨匠です。光と陰の明暗を明確に分ける表現が特徴的です。ローマ神話のワインの神バッカスが頭にブドウの葉の冠を付け、ワインを勧めています。

カラヴァッジオ作「メデューサ」

見るものを石に変える蛇の髪を持った女性「メデューサー」の首が、ペルセウスによって切り落とされた場面を描いています。鮮血などかなり印象的な作品です。

 

熱中症の吐き気を抑えながら必死に撮影した見どころ作品は以上です笑

このほかにもたくさん有名作品がありますので、ぜひフィレンツェを訪れてご自身の目で確かめてみてください。美術品に興味なくても本物には圧倒されると思います。

 

 

 

ヴェッキオ橋

ヴェッキオ橋(ポンテ・ヴェッキオ)はフィレンツェを流れるアルノ川に架かる橋です。フィレンツェ最古の橋であり、河川の氾濫などで何度か建て直されていますが、現在の橋は1345年から大戦を生き延びたフィレンツェ唯一の橋となっています。橋の上にはずらりと宝飾店が建ち並んでいることで有名です。ロレックスなどの高級腕時計店も見かけました。

 

 

ミケランジェロ広場

写真好きなら必ず訪れたい、フィレンツェを一望できるフォトスポットが 「ミケランジェロ広場」です。中央にミケランジェロのダヴィデ像のレプリカが立っています。

ヴェッキオ橋から片道徒歩20〜30分ほどで行けます。坂道なので、徒歩がキツい方は、市内バス12番が10分~15分間隔でサンタ・マリア・ノベッラ駅から出ています。帰りは反対向きに走っている13番に乗車すればOK。

どの時間帯に来ても美しい景色を眺めることができると思いますが、早朝、夕方、夜景がオススメ。今回は夕景を撮影しに来ました。

 

先ほどいたヴェッキオ橋も遠目から確認できます。

 

カップルや観光客が夕日の光に照らされたフィレンツェを眺めながら、各々ワインを飲んだり、写真を撮ったり、黄昏れたりと自由に過ごしています。

 

フィレンツェの景色を撮影するならミケランジェロ広場は必見スポットです。

 

 

夕日に照らされるフィレンツェの街並みはため息が出るほど美しいです。お腹も空いてきたので、ここでお楽しみの夕食。

 

夕食:フィレンツェ名物のステーキを食す

美食の国イタリア。フィレンツェを訪れたら外せないグルメがいくつかあります。その中でも一番のオススメがステーキ! 特に「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」と呼ばれる生後12ヶ月以下のキアーナ牛の肩ロースを分厚く切ったステーキはフィレンツェ郷土料理としてとても有名です。

そんな「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」を提供するお店で有名なのがこちら「Perseus(ペルセウス)」というお店。観光エリアから離れていますが、それでも観光客が足を運ぶ、地元民にも愛されている有名店です。予約ができないため、開店直後に訪れるのがオススメ。

 

店内には肉の塊やフルーツが吊されまくっています。19時開店で、私は19時半〜20時ごろ訪れたと思いますが、まだ席に空きがあり、待たずに入店できました。もちろんお一人様…。20時半には混み始めたので、19時〜20時がチャンスです。

 

テーブルの上には山盛りの野菜ボウルが置いてあり、自由に食べることができます。本当にただの生野菜なので、野菜苦手な人にはきついかもしれません。少しだけ頂きましたが、赤パプリカは美味しかったです。ナンやパンも運ばれてくるので、それを食べながらステーキを注文します。あまり英語が通じない男臭いイタリア!って感じのお店です。

残念ながら「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」は1.2キロ〜の注文らしく、さすがに1人ではそんなに食べられないので、1人前で似たようなステーキがないか尋ねたら、オススメを教えてくれました。すいません、メニュー名は覚えていません…。

 

そしていよいよステーキが運ばれてきました。ここのお店の焼き加減は日本と1段階異なると思っていた方がいいです。ミディアムレアで注文しましたが、日本で言うレアに近い形で焼き上がってきました。

イタリア人は脂身の多い肉より、脂肪の少ない赤身を好みます。塩と胡椒で外をカリッと炭火焼きするだけ。塩胡椒のシンプルな味付けがまた最高です。肉のうまみをダイレクトに味わうことができます。塩胡椒のみで食べきってしまいましたが、あとで調べたらバルサミコ酢とオリーブオイルをかけて食べるのがフィレンツェ流らしいです。

間違いなくヨーロッパで食べたステーキで3本の指には入るくらい美味しかったです。移動や宿泊費はケチっても食事は美味しいものを食べようと決めた自分に拍手を送りたい。

水 2ユーロ
野菜、ナン 3ユーロ (パンはサービス?)
ステーキ20ユーロ
計25ユーロ  ※2017年時点

 

お腹も大満足になったので、そのままホステルへ帰って寝ました。24時間フィレンツェ旅は残すところあと少し。明日の午前中に鐘楼に登って大聖堂周辺を観光します。

 

海外旅行のお供はラウンジ無料のプライオリティ・パスが付く楽天プレミアムカード
海外格安航空券を探すなら スカイチケット
宿泊ホテル、ホステルはBooking.com。

Booking.com

海外パックツアーならJTB


海外インターネットならグローバルWiFi


コメントする

コメントを書く
名前