イタリア|ローマ写真旅⑤ – サンタンジェロ橋、ナヴォーナ広場、スペイン広場
イタリア|ローマ写真旅⑤ – サンタンジェロ橋、ナヴォーナ広場、スペイン広場
ローマ観光二日目。バチカン美術館、サンピエトロ大聖堂の見学に半日を費やし、気付いたら15時半。ローマ観光最終日の夕方もで.....

2017年、留学中の夏休みに決行したヨーロッパ周遊旅。旅の中盤はイタリアを北上しながら都市をいくつかまわりました。ローマを後にして次に辿り着いたのは「花の都」と呼ばれるフィレンツェ。今回、1泊2日、滞在時間24時間でフィレンツェの観光名所を巡りましたので、写真とともに紹介します。

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅へ

ローマのテルミニ駅から10:05発の電車でフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅へ。41ドル。

 

当時大学生だったため、1カ月ヨーロッパ周遊旅を安く抑えるために、夜行バスを何回も利用しましたが、イタリアは電車での移動がメインでした。そこまで高くないですし快適です。約1時間半でフィレンツェへ到着しました。

 

サン・ロレンツォ聖堂

サン・ロレンツォ聖堂は、キリスト教の聖人、聖ラウレンティウスに捧げられたフィレンツェ最古の教会の一つ。4世紀ごろに設立され、8世紀までフィレンツェ初の大聖堂(司教座聖堂)として利用されました。16世紀初頭にはミケランジェロが正面ファサードの設計を依頼されましたが、結局未完のままに終わったため、今でも正面ファサードの壁面が剥き出しのままとなっています。

 

教会内部は有料(7ユーロ)で入場可能です。残念ながら今回は正面ファサードを見るだけでしたが、時間に余裕があればミケランジェロが設計を手がけたラウレンツィアーナ図書館(写真左が入口)とともに中を見学すると良いと思います。(図書館は別料金。共通チケット約10ユーロ)

 

バックパックがあるので、重い荷物は宿泊先に預けます。学生の写真旅だったので、リゾート地以外は観光名所に近い立地で宿泊費が安いホステルを利用していました。フィレンチェは「ロカンダ ダニエル (フィレンツェ)」に宿泊。

 

昼食:Eataly firenze

写真は夕方に撮ったもの。

バックパック旅とはいえ、食事は現地の美味しいモノを食べるというポリシーで事前調査を入念に行っていました。本来は「Trattoria Toscana Gozzi Sergio」という地元民に愛されているリゾット、トリッパ、牛肉のタリアータなどがオススメのお店で昼食を取るはずが、8月は休業中でした。このヨーロッパ周遊旅ではこういうことがよくありました。バケーションでお店を休んでいたのかな?

他の候補を調べていなかったので、大通りに面した「Eataly firenze」というお店でランチ。

トマトスパゲティとレモンアイスティーを注文。10ユーロ。

 

スパゲッティはもちろん、レモンティーが好みの味でした。夏らしく食事スペースは屋外テラス席。

レストラン兼食品売り場になっていたので、ここでイタリアの食べ物や飲み物を買ってお土産にするのいいかもしれません。

 

アカデミア美術館 – ダヴィデ像

昼食後にやって来たのはフィレンツェの観光名所の一つ、アカデミア美術館。ミケランジェロの傑作と謳われる「ダヴィデ像」のオリジナルが展示されています。

 

営業時間

■営業時間
  • 火曜〜日曜  08:15 – 18:50 ※チケット売り場閉店18:20、最終入場 18:40
■休館日

・毎週月曜日
・1月1日、5月1日、12月25日

 

入場料

オンラインチケット(予約)12ユーロ (特別展開催時は16ユーロ)
当日チケット(現地)8ユーロ(特別展開催時は12ユーロ)
18歳未満無料。パスポートなど身分証明書の提示要。

※オンライン予約時は予約手数料の4ユーロを人数分購入する必要があります。

 

当日券には写真のように長い列ができます。4ユーロの手数料をケチって時間を無駄にしないよう、オンライン予約がオススメです。

下記から予約可能です。詳しい予約方法は「【アカデミア美術館】オンライン予約方法から優先入場まで徹底解説」という記事が参考になるかと思います。

 

Acquisto biglietti Uffizi Accademia B-Ticket Sito Ufficiale Firenze Musei

Biglietteria ufficiale di Uffizi, Accademia, Palazzo Pitti e altri Musei Statali Fiorentini

 

予約時間の15分前からチケット交換の列に並ぶことが可能です。チケットを交換したら予約者専用の列でスムーズに中に入ることができます。

 

そしてアカデミア美術館の最大の見どころであるダヴィデ像とご対面。ミケランジェロが1501年から制作を開始し、1504年に公開したピエタと並ぶ傑作です。

人間の力強さや美しさの象徴ともみなされる作品であり、芸術の歴史における最も有名な作品のひとつと言える。ダビデとは旧約聖書においてイスラエル王国の二代目の統治者。大理石で身の丈5.17メートルにかたどられたこの像は、ダビデが巨人ゴリアテとの戦いに臨み、岩石を投げつけようと狙いを定めている場面を表現している。そして、ルネサンスならではの表現として、瞳がハート型に象られていることや、イスラエルの民の証とされる割礼の痕がないことが挙げられる。(引用元:wikipedia)

下から見上げる形で360度鑑賞することができます。

 

1873年にヴェッキオ宮殿前から、損傷を防ぐためにアカデミア美術館に移されました。フィレンツェを訪れたら必ず見ておきたい作品です。

 

生命の樹

アカデミア美術館はダヴィデ像のほかに、ミケランジェロが製作した「パレストリーナのピエタ」、パチーノ・ディ・ブオナグイダ作「生命の樹」が見どころです。

「生命の樹」は旧約聖書の創世記にエデンの園の中央に植えられた木で、生命の樹の実を食べると、永遠の命を得るといわれています。

「創世記」

旧約聖書『創世記』によると、アダムの創造後実のなる植物が創造された。アダムが作られた時にはエデンの園の外には野の木も草も生えていなかった。アダムはエデンの園に置かれるが、そこにはあらゆる種類の木があり、その中央には生命の木と知恵の木と呼ばれる2本の木があった。それらの木は全て食用に適した実をならせたが、主なる神はアダムに対し善悪の知識の実だけは食べてはならないと命令した。なお、命の木の実はこの時は食べてはいけないとは命令されてはいない。その後、女(エバ)が創造される。蛇が女に近付き、善悪の知識の木の実を食べるよう唆す。女はその実を食べた後、アダムにもそれを勧めた。実を食べた2人は目が開けて自分達が裸であることに気付き、それを恥じてイチジクの葉で腰を覆ったという。主なる神は命の木の実をも食べることを恐れ、彼らに衣を与えると、2人を園から追放する。「善悪の知識の木」の実(禁断の果実)はよく絵画などにリンゴとして描かれているが、『創世記』には何の果実であるかという記述はない。(引用元:Wikipedia)

彫刻が展示された部屋もあります。特に大きな美術館ではないので、所要時間は1時間あれば十分だと思います。私は時間が限られていたため、30分で出ました。

 

 

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅の近くにある教会がサンタ・マリア・ノヴェッラ教会です。1219年にボローニャからフィレンツェへやって来た12人のドメニコ会修道士が小さな教会から改築してできました。

ルネサンスと呼ばれる文芸復興運動がイタリアで始まった頃に、ルッチェッライ家によりファサード(正面部分)の建築が依頼され、白色とエメラルド色の大理石に飾られたファサードが1470年に完成しました。両端のしましま部分にはルチェッライ家の紋章である風を受けて大きく膨らんだ帆が装飾されています。

ファサードの上部は建築家のレオン・バッティスタ・アルベルティが設計しており、才能の塊でルネサンス期に理想とされた「万能の人」の最初の典型と言われた天才です。あのであるダヴィンチが、足元にも及ばないと尊敬したそうですが、確かにサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のファサード、特に上部左右の幾何学模様は緻密に左右対称に装飾されていて美しいです。

 

ファッション好きなら教会の名前に聞き覚えがあるはず。そう、世界最古の薬局で有名な、コスメ、香水の老舗「サンタ・マリア・ノヴェッラ」は、元々は教会の修道士達が作っていた香水やオイルを1612年以降、一般市民に販売し始めたのが始まりです。

昨今、日本でもメディアに露出してきて人気を博していますが、現在でも当時と同じ製法で、ポプリや香水を作り続けて販売している長い歴史を持つ薬局です。

残念ながら、当時の私はバックパック旅だと割り切って、せっかくのイタリア旅行も革製品や服に時間もお金も割けませんでした。「サンタ・マリア・ノヴェッラ」の本店が近くにあるので次回フィレンツェを訪れる時は必ず行きたいですね。昔は教会側に出入り口があったようですが、今は反対側の通りにあるそうです。

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サンタ・マリア・ノヴェッラ(Santa Maria Novella)

 

教会内部は有料で入場可能です。今回は正面ファサードを見ただけです。営業時間は公式サイト(英語)で確認可能です。

 

 

サン・ジョヴァンニ洗礼堂 

サン・ジョヴァンニ洗礼堂は、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の正面にある八角形の建築物で、ロマネスク様式の集中形式の教会建築のひとつ。

2日目の朝に中を見学したので、写真はまた別記事で紹介します。洗礼堂の情報は下記記事が分かりやすくまとまっています。

 

フィレンツェのサン・ジョヴァンニ洗礼堂、見どころ全部お伝えします! | フィレンツェガイド.net

フィレンツェのシンボル、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)の正面には、サン・ジョヴァンニ洗礼堂があります。こちらもドゥオモと同じくらい宗教的に意義があり、フィレンツェ人が大切にしてきた建物。地元の大理石を使った、完璧な八角形の美しい建物。有名な「天国の門」だけじゃない注目ポイント、見どころぜんぶ解説します!

 

サンタ・マリア ・デル・フィオーレ大聖堂、ジョットの鐘楼

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は、イタリアのフィレンツェにあるキリスト教・カトリックの教会。フィレンツェの大司教座聖堂であり、ドゥオーモ(大聖堂)、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼の三つの建築物で構成されます。教会の名前は「花の(聖母)マリア」の意味。

 

フィレンツェの景色を想像するとおそらくこのレンガ色のドームを想像するでしょう。イタリア語でクーポラと呼ばれるドーム部分は晩期ゴシック建築および初期ルネサンス建築を代表するもので、フィレンツェのシンボルです。石積み建築のドームとしては現在でも世界最大で、木枠を使わずにレンガを積み上げて製作されています。

 

外装は白、緑、赤の大理石で装飾されています。

ジョットの鐘楼は大聖堂の隣にあります。

1334年に大聖堂建設の工匠頭に任命されたジョット・ディ・ボンドーネが鐘楼の建築を開始し、その後は弟子や聖堂の建築を指揮していた人々が引き継ぎました。聖堂よりも100年早く、1387年に完成しましたが、当初計画された塔頂部の尖塔は造られなかったため、今のような四角い鐘楼になっています。

 

鐘楼に上ってフィレンツェを見渡すことができますが、それも2日目に行ったので、また次回。

 

 

 

レプッブリカ広場(共和国広場)

レプッブリカ広場(共和国広場)はイタリア各地に存在する広場の総称。ローマにもありましたね。フィレンツェにあるレプッブリカ広場は、メリーゴーランドや老舗カフェなどがあり、人々が集まる憩いの場。

大きな凱旋門が目印です。

 

広場の前では路上演奏をしていました。かなり上手かったです。あまりの演奏に人だかりができてしまったため、警察官に立ち退きを命じられていましたが、観客からはブーイングの嵐でした笑

バイオリンとギターの奏でる音が風情あって、目の前で熱心に聞いている少女を周りが温かい目で見守るという、この上なく幸せな気持ちになる一面を見ることができました。

 

 

ヴェッキオ宮殿、シニョーリア広場

ヴェッキオ宮殿は、シニョリーア広場に面して立っている宮殿。

1299年〜1314年にアルノルフォ・ディ・カンビオによって建設され、フィレンツェ共和国の政庁舎として使われ、現在でも、フィレンツェ市庁舎として使われています。

ヴェッキオ宮殿入口の両側に飾れている二体の彫像は、向かって左側が、ダヴィデ像のレプリカ。右側の像がバッチョ・バンディネッリ作の「ヘラクレス像」です。

 

時計の下にはフィレンツェの街の9つの行政区の紋章がフレスコ画で描かれています。

内部は博物館になっており、「五百人広間」など見どころもあります。映画インフェルノに登場したマスクもあるとか。また、塔の入場がセットになったチケットを購入すると、塔を登ってフィレンツェ市内を一望する事ができるそうです。残念ながら今回は内部を見学していませんが、時間があれば中も見学することをオススメします。

 

サンタ・クローチェ聖堂

サンタ・クローチェ聖堂は、フィレンツェ最古の広場サンタ・クローチェ広場にある、世界最大のフランシスコ会の教会の一つ。

この聖堂には276もの墓が収められており、ミケランジェロ、ガリレオ、ダンテ、ロッシーニといったイタリアの偉人が埋葬されています。そのため、「イタリアの栄光のパンテオン」ともいわれています。

時間がなくて中に入れなかったのが残念。


次はウフィツィ美術館を訪れます!

 

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