今日はギリシャの首都アテネの観光スポット、見どころを観光します。
ハドリアヌスの凱旋門
ハドリアヌスの凱旋門は、多数の公共建築物の再建に注力したローマ皇帝ハドリアヌスの功績を称える記念碑的な門です。門の片面にアテナイの伝説的な王テーセウスを称える文、もう片側にローマ皇帝ハドリアヌスを称える文が彫られています。
待ちの中にポツンとあるので、神聖な雰囲気がなく、残念な感じです笑
アテネ遺跡共通チケットを購入
アテネの遺跡を観光する場合は共通チケットがオススメです。
共通チケットの内容、料金
入場できる遺跡
料金30ユーロ 15ユーロ(EU圏外の学生、EU圏内の65歳以上) ※EU圏の学生は無料。(日本人の留学生も対象) |
当時私はオランダに留学していたため、オランダの移民カードを見せたら無料でチケットをもらえました。おかげでアテネの観光はほとんどお金をかけずに回ることができました。
共通チケットの買い方
- オンラインで購入する
- オススメはアクロポリス(パルテノン神殿)以外の遺跡の受付で現地購入することです。アクロポリスは混んでいるため、時間をムダにします。
- チケット付きのツアーに参加する
ゼウス神殿
ハドリアヌスの凱旋門の近くにゼウス神殿があります。受付で共通チケットを購入し、中に入りました。
その名のとおり、オリュンポス十二神の中の最高神であるゼウスに捧げられた神殿です。男の子なら、中二病を経験したことのある人なら、オリュンポス十二神、しかもゼウスという名前だけでもワクワクします。
この神殿は紀元前6世紀から建設が始まり、2世紀にローマ皇帝ハドリアヌスにより完成させられました。ローマ帝国期を通じて建てられた神殿の中では最大級。神殿にはハドリアヌスの像、本殿にゼウス像が祀られていたらしいのですが、キリスト教以外の神様を否定した東ローマ帝国皇帝テオドシウス2世によって破壊され、周辺のキリスト教の聖堂の素材になってしまいました。
柱しか残っていないため、「これだけ?」と思ってしまいます…。
うしろにアクロポリス(パルテノン神殿)が見えます。
ゼウス神殿を見た後は、念願のアクロポリス(パルテノン神殿)へ歩いて向かいます。距離があり、坂を登るため、アテネの街を眺めながら頑張って歩きます。
Filopappou Hillという丘が見えます。あそこに登ったらアテネの景色が一望できそうです。
やっと近くまで来ました。受付を通って中に入ります。
ヘロディス・アッティコス音楽堂(イロド・アティコス音楽堂)
アクロポリスにある屋外音楽堂、劇場です。劇場は主に音楽の演奏会で用いられ、白大理石で造られた32列の客席の収容人員は約5000名でした。267年にヘルール族の侵入により破壊されましたが、1950年代に大理石で観客席と舞台部分の改修が行われ、それ以降アテネ・フェスティバルのコンサート会場として使用されています。
エレクテイオン
エレクテイオンはイオニア式建築の代表作。複数の隣接している神聖な聖跡や祭祀所を同居させる関係上、非常に複雑なデザインが施されていることで知られている。
カリアティッドの玄関(少女の玄関)
北側には円柱を持つ別の大きな玄関があり、南側には有名な「少女の玄関 (Porch of the Maidens)」がある。6体の少女の姿の柱像(カリアティード)があり、最も細い部分は首で、彫像でありながら玄関の屋根の重さを支えるように設計されている。
これはレプリカで、本物は新アクロポリス博物館に5体、大英博物館1体展示されています。
ディオニソス劇場
ディオニソス劇場のあるアクロポリス南側は、酒と演劇の神ディオニソス(別名バッカス)の聖域で、大型野外劇場として建設されました。17,000人収容可能だったらしいですが、今は荒廃しています。ギリシア政府が復元すると発表していますが、財政危機もあり、私が訪れた2017年はまだこの状態でした。
近くまで行かずに遠目から見ました。レビューを見ると、近くに行こうとしてアクロポリスから出場してしまうこともあるらしいので、遠目から見学するので十分だと思います。
パルテノン神殿
アテナイの守護神であるギリシア神話の女神アテーナーを祀る神殿。パルテノン神殿はギリシア古代建築を現代に伝える最も重要なドーリア式建造物の最高峰と見なされる。装飾彫刻もギリシア美術の傑作である。世界的な文化遺産として世界遺産に認定されている。
誰もが名前を聞いたことのあるパルテノン神殿。
歴史を通して度重なる攻撃を受け、見た目はボロボロですが、ギリシア政府主導の再建計画で修復や保全を行っています。
アクロポリスから見たゼウス神殿。
アクロポリスが高い丘の上にあるため、アテネの街をグルッと見渡すこともできます。
古代アゴラ(ヘーパイストス神殿)
ヘーパイストス神殿(ヘファイストス神殿)は古代アゴラ内にある神殿。鍛冶屋や窯業者が集まる地区に建てられたため、炎と鍛冶の神とされたヘーパイストスを祀る神殿とされました。
ローマンアゴラ、ハドリアノスの図書館、ケラミコスの遺跡は見たと思いますが、教養のない私にとっては荒廃した遺跡にしか見えないので、有名どころ以外は写真を撮りませんでした…。
昼食:O Thanasisのケバブ
アクロポリスから街の方へ降り、「O Thanasis」というお店でギリシャのケバブを食べました。
ギリシャケバブ、スブラキの有名店。写真は肉が4本のボリューミーなケバブ。8.8ユーロ
肉が2本のハーフケバブ 4.5ユーロ もあります。
こちらはスブラキケバブ。 2.5ユーロ
ボリューミーで美味しいです。ランチにオススメ。テラス席で食べていたら、お金をせがんでくる人がいたので、身の回りの持ち物には気を付けて下さい。
ミトロポレオス大聖堂
アテネ最大のギリシャ正教会。大統領就任式などが行われる場所です。
アテネ国立公園を通りながら、アテネ競技場を目指します。
アテネ競技場(パナシナイコスタジアム)
アテネ競技場(パナシナイコスタジアム)は、1896年の第1回近代オリンピック大会に利用された競技場です。
入場料金
大人 | 5ユーロ |
学生 | 2.5ユーロ |
営業時間
3月〜10月 | 8:00〜19:00 |
11月〜2月 | 8:00〜17:00 |
入口で音声案内機をもらい、日本語の音声を聞きながら観光できます。
総大理石造りのスタンドは4~5万人収容。
なかなかに巨大です。
音声案内が当時の景色を再現してくれるので、案内された席に座ったりして感慨深く見て回りました。
左奥のミニ博物館には各オリンピックのポスターが飾られており、過去の東京オリンピックのポスターもありました。
来年は2020年の東京オリンピックポスターが飾られるのでしょうか。
当時のオリンピック選手になりきって、音声案内の再現する歓声とともにトンネルをくぐり抜けます。
最後は表彰台。ここに乗って記念撮影することもできます。
外からも見えるとは思いますが、歴史を感じる、競技場を踏みしめることは中に入らないとできません。入場料もたった5ユーロ(他のヨーロッパの観光地と比べれば安い)ですし、入る価値は十分あります。
デザート休憩:Meliartos
一通りアテネの観光スポットを巡ったので「Meliartos」というカフェでデザート休憩。
アイスコーヒーとギリシャヨーグルト。アイスコーヒーが美味しいです。ヨーグルトは普通のギリシャヨーグルト。
シンタグマ広場、ギリシャ議会
ギリシャ議会。国会議事堂です。
目の前にあるシンタグマ広場から昨日購入した24時間券を使って電車で空港へ移動します。
アテネは治安が悪い?スリに遭いかけた話
アテネは夜の雰囲気が怖いと前回の記事で書きましたが、やはり治安は良くはないと思います。
アテネからローマへ飛行機で移動するため、空港にメトロで向かっていたときに、一緒に行動していた友人がスリに遭いかけました。
まず、メトロに乗るときに私たちのバッグ(バックパックではなく、小さいほうのバッグ。貴重品が入っていると考えたのでしょう)をジロジロ見てくる男の人を見て、スリ犯かな?と疑いました。
カップルで乗車してきて、女の人も怪しい。見た目で人を判断するのはよくないですが、その人達は見るからに柄が悪い感じ(タトゥー、ピアス)でした。友人の近くに立ったそのカップルは、電車が動き出だすと、女性のほうが自分の麦わら帽子を友人のバッグに覆い被せるように寄せました。すると、男性が電話をかけている振りをして、片方の手で友人のバッグのチャックを開けようとしました。友人も気付いていたようで、手でガードしてそのカップルから離れました。
私も男女ペアでスリをする手口は初めて見ましたが、見た感じ挙動や見た目が怪しいので気づきやすかったです。電車など公共交通機関では貴重品に手を置いてガードしておきましょう。自分もバッグをじろじろ見らましたが、手を置いていたのでそのカップルは別の車両へ移動していきました。
スリに遭いかけた経験はありましたが、このくらいならヨーロッパなら日常茶飯事レベルの治安です。確かに夜1人で出かけるのは少し勇気がいると思いますが、観光できないレベルではないと思います。何ならこのあと訪れるローマのほうがよっぽど治安悪いと思いますw
スリにだけは気を付けて、夜はできるだけ人通りのある道を行く、くらいの海外旅行では当たり前のことに気を付ければ問題ないです。
無事にアテネ観光を終え、次の目的地ローマへ(Ryanair 51ユーロ)。私のヨーロッパ1カ月旅行はまだまだ続きます。写真を現像次第続きをアップしていきます。