海外旅行中に財布を盗まれかけた話

ヨーロッパに留学中、約30カ国を旅行し、最も充実した1年間を過ごしました。これからの人生の中でもおそらくこの経験を超えるものはなかなかないだろうと思います。留学後半ではすっかり海外生活に慣れていた私ですが、そんな私も1年を通して1度だけ窮地に立たされました。それはまだ留学して2カ月目のこと。まだまだ観光客感を醸し出していたのでしょう。旅行中に財布を盗まれかけました。

それは電車内で起こった

ドイツを旅行中、デュッセルドルフの観光を終えてデュッセルドルフ中央駅からケルン中央駅へ向かうところでした。

ラーメンとビール!ドイツのデュッセルドルフ観光
ラーメンとビール!ドイツのデュッセルドルフ観光
デュッセルドルフ(Düsseldorf)   オランダとドイツの国境近く、ドイツ西部の都市「デュッセルドルフ」.....

ここで私は海外での盗難被害に遭いやすくなるためのミスを犯してしまいます。

特急列車(ICやICE)ではなく快速列車(RE)を選んでしまった

かかる時間はそんなに差がなく、たった数ユーロ違うだけだったのですが、数ユーロをケチってREと呼ばれる各駅停車の快速列車に乗ってしまったのです。

快速列車に乗ったら必ず盗難の被害に遭うというわけではありません。実際、その後の旅行でも快速列車に乗る機会はたくさんありました。ただ、やはり快速列車は安いため、特急列車に比べると乗客や車内の雰囲気が暗めで安心感がありません。

また、この時、Facebookのプロフィール写真を撮ろうと意気込んでいかにも観光客!という感じの服装をしていました。これもターゲットになってしまった原因でしょう。

駅のホームでは人が行き交い、ホームに到着した電車に多くの人が詰めかけました。人混みの中を入るのは気が引けたため、ある程度人が列車の中に入ってから私も乗車しました。

あとから入ったため席が空いているはずもなく…。ヨーロッパの列車も1等席と2等席の区別があり、利用者以上に1等席の席数が多いです。そのため2等席はすぐ埋まりがち。しょうがなくドア付近で立ち乗りすることにしました。入り口にはピアスやタトゥーが入った怖い見た目の若者が2階への階段に座っていました。

 

気を付けて!グループで行われるスリの手口

席がないかまわりをキョロキョロする自分に、階段にいた若い女性の一人が声をかけてきました。

「2階が空いているよ!」と何度も言ってきます。(英語で)

その車両は2階が1等席で、私はもちろん2等席のチケットしか持っていません。私は困惑し、完全にその女の子に意識が向けられてしまっていました。すると、目の前を横切る4人の女子。気がつくとメッセンジャーバッグのチャックが開いていました。

すぐ異変に気付きましたが、時すでに遅し。財布がなくなっていました。焦って軽くパニック状態でしたが、「もしや?」と犯人の目星を付け、2階に上がっていくその女子集団に

「私の財布がないのですが」

と主張しました。最初は「財布?知らないよ」と軽くあしらわれました。しかし、どう考えても彼女たちが取った可能性が高かったので、

何度も「財布を返して」と主張しました。面倒くさいと思われたのでしょう。ついに

「あ、そういえばこれ落ちていたよ」

と言って私の財布を渡してきました。

(財布がひとりでにバッグのチャック開けて地面に落ちるかよ!)

と心の中でツッコミながら、中身を確認。女の子たちはそのまま奥の列車へ消えていきました。幸いにも中身は一切なくなっておらず、財布の無事を確認してすぐにその場を離れました。

このように、集団のスリでは一人(あるいは複数)がターゲットの注意を引きつけ、別の人がその間に貴重品を盗むといった手口が有名です。(そうです。私はベタな手口に引っかかりました…)

財布が無事だったとはいえ、この時ばかりはさすがに旅行テンションがだだ下がりでした。

 

教訓を活かして盗難被害ゼロ!

私はその後もヨーロッパの国を何カ国も旅行しました。特に夏の旅行では1ヶ月間ヨーロッパを周遊しました。その中にはギリシャ、フランス、イタリア、スペインなどスリの被害が絶えない国もたくさんあります。しかし、一度痛い経験をしたこの身。財布を盗まれかけた経験を教訓にして気を付けるべきポイントをおさえたら、盗難被害ゼロで無事にヨーロッパ生活の1年を終えることができました。自分なりにまとめてみたので参考にしてみて下さい。

 

海外旅行で盗難の被害に遭わない方法

公共交通機関を使うときは貴重品から注意をそらさない

スリは様々な場所で行われますが、公共交通機関の中が一番スリに遭いやすいと思います。駅やバス停、電車内など公共交通機関を使っているときは特に貴重品に気を付けましょう。

 

特急列車を利用する

安い快速列車より少し高いですが、居心地も治安も良い特急列車を利用するとスリの被害に遭う可能性を低くすることができます。

小さなバッグを使わない

私が使っていたメッセンジャーバッグのように、あまり容量がなく、いかにも「貴重品が入っているバッグですよ!」と分かるようなバッグは使わないほうがいいです。むしろ、大きなバックパックなどのほうがスリに遭わない気がします。個人的な感覚ですが。スリ犯からしても、大きなバッグだと、相手に気付かれずにガサゴソ貴重品を選び取ることがしにくいのだと思います。

貴重品バッグを手でガードする

電車やバス内では貴重品バッグを自分の前に持ち、手を添えるなどしてガードしましょう。あとはバッグを壁側に向けるのも良いです。

座る、立って壁にくっつくなどして前後左右をいくつかガードする

車内が混んでいるときに、ど真ん中に立つのは危険です。4方向全てに一人で注意を向けるのはむずがしいからです。乗車後は座るか(背中をガード)、壁にくっついて立つなどして4方向のうちいくつかガードしましょう。

人を見た目で判断する

人事がこんなことを言ったら失格ですね笑 でもこれってすごく大事なことです。ある程度、「あ、この人怪しいな」っていうセンサーを持つととても役に立ちます。大事なのは常に周りへの意識を緩めないこと。私の独断と偏見怪しい人探知機は旅行中、怪しいと思った人が実際に私の友人にスリを働こうとしたこともあるくらいです笑

裕福そうな人がスリだったりすることもあるのかもしれませんが、僕の経験上、ほとんどのスリ犯は見た目が悪いです。

絶対ではありませんが、スリ犯を判断する基準のポイント↓

  • 子どもがいる家族連れ、スーツのビジネスマンはスリ犯の可能性低め
  • 見た目が悪い人は気を付ける (浮浪者、タトゥーやピアスが多め、チャラい、服が汚れてる)
  • 人のバッグを見ている (私の友人にスリを働こうとした人は乗車前に私たちのバッグを見ていました)
  • 大きな帽子を持っている人 (盗んでいるときに帽子で隠すのが有名な手口)

 

日本の当たり前を実行しない

うしろポケットに物を入れる、席に荷物を置くなど日本だと当たり前のことを海外でやらないでください。盗まれます。パンツの前ポケットは、上着などでポケットを隠す、手をポケットの上に添えるなどの対策が有効でした。

人混みを避ける

人が多いところはなるべく避けましょう。どうしても通らなければならない場合は、しっかりバッグを前に持って進みましょう

観光客感を出さない = 地元民感を出す

派手な格好をしないまわりをキョロキョロしない、Google Mapを確認しながら進むときもスマホばかり見ずにある程度地図を頭に入れて歩く、自信をもって歩き、地元民間を出す。

 

カメラは出していても良い

よく「カメラは高価な物だから首から下げて歩いてはダメ」という記事を見ますが、観光地では一眼レフなどを首や肩に掛けたままで大丈夫です。ある程度の観光地ならまわりの観光客が大きな一眼レフをみんな首から下げています。むしろ、写真を撮ることに夢中になってバッグへの意識が遠ざかるカメラをカバンから出し入れするほうがスキができて狙われます

スキをつくらない

できるだけスキをつくらないように、カメラの撮影はこまめにファインダーから目を離して周りを確認する、カバンから物を取り出すときは、一度止まって安全な場所で取り出す

チャック式は鍵を付けるか結ぶ

チャックは開けやすいため、南京錠をつけるか、紐付きチャックを軽く結んで開けにくくしていました。

背負うバッグの中身は盗られてもいいものを入れる

背中に背負うリュックサックやバックパック、特にチャック式のものは中に盗られてもいいものを入れるか、貴重品を入れるなら奥に入れましょう。

丈夫なバッグを使う

バッグの底や紐をナイフなどで切って中身を盗んでいく手口もあるらしいので丈夫なバッグを使いましょう。

 

意外とリュックやバックパックは盗難被害に遭いにくい!?

メッセンジャーバッグやショルダーバッグのほうが「貴重品入ってますよ!」とアピールしてい