gaimo(ガイモ)
gaimo(ガイモ)は、スペインのラリオハ州のアルネドでホセ・ルイスにより1975年に創設されたCalzados Gaimo社(カルザドス・ガイモ社)が1978年にスタートしたシューズブランドです。特にエスパドリーユ(ジュート(麻)で編んだソールを使用した靴)がブランドの看板になっています。
現在は2代目の長男が引き継ぎ、4人の娘がデザイナーなどを手がけています。
エスパドリーユ
エスパドリーユは、アウトソールがジュート(麻)を編み込んだ縄で作られているのが特徴の靴です。フランスやスペインの船員などが履いていたもので、現在はリゾート地や夏場に履くものとして人気です。
ひもや留め具の無い靴スリッポンのデザインのものが主流ですが、エスパドリーユにはサンダルタイプやタッセル付きのもの、スエード素材やレザー素材などバリエーションが豊富です。
エスパドリーユの魅力
一昨年前はファッション雑誌にも取り上げられてブームになっていたエスパドリーユですが、最近はBIRKENSTOCKをはじめとしてサンダルが流行りの印象です。しかし、エスパドリーユにはサンダルにない魅力がたくさんあります。
上品なのに楽
サンダルはカジュアル過ぎて、クラシックファッションに合わないため個人的に好みではありません。しかし、エスパドリーユはリゾートシーンで履くイメージがあるためか、リラックスした見た目なのにどことなく上品です。
イタリアのクラシックパンツにスニーカーやサンダルを合わせると、クラシックとカジュアルが混ざってチグハグ感満載なのですが、エスパドリーユを合わせると違和感がありません。毎回革靴を履くのは大変なので、その点でエスパドリーユはとても使い勝手が良い靴です。
また、紐を結んだりする必要がないため、近所に出かける際に気軽に履いて出かけることができる使いやすさも魅力です。もともとは素足で履くものですので、気にならなければ裸足で履いて涼しさを感じることもできます。
持ち運びやすい
エスパドリーユのアッパー素材は色々ありますが、総じて薄いため、アッパー部分を潰して折り畳むことが可能です。そのため、とても持ち運びやすいのが特徴です。ソールは少し重みがありますが、厚さで言えばどの靴よりもスペースを取りません。旅先に持って行きやすい靴です。
安い
エスパドリーユは安さも魅力の一つ。スニーカーは高い物だと数万円しますが、エスパドリーユはブランド物でも1万円台のものが多く、コスパが高いです。
エスパドリーユの注意点
リゾート地で使用される靴ですが、あくまでリラックスした雰囲気の場所で使うものであり、格式高い場所での使用は控えたいです。また、ジュート(麻)は水に弱いため、サンダルのように水浸しにできません。
エスパドリーユを買うならスペインブランド
エスパドリーユを買うなら元祖のスペインブランドのものがオススメ。最も有名なのはCastaner(カスタニエール)というブランドで、アッパーがスエード素材のものが定番です。
今回紹介するgaimo(ガイモ)も日本でのセレクトショップで取扱いが豊富にあるスペインのブランドです。他には、メッシュ生地のアッパーが特徴のフランスブランド「Rivieras(リビエラ)」、スペインブランドの「Manebi(マネビ)」も有名です。
gaimoのエスパドリーユ
gaimoは、幅広いソールデザインにスペインの伝統技法であるジュートを採用することでエスパドリーユの生産をスタートさせました。職人の手でひとつひとつハンドメイドで仕上げられるエスパドリーユは、デザイン性、履き心地、耐久性、どれも申し分なく、その品質が認められて現在は100カ国以上の国で販売されています。
gaimo × orSlow BEAMS別注デニム素材エスパドリーユ
大学4年の夏、2018年8月に帰省先のBEAMSで「gaimo × orSlow BEAMS別注デニム素材エスパドリーユ」を購入しました。
1点もので割引きされており、定価12000円が7000円ほどで購入できました。25.5cmの足ですが、26cm〜26.5cmほどの42でピッタリ。はじめはアッパーが甲に当たって痛かったのですが、履いていくうちに伸びて今ではとても気持ちよい履き心地になりました。
写真は購入当時のものです。
orSlowのデニム生地を使用したBEAMSの別注モデルということで、インソールにネームプリントされています。2年間履いた現在は文字が消えてしまいましたが、、。
レザーのインソールのため、履くと適度に沈んでクッション性を感じます。エスパドリーユはインソールも麻素材のものがありますが、麻は固いので、履き心地はこのレザーのインソールのほうが良いと思います。
靴底は天然ゴムを使用したガムソール仕様で、エスパドリーユには珍しく長時間、長距離履き続けても比較的足が疲れません。
アッパーの通気性が悪そうに見えますが、全く熱や湿気がこもらず、夏場でも快適です。
もちろん、この別注モデルもスペイン製のハンドメイド。動画にもありましたが、ソールの縫い付け部分を手作業でやっていると思うと、かなり手が込んでいます。これが定価で12000円なのですから、かなり安く感じます。
gaimo × orSlow エスパドリーユを2年間履いてみて
こちらが2020年8月に撮った写真。購入してから2年以上立ち、今年で3年目になります。梅雨明けから夏の終わりまで1シーズンちょっとで毎年履いていますが、ご覧の通り履きジワができている点以外はまだまだ綺麗な見た目です。
近所のコンビニに行くときは裸足で履くこともありますが、基本はインビジブルソックス(浅履き靴下)を着用して履いています。レザーインソールが気持ちよいです。
パンツはクラシックなもの、カジュアルなもの、春夏モノであれば何でも合うのでコーディネートしやすいのも楽ですね。
夏場に履くので、日焼け止めは必須。今はエスパドリーユを履くときは素足部分に日焼け止めを塗るようになりましたが、日焼け止めを塗らなかった時は日焼けがくっきりできてしまいました。
orSlow、裏側にはBEAMSの文字が入ったタグが側面に付いています。
はき始めは少し窮屈に感じましたが、上手い具合に伸びてゆとりのあるサイズ感になりました。他の靴に比べてほとんど手入れをしていないのですが、まだまだ履き続けられそうです。
エスパドリーユのケア、お手入れ
エスパドリーユのお手入れは他の靴と同様、ブラッシングが大切。
革靴のように毎回ブラッシングしなくても、気付いた時にブラッシングする程度で十分です。雨など水で濡れた場合はしっかりと乾かして、防水スプレーをかけると良いでしょう。履きジワが気になるのであれば、シューツリーを入れてアッパーを伸ばすのもありです。
エスパドリーユ特有の経年劣化は、ジュート(麻)素材のアウトソールが毛羽立ちしてボサボサになること。これは見た目が悪いので、ブラッシングして整えた後に、ライターで焼き切っています。
使い勝手が良く、上品リラックス感を出せるエスパドリーユ。gaimoのエスパドリーユは夏場の1足にオススメです。