KIEHL’S(キールズ)
キールズ(KIEHL’S SINCE 1851)は天然由来成分を配合したスキンケア、ボディケア、ヘアケア製品を展開するアメリカのブランド。現在42カ国約900店舗で販売され、2008年に日本に上陸しました。
1851年にニューヨークで創業した調剤薬局を薬剤師ジョン・キールが買収し、経営を開始。創業当時は薬学の知識を持ったスペシャリストがカウンセリングをもとにハーブやオイルを調合して処方しており、160年以上経った現在でも、販売員のカウンセリングのもと、肌に合ったサンプルを試して「体験してから購入」することを推奨しています。
乾燥は肌トラブルの原因
皮膚の表面「角層」は保湿機能とバリア機能を有しており、正常な状態であれば肌を水分蒸発や紫外線、雑菌、異物から皮膚を保護します。また、皮脂も肌の保護に欠かせない存在であり、皮脂膜で肌表面を覆うことで肌の状態を維持しています。
この保湿機能とバリア機能を正常に働かせるためには、角層の水分と皮脂の分泌量を適正に保つ必要がありますが、空気が乾燥する秋冬はそのバランスが乱れやすいため、肌トラブルが続出します。乾燥した空気が皮膚から水分を奪い、気温が下がると体が冷えて皮脂の分泌量が低下するため、角層のバリア機能が低下して皮脂膜も薄くなり、肌のターンオーバーまで乱れて乾燥による肌トラブルが発生します。
加齢とともに肌の水分・皮脂量は減少するため、スキンケアによる保湿は必須。ただし、肌に浸透する水分量は一定のため、化粧水や保湿クリームを大量に付ければ解決するものでもありません。むしろ、肌に水分が残ると蒸発とともに余分に水分が奪われやすくなります。油分が多い乳液を使うと毛穴に詰まってしまうことも。
過酷な環境下で肌を守った実績のある保湿クリーム
油分少なめで保湿力が高いクリームの中から自分の肌に合うものを探したところ、KIEHL’S(キールズ)の定番人気商品「キールズ クリーム UFC(Ultra Facial Cream)」が目に留まりました。世界で5、6秒に1個売れている売上No.1の名品で、2005年にグリーンランドの世界初登頂を成し遂げた6名の探検家の肌を過酷な環境から守ったという実績があります。
極寒の地で活躍したクリームが普段の生活の乾燥季節から肌を守れないわけがありません。ビタミンC美容液のDSラインコンセントレートの使用感が良かったこともあり、キールズの保湿クリームの購入に至りました。
【レビュー】保湿クリーム「UFC(Ultra Facial Cream)125ml」
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国内正規品は27g、49g、123gの3サイズ展開。並行輸入品は50mlと125mlが販売されています。私はベルコスメで125mlを約6000円で購入しました。最もコスパが高い一番大きいサイズがオススメです。
11/23現在、楽天通販の並行輸入品が5,200円で最安値です。
【ベルコスメ】クリーム UFC (ウルトラフェイシャルクリーム) 125ml
成分
水,グリセリン,シクロヘキサシロキサン,スクワラン,ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン,ステアリン酸スクロース,ステアリルアルコール,ステアリン酸PEG-8,ミリスチン酸ミリスチル,テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル,アンズ核油,フェノキシエタノール,アボカド油,ステアリン酸グリセリル,セタノール,コメヌカ油,オリーブ果実油,クロルフェネシン,ステアリン酸,パルミチン酸,EDTA-2Na,(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー,カルボマー,アーモンド油,キサンタンガム,エチルヘキシルグリセリン,水酸化Na,トコフェロール,ダイズ油,シュードアルテロモナス発酵エキス,ミリスチン酸,ヒドロキシパルミトイルスフィンガニン,BHT,サリチル酸,クエン酸 |
「キールズ クリーム UFC(Ultra Facial Cream)」の特徴的な成分が「スクワラン」と「アンタークチシン(シュードアルテロモナス発酵エキス)」。
スクワラン | オリーブ由来の保湿オイル。肌から自然に分泌される皮脂に似ているため、肌になじみやすい。 |
アンタークチシン | 南極の氷河に生息する微生物から採れる糖タンパク質を含むエキス。南極の過酷な環境で水分を保持する作用があり、肌を健やかに保つ。 |
6種の植物オイル(コメヌカ油:整肌成分、アボカド油:保湿成分、アンズ核油:保湿成分、オリーブ果実油:保湿成分、アーモンド油:保湿成分、ダイズ油:整肌成分)がふっくらとした肌に導きます。
使用期限、製造年月日の確認
使用期限は開封後12カ月。高温直射日光を避けて、室温の日陰で保管します。
製造年月日の記載はないため、製造後3年の品質は保証されています。箱に印字されているロット(バッチ)ナンバーで製造年月日を確認することができます。
UFCの側面の英数字6桁を海外コスメの製造年月日を調べるサイト「Cosmetic Calculator」、「CheckFresh」、「Momoko.hk」で検索。今回購入した商品は2019年12月製造のもののようです。
使い方
朝晩の洗顔後、化粧水や美容液を塗った後に、最後にこの保湿クリームを塗ります。手でクリームを取るよりもスパチュラを使った方が衛生的です。
パール粒大を取り、手のひらで馴染ませてから顔に塗る、もしくはおでこ、両頬、鼻、あごに、クリームを置き、そこからクリームを伸ばします。全体に塗布したら、優しくハンドプレス。
朝、昼間に使っても問題ない?
朝、昼間のスキンケアに使用可能。塗った後は日焼け止めを付けることを忘れずに。
1カ月間使ってみて感じた効果
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1カ月間、毎日朝晩使用しました。重さもテクスチャーもとても軽いです。みずみずしいクリームはかなり伸びが良く、肌にスーッと馴染みます。塗った直後は肌がしっとり・ふっくらと仕上がります。
油分の多い乳液のようなこってりさが全くないため、べたつくこともありません。最初に使ったときはこれで本当に長時間保湿されるのか半信半疑でしたが、重ね付けしなくても翌朝、日中の肌はしっかり保湿されていました。
私は肌が強くないため、ビタミンC美容液のDSラインコンセントレートはぴりぴりしたことがありましたが、今のところUFCはヒリヒリしたり肌荒れ等の刺激を感じることはないです。脂性肌、混合肌、敏感肌、全ての肌タイプで使えると思います。無臭のため、使い心地を香りに左右されることもありません。
クリームの伸びが良いため、125mlサイズを毎日朝晩の使用で余裕で2カ月以上持ちそうです。1月あたり3000円以下と考えるとコスパも悪くないです。
毛穴、ニキビへの効果
毎日使い続けて、乾燥肌による肌トラブル(皮脂の過剰分泌、毛穴の開き、シワ、肌荒れ等)が改善し、肌の調子が安定しました。
ビタミンC美容液のように毛穴を引き締める効果はありませんが、しっかり保湿されるだけでも皮脂の過剰分泌を抑えて毛穴の広がりを抑制できます。
サリチル酸を配合しているため、殺菌効果、抗炎症効果、ピーリング効果があり、ニキビ予防やニキビ跡の改善も期待できます。肌の状態が落ち着いたのはこのクリームのおかげだと思っています。
「もう保湿クリームはこれで良い」と思える名品
なかなか自分の肌に合う乳液や保湿クリームが見つかりませんでしたが、ようやく使い心地に満足の行く物に出逢えました。高いお金を払えばもっと良いコスメがあるのかもしれませんが、コスパも含めて総合的に考えると保湿クリームはこれで十分な気がします。
年中マスクをするようになって、肌荒れを防ぐために保湿がより重要になってきています。売上No.1の実力は伊達ではないので、ぜひ一度お試しください。
オススメ度:★★★★★(5.0/5.0) 11/23現在、楽天通販の並行輸入品が5,200円で最安値です。 |