SUNSPEL(サンスペル)|通販でポルトガル製のシャツを買って失敗した話

SUNSPEL(サンスペル)

SUNSPEL(サンスペル)は1860年にトーマス=アーサー・ヒルによって創業。「シンプルな日常着を美しい素材で作る」という信念のもと、当時英国のレース産業の中心になろうとしていたノッティンガムのニューディゲイトに繊維工場を建てました。繊細で上質なコットンを使った服を作り、高級下着メーカーとして知られるようになりました。

Tシャツを世界で初めてつくったのもサンスペルです。20世紀初頭には、西インド諸島産のシーアイランドコットンを原料とする製品開発に取り組み始めました。

1937年に工場をノッティンガムからロングイートンへ移転させ、シーアイランドコットンを使用した高級アンダーウェアを中心に販売しています。映画「007 カジノ・ロワイヤル」の中でダニエル・クレイグがサンスペルの衣類をいくつも着ており、クラシックな英国ブランドの象徴です。

ロンドンにいくつか店舗を構えており、ピカデリーのジャーミン・ストリートにあるお店はダンヒル、ターンブル&アッサー、ジョン・ロブなど名だたる英国ブランドとともに並んでいます。

 

 

シーアイランドコットン

シーアイランドコットン(海島綿)とは、カリブ海の西インド諸島の限られた島でのみ生産されるコットンで、シルクのような光沢とカシミアのような肌触りを併せ持つ最高級天然素材です。手摘みされる貴重なコットンで、全世界のコットンの供給量の0.0004%に過ぎません。その希少性から宝石のように高く評価され、エリザベス1世が英国の王貴族のみで独占した歴史があるほど。世界中のどのコットンよりも細く(1/100mm)、長く(35mm以上の「超長繊維綿」)、光沢があり、柔らかく、強く、軽く、吸水性に富むという見た目も機能性も隙のない素材です。

 

 

生産国

サンスペルは英国にあるロング・イートンにある自社工場のほかに、トルコやポルトガルの工場でも生産を行っています。

 

定番商品(アイコン)

Tシャツ

引用元:https://www.sunspel.jp/history_icons.html

サンスペルといえばTシャツ。世界で初めてTシャツを作り、最高級の素材で究極にシンプルなデザインの普遍的なアイコンモデル。

 

ポロシャツ

引用元:https://www.sunspel.jp/history_icons.html

フォーマルとカジュアルの絶妙なバランス。見た目の上品さと丈夫な実用性を兼ね揃えたこれまたシンプルなポロシャツ。007でも登場します。

 

ボクサーショーツ

引用元:https://www.sunspel.jp/history_icons.html

ジョン・ヒルがアメリカで初めて見たもの、それがボクサーショーツ。1940年代までアメリカにしかなかったボクサーショーツを英国に持ち帰り、紳士のアンダーウェアとして売り出しました。「サンスペルといえばアンダーウェア」というブランドイメージを確立したのは、Tシャツと並んで愛されたボクサーショーツの功績です。

 

SUNSPEL(サンスペル)のシャツを通販で購入


1月初旬、福岡県にお店を構える「dresswell」というセレクトショップの通販でセールをしており、そこにサンスペルのシャツがありました。

Dresswell

北九州市のセレクトショップDresswell(ドレスウェル)。フランクリーダー、エンジニアドガーメンツ、ジョンスメドレー、フィルメランジェ、ニューバランス等を取り扱うセレクトショップです。

 

定価13980円のものが半額で6990円。Sサイズ1点のみ。

171cm、58kgの痩せ型の私は、海外ブランドはSサイズが合うことが多いので、値段が安かったこともありその場で即決してしまいました。

 

こちらが届いたもの。コットン100%で、ポルトガル製。通販サイトには生産国が記載されていなかったのですが、定価が安かったのでおそらくポルトガル製だろうと思って購入したので予想通りでした。

春〜秋用。サラッとした着心地で、冬も中に着込んで通年で着ることができそうです。7000円と考えれば素材自体は悪くないです。

ボタンはプラスチックですが、半透明なため遠目から見たら安っぽさはありません。

 

襟はレギュラーカラーに近いです。セミフォーマルくらいなら使えそうですが、私は完全にカジュアルシャツとして着ています。

 

デザインはシンプル。細いストライプが入った薄いグレー。

 

襟にはカラーステイ(カラーキーパー)が付いていました。はじめは、付けていましたが、洗濯時にいちいち外すのが面倒になり結局外しました。

 

サンスペルのポルトガル製はオススメしない

さて、ここからはサンスペルの製品を買うならイギリス製を買いましょう。というお話。私が購入したポルトガル製のつくりの甘さが見えてきます。

ボタンホールは機械で縫っているのだと思いますが、見ての通り糸の処理が甘いです。ボタンホール以外にも、シャツの至る所に糸のほつれが散見されます。

 

MADE IN PORTUGALの文字。

 

ボタンの結び目もほつれています。写真は一度洗濯したものなのですが、洗濯して糸がほつれだした気がします。

生産国を分散させている高級ブランドは珍しくないですが、人件費が安い国でつくられた物は品質が劣る可能性が高いです。サンスペルの製品はイギリス製を選ぶことをオススメします

 

通販で服を購入するときはサイズを確認しないと安物買いの銭失いになる。

以前どこかでシャツを買ったときに自分の袖丈が63cmだと言われた記憶があり、その記憶で今回シャツを買ったら袖のサイズで失敗しました。通販では64cmと表記されていたので、洗濯で縮むことも考慮してちょうど良いかなと思って購入したのですが、全くだめでした。

後でしっかり測ったら60cmが自分に合った袖丈の長さでした。着丈はちょうどですが、これではダラしなくてシャツ1枚で着ることができません。

冬はセーターの中にこのシャツを着込む、春・秋は薄手のコートの下に着る、というコーディネートならだらしなさは見えませんが、夏場は腕をまくるしかありません。

どんなに良い服を着ていても、サイズが合っていなければダサいです。いくら値段が安くても、試着できない通販ではしっかり自分のサイズを測った上で購入しないと失敗しますね。良い教訓になりました。

 

高級ブランドは定番品を買う。餅は餅屋。

今回、サンスペルの定番品であるTシャツ、アンダーウェア、ポロシャツなどではなく、ただのシャツを買ったわけですが、高級ブランドのものを買うときは定番品を買うのが外れがないですね。やはり餅は餅屋。そのブランドの歴史が詰まっているものを買うのが一番です。

 

サンスペルで買うべき製品

まず大前提としてイギリス製を買うこと。値段は高くなりますが、素材もつくりも他の生産国のものと比べて優れていますし、せっかく買うなら英国製の本物が気分が上がります。そのうえで、以下の定番商品がオススメ。

  • Tシャツ(特にシーアイランドコットンのもの)
  • ポロシャツ
  • ボクサーショーツ
  • Q82 PLAIN JERSEY(タートルネック、ロングスリーブ)

 

サンスペルはイギリス製のものしか買わないと心に決めた出来事でした。このシャツは着心地は良いので、遠慮なく使い倒したいと思います。

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