ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)

ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)は、東京都目黒区と世田谷区に直営店を構えるコーヒー専門店。現オーナーの坂尾篤史氏が2012年に世田谷区に1号店をオープンしました。「公共バス」、「万人の為に」という語源を持つポルトガル語の「ONIBUS」から名付けられ、コーヒーやお店でのコミュニケーションを通じて人と人を繋ぎたいという想いが込められています。

スペシャリティコーヒーを扱っており、世界各国のコーヒー農園に足を運んで生産過程や品質を確認して豆を買い付けています。仕入れた生豆は自家焙煎しており、コーヒー豆は店舗とオンライン通販で購入できます。

コーヒーは私の生活に欠かせない存在であり、これまで当ブログでも通販で取り寄せたコーヒー豆をいくつか紹介してきました。

直近はブレンドコーヒーを飲んでいたため、気分を変えてシングルオリジンのコーヒーを探していたところ、ネット上で見かけて気になっていたONIBUS COFFEEが価格改定を行うとのことで、オンライン通販でコーヒー豆を注文してみました。

ONIBUS COFFEE | スペシャルティコーヒーの焙煎と販売

コーヒーで、人と人をつなぐ。 手から手へと渡るぬくもり、それは人と人を繋ぐコミュニケーションの一端を担います。点と点を結び、また点から点へと繋がっていきます。「ONIBUS」とはポルトガル語で“公共バス”、「万人の為に」という語源を持つ言葉です。バス停からバス停へと人を繋いでいく日常。そんなバスのように人と人を繋ぐという思いを込めて、オニバスコーヒーと名付けました。日常にとけ込んだ一杯、そんなコーヒーをお届けします。

 

【レビュー】ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)|3種のコーヒーテイスティングセット

  • ブランド:ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)
  • 商品名:3 COFFEE TASTING SET(3種のコーヒーテイスティングセット)
  • 内容量:150g(50g×3種)
  • 価格: 1,210円(税込)

コーヒー専門店では数種類のコーヒー豆を楽しめるお試しセットなるものがよく販売されていますが、ONIBUS COFFEEでは「3 COFFEE TASTING SET」がそれにあたります。スペシャリティコーヒーを扱う専門店では100gが1000円前後なため、150gで1200円はお得ですね。

和を感じるカラフルな格子柄のパッケージが印象的。中目黒店の2階の窓格子をイメージして、窓の格子の中に幾何学模様を描いたものだそうです。

 

ポストカードとブリューガイドが付いています。

 

このお試しセットはボックスで届けてもらえるため、ギフトとしてもおすすめです。紙袋で50gずつ3種のコーヒー豆が包装されています。コーヒー豆の種類はその時にONIBUS COFFEEで取り扱っているものの中からランダムで選ばれます。

 

1月26日の深夜に注文して、翌日発送、28日に手元に届きました。スピーディーな対応はとてもありがたいですね。注文日前後に焙煎した新鮮なコーヒー豆です。

  1. ETHIOPIA / Worka Sakaro(100g 918円)
  2. HONDURAS / La Colmena(現在売り切れ)
  3. ONIBUS BLEND(100g 702円)

このテイスティングセットを注文すると、おそらく1種は必ずONIBUS BLENDになる気がします。残りの2種はお楽しみ。

 

ONIBUS COFFEEのハンドドリップ(淹れ方)

コーヒー専門店でコーヒー豆を購入すると、必ずと言っていいほどお店独自のドリップ説明書が付いてきます。私は最初の一杯は説明書通りに淹れて、そこから自分の好みに合わせて微調整しています。

ONIBUS COFFEEの淹れ方は、湯量に対してコーヒー豆の量は少ないです。Youtubeに同様の手順で説明している動画があります。

 

浅煎りのスペシャリティコーヒーを中心に扱っているためか、フレーバーを感じやすいようにスッキリとした味わいに仕上げているようです。

 

1. ETHIOPIA Worka Sakaro

  • 焙煎日:1月26日
  • 生産地:Gedeb, Yirgacheffe(ゲデブ, イルガチェフェ)
  • 標高:1,900m ~ 2,100m
  • 品種:Ethiopia Heirloom
  • 生産処理:Fully washed

エチオピアは野生のコーヒーノキが自生しているコーヒー発祥の国。エチオピア原種は数千種あるといわれており、品種の特定が難しいため、近代科学で今も品種判定が進められています。「Heirloom(ヘアルーム)」は特定の品種ではなく、エチオピア原種の総称。花のフレーバーとウォッシュド製法によるクリーンな味わいと酸味が特徴です。

 

イルガチェフ地域東側のゲデオゾーンは6つの地区に分れており、その内の一つであるゲデブ地区は土地の1/4にコーヒーが植えられる程、エチオピアの中でもコーヒー生産に適した環境が整っている地域です。 通常の乾燥日数が8日間のところ、12~15日間掛けてゆっくり乾燥を進める(スロードライング) ので、複雑でありながらクリーンな味わいを作り出しています。(ONIBUS COFFEE

フレーバーピーチ、シトラス、フローラル、フルーティーな酸味、紅茶
ボディ軽い
甘味☕️☕️○
酸味☕️☕️○
苦味○○○
総合点60 / 100

 

口に含んだとたんに広がる華やかな香り、フルーティで柔らかい酸味と優しい甘さが目立ちます。桃をかじったときのようなみずみずしさと甘味があり、まるで紅茶を飲んでいるかのよう。スッキリとした味わいで、15時のおやつタイムに単体で飲みたいですね。

フルーティーで美味しい酸味ですが、私が酸味の強いコーヒーが好みではないため60点としています。シングルオリジンはフレーバーが分かりやすい浅煎りで焙煎するのが良いとされているので、酸味にも慣れたほうが良いのでしょうね。

 

2. HONDURAS / La Colmena

  • 焙煎日:1月26日
  • 生産地:Las Flores, Santa Barbara(ラス・フローレス, サンタバーバラ)
  • 標高:1,630m
  • 品種:Catuai
  • 生産処理:Washed

Catuai(カトゥアイ)はMundo Novo(ムンドノーボ種)とCaturra(カトゥーラ種)の交配種で、風味の良さと高い生産性(樹の高さを低い、雨風や病気に強い)を持つ品種です。豆のサイズは横長で小さめ。1980年代にホンジュラスに持ち込まれ、カトゥアイがアラビカ豆の生産量の約50%を占めています。2019年にはブラジルのCOE (カップ・オブ・エクセレンス) でゲイシャを抑えて最高点を獲得したのがイエロー・カトゥアイだったことから、評価が非常に高くなってきている品種です。

 

生産者のアンヘル氏は、生産者教育を支援するサンビセンテ(輸出業者)のプロデューサーでもあり、バイヤーやロースターへと繋ぐ役割を担っています。生産量よりも品質にフォーカスしながらも、レインフォレストアライアンスやフェアトレード、オーガニック認証を取得して継続的な経営を目指しています。(ONIBUS COFFEE

フレーバーアップル、蜜、カカオ、クリーミー
ボディ軽め
甘味☕️○○
酸味☕️☕️☕️
苦味○○○
総合点40 / 100

 

口に含むとりんごの酸味を強く感じます。シトラス系のフレーバーより酸味が目立つため、酸味が苦手な方はちょっときついかも。その後に蜜の甘みがクリーミーでまろやかな口当たりとともに広がり、最後にカカオの余韻を楽しんだあとは、嫌なあと味は残さなかったです。

 

3. ONIBUS Original Blend

  • 焙煎日:1月24日
  • 豆(生産処理):Brazil (Natural)、Guatemala(Fully Washed)、Ethiopia(Fully Washed)

ONIBUS COFFEE創業当初からあるオリジナルブレンド。3種の豆がブレンドされています。

 

誰が飲んでも美味しくお召し上がりいただけるコーヒーをイメージして作ったブレンドです。口に含んだ時に広がる甘さ、その後に続く果実感。全ての抽出方法でご利用いただけます。(ONIBUS COFFEE

フレーバー赤ワイン、ほんのりとチョコレートの甘さ
ボディ重め
甘味☕️☕️○
酸味☕️○○
苦味○○○
総合点70 / 100

 

ブレンドコーヒーのため、先に紹介したシングルオリジン2種に比べて良い意味でクセがなく、まろやかで飲みやすいです。口当たりはクリーミー。はじめにほんのりとしたチョコレートの甘さが口の中に広がり、赤ワインのような芳醇な酸味があとに続きます。あと味の余韻も楽しむことができます。苦味はあまり感じませんでした。

 

浅煎りのスペシャリティコーヒー好きにオススメしたい試飲セット

酸味やフレーバーを味わいたい、浅煎りのスペシャリティコーヒーが好きな方にオススメしたい試飲セットです。豆のクオリティ、価格、サービスも申し分ないです。

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薄々感じていましたが、どうやら私は昨今のトレンドの浅煎りスペシャリティコーヒーは好みに合わないようです。インドア生活が長くなりつつあるため、引き続きコーヒー豆選びに勤しみたいと思います。

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