2017年夏のヨーロッパ周遊旅シリーズも写真の現像が遅れすぎて2020年になってしまいました…。少しずつ更新していきます。
アテネ空港からローマへ格安航空(Ryanair 51ユーロ)で移動しました。
20:55 Rome Ciampino(ローマ・チャンピーノ空港)着
空港からローマの玄関口である中央駅「テルミニ駅行き」のシャトルバスに乗車。(4.9ユーロ 600円)
ホステルチェックイン。1泊1人17ユーロ 2200円。チェックインしようとしたらドアが閉まっていて、案内人が来るまで40分ほど外で待つはめになりました…。疲れすぎて写真も撮ってないです。3泊4日しましたが、丸々観光できたのは2泊3日分です。
次の日の10時。チェックアウトして大きな荷物は預けていざローマ観光。ちなみにこの日は全て徒歩で観光しました。ルート順に紹介していきます。
バルベリーニ広場(トリトーネの噴水)
ローマの広場には噴水がつきもの。
こちらはバルベリーニ広場にあるトリトーネの噴水です。トリトーネはポセイドンの息子で半人半魚の海神。鯱(しゃち)のような魚に支えられていますが、これはイルカです。ホラ貝から水を噴き上げています。
バロック時代のローマ教皇ウルバヌス8世(マッフェオ・ヴィンチェンツォ・バルベリーニ)の命によりベルニーニが製作しました。広場内には「蜂の噴水」という噴水もあります。
ベルベニーニ
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(1598年〜1680年)は、「ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた」と賞賛されたバロック芸術の巨匠。古代遺跡が残るローマをバロック美術(ダイナミックな動き、絢爛豪華な装飾、強烈な光のコントラストなどの仰々しい表現が特徴)によって芸術の都に変えました。ローマを観光していると何度もベルニーニの作品に出会います。
ローマには至る所に教会があります。ヨーロッパを旅行していると各国1回以上は教会が観光ルートに入ってくるため、ちょっと飽きてきていたのですが、ローマの教会はスケールも装飾も別格で感動しました。
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会
営業時間 |
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入場料 | 無料 |
映画「天使と悪魔」に登場した教会です。ベルニーニの傑作「聖テレーザの法悦」が火に結びつくと推理したラングドン教授がこの教会を訪れます。
入口に老婆の物乞いがいて怖かったですが、入場料はいらないことを知っていたのでスルー。
先ほど紹介したバロック建築です。見ての通り、カラフルな大理石と天使の像でこれでもかというほど装飾しています。小さい教会ですが、ローマの教会の中でも大理石をふんだんに使った豪華な装飾の教会のため、ローマに来て初めて入った教会だったこともあり、とても感動した覚えがあります。
天井を覆うフレスコ画「異端に勝利する聖母」も見どころ。
聖テレジアの法悦
この教会の一番の見どころ。先ほど紹介したベルニーニの傑作「聖テレザの法悦(Estasi di Santa Teresa)」です。祭壇に向かって左手にある、コルナーロ礼拝堂の中にあります。聖テレジアが夢で見たという、空から舞い降りた微笑む天使によって神の愛に心を射抜かれた瞬間を表しています。
光を上部の窓から取り入れ、環境と彫刻が一体化したまるで劇場の一場面のようなこの作品こそが、ローマ・バロックの巨匠ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの傑作のうちの一つです。
まず目を引くのが舞台演出。神秘的な光の雨を金メッキ青銅で表現し、上部の丸天井から自然光が差し込むように環境と彫刻を一体化させた構成で、劇的瞬間を演出しています。
そして、真四角の大理石から彫り出したとは思えないほど、天使と聖テレジアの表情や衣服が細かく表現されています。ぜひ近くで聖テレテレジアの恍惚とした表情を見てみて下さい。
サンタ・マリア・デランジェリ・エ・デイ・マルティーリ聖堂
営業時間 | 7:00~19:30 |
入場料 | 無料 |
ミケランジェロが設計した教会で、古代のディオクレティアヌス大浴場跡をリノベイトしたもの。
ミケランジェロ
ミケランジェロ・ディ・ロドヴィーコ・ブオナローティ・シモーニ(1475年〜1564年)は、ルネサンス芸術の最盛期の芸術家。彫刻家、画家、建築家、詩人など様々な分野で優れた芸術作品を残した多才さから、レオナルド・ダ・ヴィンチと同じく、「万能(の)人」と呼ばれています。西洋美術史上における最高の芸術家の一人。「ピエタ」「ダヴィデ像」「システィーナ礼拝堂天井画」「最後の審判」など誰もが知る傑作を生み出しています。
入口からは想像できないくらい中は広く、朝の光が差し込み、教会内が神々しい雰囲気でした。
共和国広場
古代ローマ時代のディオクレティアヌス浴場にあった柱廊を利用して造られた円形の広場で、周囲の建物もその円に沿うように壁面が湾曲しています。映画「ローマの休日」のアン女王の旅の始まりの場所です。夜のライトアップが綺麗らしいです。
ナイアディの泉
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
営業時間 | 7:00~18:45 |
入場料 | 無料 |
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(Basilica di Santa Maria Maggiore)はカトリック教会の聖堂。第36代ローマ教皇リベリウスが聖母マリアのお告げにより建築させた四大バシリカ(ローマ四大聖堂)の一つ。
四大バシリカは「治外法権」となっており、中に入ったらバチカン市国です。
「マッジョーレ」、英語で言うメジャー(最大の、重要な)が名前に付く教会のため、数ある聖母マリア教会の中で最も由緒正しい教会です。
身廊と側廊を分ける柱が整然と並んでいます。礼拝堂がいくるもあります。ちなみにこの聖堂にはベルニーニのお墓があります。
主祭壇の下には祈りを捧げる教皇ピウス9世の像があり、その奥にある祭壇の銀の器にイエス・キリスト誕生の時使ったとされる飼葉桶の木片が聖遺物として崇められています。
パオリーナ(ボルゲーゼ)礼拝堂
礼拝者のみ中に入ることができます。中央にはローマに残る一番古い聖母マリアのイコンが飾られています。
洗礼堂
洗礼盤と奥には「聖母マリアの被昇天」のレリーフがあります。
システィーナ礼拝堂
フレスコ画に囲まれた十字型の部屋。中央に祭壇があります。天井も見どころ。
サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂
営業時間 | 7:00~18:30 |
入場料 | 無料 ※回廊は有料 |
サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂(San Giovanni in Laterano)は、カトリック教会の大聖堂。四大バシリカ(ローマ四大聖堂)の一つ。
古代ローマ時代、ラテラヌス家という有力者から皇帝が土地を没収し、コンスタンティヌス帝がキリスト教を公認した後、キリスト教に受け渡し教皇が暮らすようになりました。他の聖堂と違ってローマ司教としての教皇が在籍したため、「救世主大聖堂」、「全カトリック教会の司教座聖堂」と呼ばれ、ローマの教会の中で最上位の存在となっています。
また、1929年にバチカン市国が独立国家として認められたラテラノ条約は、隣りのラテラノ宮殿で調印されており、条約の名前にもなっています。
回廊を見る場合は別途チケットを購入する必要があります。時間が限られていたので私は見ていません。回廊の入口にいる「Opera Romana Pellegrinaggi(バチカン市国系列の巡礼旅行などを主催する団体)」のスタッフから入場切符をもらいます。1人5ユーロ?
クーリアの青銅の門
通常25年ごとにやってくる聖年(ローマ巡礼者に特別の赦しを与える年)の時のみ開かれる四大聖堂の聖なる扉(Porta Santa)の一つ。これらの扉を通って参拝すると、犯した罪が許されるというものです。
フランチェスコ・ボッロミーニによるバロック風の内装がローマ教皇の威厳と歴史を示しています。身廊の両脇に12使徒の像があり、中央奥に教皇専用の祭壇がそびえ立ちます。祭壇の上の銀色の箱の中には聖ペテロと聖パウロの頭部の一部が納められています。
両脇の側廊には全部で7つの礼拝堂があります。
後陣(アプス)のモザイク画
9人の天使に囲まれた上半身の神のモザイク画。その下に十字架の左側には聖母マリア、聖ペテロ、聖パウロ、右側には洗礼者聖ヨハネ、使徒聖ヨハネ、聖アンデレが並んでいます。司教の座が神々しい。
ラテラノ・オベリスク
広場には正真正銘エジプト産のオベリスクがあります。ローマで最も高く、エジプトから運びこまれた最後のオベリスクです。
昼食:Ristorante Colosseo “Luzzi”
イタリアに来たからには本場のピザが食べたい!ということで、ラテラノ大聖堂からコロッセオに向かう途中にある「Ristorante Colosseo “Luzzi”」を訪れました。リーズナブルな価格で味もなかなか美味しいとのことで人気のピザ屋さんです。ランチタイムでほぼ満席でした。
大きなピザ1枚とドリンクを注文。 9ユーロ(1100円)
腹ごしらえをしてコロッセオに向かいます。続きはまた別の記事で。
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