INCOTEX(インコテックス)
INCOTEX(インコテックス)は1951年にイタリアのヴェニスでパンツ専業ブランドとして創業。創業当時は従業員20名程度の小規模でしたが、パンツに特化した専門技術と心地良いフィット感、美しいシルエットといった品質が評価されて世界的なパンツブランドとして認知されていきました。無地で落ち着いた色味のパンツが多く、シルエットの美しさに定評があります。
現在は歴史を誇る4つのイタリアブランド「Zanone」、「Glanshirt」、「Montedoro」、「Incotex」が統合したファミリービジネス「Slowearグループ」に属しています。
INCOTEX VERVE(インコテックス ヴァーヴ)
INCOTEX VERVE(インコテックス ヴァーヴ)はインコテックスが展開するラインの1つ。裾にかけてのテーパードはそのままに、腰回りにゆとりを持たせ、素材やディティールにクラシックなテイストを盛り込んだカジュアルラインです。
INCOTEX VERVE(インコテックス ヴァーヴ)|デニムスラックス(TAPERED FIT)レビュー
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ウールやコットンスラックスはいくつか持っていたので、次はデニムスラックスが欲しいなと目を付けていたところ、GILTのセールでINCOTEX VERVEのデニムスラックスを購入できました。
品番は「1AA606 2344V 820」。サイズは44。
ディテール
スラックスですが、デニムをダブルで裾上げると見た目の雰囲気が重くなりそうだったので、裾は元の状態と同じ仕様で「シングルの3.5cm幅」でお直しに出しました。
- 両サイドにスラントポケット(スラッシュポケット)
- フロントの開閉はボタンフライとフック
- ノープリーツ
- 両玉縁のフロントポケット(ウォッチポケット、フォブポケット)
クラシックデニムのディテールといえば、ボタンフライ。ジッパー(ファスナー)より開閉しにくいのが難点ですが、ロマンがあって格好良いですね。
デニムスラックスなので裏地が付いています。ボルドーが良い色しています。
ボタンの素材は水牛でしょうか。
テング(天狗鼻)も含めて4つのボタンを閉めます。手前のみマーベルト(シャツ止め)が付いています。
ヒップは両玉縁ポケット。左右に2対のダーツ。右側にはアンティークボタンが付いています。
Vスリットはしっかり補強されています。吊り下げ用のループ付き。
生地はコットン(綿)100%。
TAPERED fit(テーパードフィット)のPATTERN 16(パターン16)。
お手入れ、ケア
30度以下の水またはぬるま湯で洗濯機で弱い洗濯が可能。他の衣類と分けて裏返して洗い、日陰で吊り干し。アイロンは110℃以下。
インディゴデニムの経年変化が楽しみですね。
フィッティング・サイズ感
サイズ | 裾幅 | ウエスト | 股上 | わたり |
44 | 16cm | 76cm | 24.5cm | 28.5cm |
171cm、54kg、ウエスト73cmでサイズ44がちょうど。
股上が深いのが特徴です。
わたりが大きいと日本人の小さなヒップでは少しシワができてしまいますが、綺麗なヒップラインです。
締め付け感が全くなくストレスフリー。ノープリーツなので腰回りは太くなりすぎずちょうど良いです。
生地が少し厚めなので秋冬向きです。シルエットの美しさはさすがのインコテックス。暗めのトーンでカジュアル過ぎないのでジャケパンにも使えそうです。
パンツ専業ブランドがつくるデニムスラックス
巷ではPT TORINO(ピーティートリノ)のデニムが人気ですが、インコテックスのデニムスラックスも期待を外しません。
ひこデニムは日本、イタリア、アメリカ、フランスなど生産国でお国柄の雰囲気が出やすいアイテムな気がします。まずはインコテックスで1本目のデニムスラックス。今から経年変化が楽しみでしょうがないです。