Joshua Ellis(ジョシュア エリス)

 

Joshua Ellis(ジョシュア エリス)はイングランド北部ヨークシャーの毛織物メーカー。1767年創業の英国テキスタイル史の中で最も古いファクトリーのひとつです。

創業以来、名だたるメゾンブランドへ最高級の生地を提供しています。生地織りから仕上げまでの工程を約50人の熟練した職人たちが手掛けています。コート、ジャケット等の紡毛素材を得意とし、ウール、カシミヤ、アルパカ等の獣毛生地の起毛技術は特に高い評価を受けています。

1900年代初頭までエリス家が経営していましたが、その後ハクスレイ家を経て、現在は原毛の輸入、販売を代々生業とするアンドリュー・シール氏が経営を引き継ぎました。シール家は、数多くのブランドを傘下におさめており、グループ内一貫生産の体制を整えています。

近年では「クラシック」「オーセンティック」「高級志向」といったファッショントレンドの変化を受け、マフラー、ストールの生産に力を入れています。生地を生産してきたブランドのため、起毛コートの仕上げを踏襲した、生地密度が高く、しっかりと重量感のある、丁寧に起毛されたカシミヤマフラー、ストールに定評があります。

 

Joshua Ellis(ジョシュア エリス)|グレンチェック中判カシミヤマフラー 購入レビュー

  • ブランド:Joshua Ellis(ジョシュア エリス)
  • 素材:カシミヤ 100%
  • サイズ:長さ190cm×幅30cm ※フリンジ5cm
  • 色:ブラウン
  • 柄:グレンチェック
  • 生産国:イギリス
  • 定価:27,000円(税抜)

 

チェック柄のカシミヤマフラーといえば、Johnstons(ジョンストンズ)とJoshua Ellis(ジョシュア エリス)の2台巨頭。2017年に250周年を迎えたジョシュア エリスはここ数年で日本のセレクトショップでも取扱いが増えました。

ジョンストンズはあまりに有名で所有している人も多いため、「人と被るのを避けたい」「ジョンストンズ以外のブランドでカシミヤマフラーが欲しい」という人がジョシュア エリスを選ぶことも多いのではないでしょうか。

一昨年にジョンストンズを購入し、今年はジョシュア エリスのマフラーをセールで購入することができました。

 

ブラウン系のグレンチェックに青色のラインが入った柄です。少し前のモデルのため、幅が30cmと現行モデルの中判マフラーより5cm短いです。

 

生地はしっかり目が詰まっていて厚みがあり、密度が高いです。表面はふんわりと柔らかく、カシミヤ特有のしっとりとしたぬめり感のある肌触りも申し分なし。生地の艶や光沢が高級感を醸し出します。

 

ジョシュア エリスは生地の縮絨(しゅくじゅう、毛織物の仕上げの工程で、摩擦を掛け繊維同士を絡ませること)に長けており、織り上げた後に生地を縮めて厚みを出します。他ブランドでは効率を優先して生地の横方向だけを縮めるところもありますが、ジョシュア エリスは時間をかけて薬品を使わず縦方向も縮めているため、生地の柄のカタチが崩れません。

 

さらに、カシミヤマフラーの風合いを左右する「起毛(生地表面のヨコ糸をアザミなどで掻いて柔らかなタッチに仕上げること)」もジョシュアエリスは高度な技術を有しています。縮絨不足の生地を深く掻いて起毛させると、タテ糸が隠れて生地の柄がぼんやりとしてしまいます。ジョシュア エリスは生地をしっかり縮絨しているため、生地を深く掻いてもくっきり美しい柄を保ったまま、よりふんわりとしたタッチに仕上げることができます。

 

 

Johnstons(ジョンストンズ)とJoshua Ellis(ジョシュア エリス)のカシミヤマフラーの違い

カシミヤマフラーの2台巨頭であるジョンストンズとジョシュア エリスを比べてみました。

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サイズ

基本的に大判と中判の2サイズ展開。ただし、多少差があります。長さは170〜190cm、幅は中判が25、30、35cm、大判が70cm前後です。サイズはブランド差というよりモデルの違いです。私が所有しているジョンストンズのマフラーは幅が25cmです。今回購入したジョシュア エリスは幅30cmのため、写真のとおり差があります。

  • 大判:長さ190cm×幅70cm
  • 中判:長さ190cm×幅25〜35cm

※長さはフリンジ10cm(5cm×両端)含む

長さは短いものより長いもののほうが調節がきくので、身長とのバランスも考えると190cmがちょうど良いと思います。

幅はコーディネートに合わせて自分の好みで選びます。大判サイズは「肩掛けやひざ掛けなどマルチにマフラーを使用したい」、「首元にボリューム感を出したい」という方向け。フェミニンな印象になります。中判は主に首に巻く用として使用します。5cmの幅の差でもかなり印象が異なるため、首元をすきりさせたい場合は25cm、ボリューム感が欲しい場合は35cmがおすすめです。

 

生地の質感

ジョンストンズジョシュア エリス
  • 凹凸のない滑らかな表面
  • 自然なツヤ感
  • 明るい色合いでカジュアル
  • レディライク
  • 起毛感のあるふんわりとした質感
  • 光沢のあるツヤ感
  • 暗く深みのある色合いでクラシック
  • メンズライク

手触りの違いはそこまで大きな違いはないですが、見た目のツヤや起毛の風合いはジョシュア エリスのほうが大人上品な高級感があります。

 

重量

手持ちのもので比べると、ジョシュア エリスのほうが生地の密度が高く、厚みがあるため、重量感があるのですが、他のサイトの比較を見てみると、ジョンストンズのほうが数十g重いようです。手に持った感覚はほぼ同じです。

 

ジョシュア エリスのマフラー サイズ感、巻心地

写真でも密度の高さが分かるかと思います。幅30cmで生地の厚みもあるため、それなりにボリューム感があります。しっとりとぬめり感のあるカシミヤ特有の肌触りの良さも相まって気持ちよく首元を温めることができます。

 

ブラウンのグレンチェックに薄いブルーのラインがアクセントになっています。耐久性も高そうなので、気分やコーディネートに合わせて巻き方を気兼ねなく変えられそうです。

 

ジョシュア エリスの公式インスタグラムでリポストして頂きました。


 

 

カシミヤマフラーのお手入れ、ケア

日常のお手入れ

  • 着用後、テーブルにマフラーを広げるか、ハンガーにかけてから、馬毛のブラシで丁寧にブラッシングして埃や汚れを落とします。最初に繊維と逆方向に汚れをかき出すようにブラッシングし、次に繊維に沿って丁寧にブラッシング。繊維が綺麗に整って光沢がよみがえります。
  • 吸った汗や湿気を発散させるため、着用後はハンガーなどにかけて少し休ませます。
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カシミヤマフラーの洗濯、手洗いの方法

クリーニングはダメ?

信頼できるお店や、カシミヤなど動物毛の衣類を専門とするクリーニング店ならクリーニングに出してもいいとは思いますが、その辺のお店に持ち込むとマフラーの風合いが変わって帰ってくることがあります。カシミヤはデリケートです。高いクリーニング代を払うくらいなら、自分で丁寧に洗ってケアしましょう。

 

手洗いの方法

  1. 手洗い場や桶などにぬるめの水をためます。
  2. ウール用洗剤を適量溶かし、泡立てます。
  3. マフラーを浸水させます。
  4. 摩擦に気をつけて、短時間で優しく押し洗いします。
  5. 水を入れ替えながらすすぎます。
  6. 軽く絞り、洗濯ネットに入れて洗濯機で30秒脱水させます。バスタオルで巻いて脱水するのも有り。
  7. 物干しネットで、日陰で風通しの良い場所で平干しします。

 

Joshua Ellis(ジョシュア エリス)を安く買う方法

Joshua Ellis(ジョシュア エリス)は日本でも流通しているため、楽天市場などのネット通販で並行輸入品を購入すれば安く手に入れることができます。もちろん、信頼できるショップ選びは重要です。私がよく利用する「ChelseaGardensUK(チェルシーガーデンズUK)」と「MODERN BLUE(モダンブルー)」は高評価レビュー件数が多く、信頼できるショップだと思います。

 

大人上品なチェック柄カシミヤマフラーならジョシュア エリス

ジョンストンズとジョシュア エリス、どちらもチェック柄のカシミヤマフラーで有名ですが、色のトーン、生地感などよく見るとかなり違います。カシミヤマフラーとしての質はどちらも良品ですので、好みで選べばいいと思いますが、クラシックで大人上品な雰囲気のチェック柄カシミヤマフラーが欲しいのであればジョシュア エリスをおすすめします。プレゼントにも喜ばれる格好良いアクセサリーです。

 

ジョンストンズ、ジョシュア エリスときたら、あとはBEGG&CO(ベグアンドコー)も手に入れてカシミヤマフラーを比べてみたいですね。

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