Drumohr(ドルモア)
Drumohr(ドルモア)は世界最古のニットブランドで、1770年にジェームス・パターソンがスコットランドのダムフリースで創業しました。この地に流れる水は、カルシウムを豊富に含んでおり、その水を使って仕上げたカシミアニットはとても柔らかい手触りになったことから、今でもドルモアといえばカシミアニットが有名です。
創業者の孫のジェームス・アレキサンダーロバートソンがダムフリースからロシュルットンのドルモア農場に拠点を移したことから、ブランド名を「Drumohr」としました。
また、ドルモアは世界で初めてシームレスニットを開発したブランドでもあります。通常のニットは、前身頃、後身頃、袖などを別々のパーツとして編んだ後で、縫い合わせて形にします。それに対してシームレスニットは縫い目がないため、快適な着心地を感じることができます。
2001年にイタリアのニット会社Cioccaグループがブランドを買い取り、生産拠点をクインツァーノ・ドーリオに移し、現在までイタリアで生産しています。製品の仕上げにはダムフリーズで使用していた水質の似た現地の地下水を使用しています。200年以上かけて継承してきたアーカイブの色彩、編みの技術に、イタリアの色使いやサイジングを融合させたニットコレクションを展開しています。
英国王室御用達ブランドとしても知られており、ジョージ5世、エドワード8世(ウィンザー公)、そしてチャールズ皇太子とダイアナ元妃も婚約発表時にドルモアのカシミヤセーターを着用したことで有名です。
世界最高級の希少ウール「スーパージーロンラムズウール」
カシミヤと並んでメリノウールを定番素材とするドルモアは、ラムズウールの中でも最高級のスーパージーロンラムズウールを採用しています。
ラムズウールは メリノ種のメリノウールの中でもより柔らかい、生後6ヶ月未満の子羊の毛を指します。そのラムズウールの最高峰が、オーストラリア・ヴィクトリア州ジーロン市にしか生息しない、ぺディグリー種の最高級細番手のジーロンラムズウールです。柔らかさと発色の良さに優れ、名だたるメゾンブランドがコレクションに採用しているウールです。
そのジーロンラムズウールの中でも、最初に梳き取った羊毛だけが「スーパージーロンラムズウール」となります。純血種の子羊は、一生で一度しか羊毛を採取できないことから、スーパージーロンラムズウールが世界最高級ウールとされる所以です。その柔らかく細い糸で編んだニット製品が世界最高級のソフトな感触を与えるのは言うまでもありません。
スーパージーロンラムズウール>ジーロンラムズウール>ラムズウール>メリノウール>ウール
ウールの中でもこれだけ厳選された素材がドルモアのウールです。
「スーパージーロンラムズウール アランケーブル クルーネックニット」購入レビュー
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ハイゲージニットは他にも有名ブランドがたくさんありますが、ローゲージニットといえばDrumohr(ドルモア)のイメージがあります。カシミヤではありませんが、憧れのドルモアのローゲージニットを購入することができました。
ドルモアのローゲージニットといえばケーブル編み。伝統的なデザインなので、一見するとどこにでもありそうなケーブル柄ですが、スーパージーロンラムズウールの柔らかい手触り、ホールガーメント(シームレス仕様)の心地よいフィッティングは唯一無二です。
日本語タグは「毛100%」ですが、英語タグにしっかり「SUPER GEELONG LAMBSWOOL」の表記があります。イタリア製。
腕と背面はワッフル織りになっています。表と裏で柄が異なるので、安いケーブルニットと差別化できて良いですね。
柔らかい手触りと心地よいフィッティング
さっそく試着。171cm、55kgの細身体型でサイズ44。
まず、柔らかい肌触りがたまりません。ついつい服の表面を撫でてしまいたくなります。フワッとしていて適度にボリューム感がありますが、ニット自体はとても軽いです。ローゲージニットの中ではややタイト目なフィッティングですが、この軽さとホールガーメント(シームレス仕様)のおかげで着心地はとても良いです。
前身頃はケーブル、その他の部分には蜂の巣状の織りを使用したアランニット風のクルーネックニット。保温性も高いです。
定番色のネイビーに定番柄のケーブル編みというザ定番です。セール品なのでカラーは選べませんでしたが、着てみてとても気に入ったので、ローゲージニットはドルモアでいくつか揃えたいと思っています。次はグレージュが欲しい…。
Drumohr(ドルモア)の取扱い店舗
Amazon
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楽天
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BEAMS
三越伊勢丹
<DRUMOHR(Men)/ドルモア> クルーネックアランニット 790ネービー【三越伊勢丹/公式】
ローゲージのケーブルニットといえばドルモア
世界最古のニットブランドだけあって、ドルモアのローゲージのケーブルニットは歴史を感じます。今はイタリアで生産していますが、200年以上培ってきたアーカイブ数とイタリアのデザインが融合すれば良いものが生まれるのは想像に難くありません。セレクトショップでも取扱いがあるので、ぜひ手に取ってみてください。
ひこドルモアのニットはイギリスかぶれだったときに雑誌で見かけてずっと欲しかったブランドでした。世界最高級のウールを体験できたので、もう次はカシミヤに行くしかない!…