Johnstons(ジョンストンズ)
Johnstons(ジョンストンズ)は1797年にスコットランドの北東に位置するエルガンで創業しました。
200年以上にわたってカシミヤをはじめとする高級素材を使った生地、スカーフ、マフラー、ニット、インテリア用品まで作り続けています。原毛の厳選、紡績、機織、ニッティングまで一貫してエルガンとホーイックの2つの工場で750人の職人と最新の設備を活用して自社で手がけています。
高品質へのこだわり
カシミヤは、その希少性から一般的に高級素材とされます。
カシミヤゴート1頭から約125グラム収穫されます。マフラーをつくるのに1頭分、セーターで2〜3頭分、コートには最低24頭分の原毛が必要なのだとか。
Johnstons(ジョンストンズ)では、まず、収穫された原毛を購入します。原毛の状態では絡み合い、汚れており、粗い外毛も混じっています。 今ではカシミヤの原毛は選毛された状態で売買されるのが一般的ですが、 Johnstons(ジョンストンズ)は繊細な下毛だけを厳選するために、選毛の工程から自社で取り掛かります。このおかげで製品の品質を保ち続けています。
その後、原毛を染めるトップダイドと呼ばれる手法で原毛を染め、絡み合った原毛をほぐして梳き、繊維方向を揃えます。織り方は縦糸に横糸を水平に横切りしながら挿入していく手法を用います。最後に洗いをかけて余分な油や汚れを取り、幅を整えながら乾燥させてカッティング、プレスなどの工程を経て商品となります。
英国王室御用達「ロイヤルワラント」
世界各国の王室に商品を納入しているブランドに与えられる「王室御用達」の認定ですが、特にイギリス王室の「英国王室御用達(ロイヤルワラント)」は代表格。
厳しい審査や管理を経て、王室が実際に使用し、英国王室に最低5年以上納品している実績があるものから英国女王、エディンバラ大公、ウェールズ公が認めたものだけにそれぞれの紋章が与えられます。認定されたブランドは与えられた紋章(最大3つ)を掲げることができます。5年ごとに審査があり、常に高品質の商品を提供することが求められます。
Johnstons(ジョンストンズ)はジョンストンズ製品の愛好家だったチャールズ皇太子からロイヤルワラントを授けられています。
1つは持っておきたいブラックウォッチのメンズマフラー
最初のカシミヤマフラーはJohnstons(ジョンストンズ)で買うと決めており、大学4年の冬に念願叶って購入しました。英国といえばこの柄!「ブラックウォッチ」です。
チェック柄のマフラーは女性に似合うデザインが多いですが、このブラックウォッチはメンズにも似合います。
小判サイズ(180×26cm)
大判サイズ(190×70cm)
- モデル名:ブラックウォッチ/BLACK WATCH/KU0317
- サイズ:(約)180cm×25cm
- 製造国:スコットランド(Made in Scotland)
女性の場合、大判マフラーで色々なコーディネートを楽しむのが素敵だと思いますが、男性の場合は細いマフラーで首もとに巻くのがシンプルでスマートに格好良いと思います。生地の使用量が半分のため、価格も抑えられます。
マフラーのタグを取る
コートの袖にタグを付けっぱなしにしている人はあまり見かけなくなりましたが、マフラーのタグはそのままにしている場合が多いと思います。
個人の自由ですが、仮留めされているタグは取ることを推奨します。
Johnstons(ジョンストンズ)の場合、写真のようにタグが四隅に仮留めされています。四つ留めは取ることを前提としています。タグが枠に沿ってしっかり縫い付けられている場合は、無理に取ると生地を傷めてしまうため、タグはそのままでOK。
マフラーのタグの取り方
高級マフラーなので、絶対に生地は傷めたくないです。タグを取るときは小さいハサミとピンセットを用意します。メンズグルーミングキットに入っているようなもので大丈夫です。
四隅の糸を軽く引っ張ってハサミで切り、タグを取り外し、生地に残った埋まっている糸をピンセットで丁寧に引き抜けば生地を傷めず綺麗にタグを取ることができます。
サイズ感、着心地
写真を撮るためだけに着替えるのは面倒だったので部屋着で申し訳ないですが、イメージ画像です。
当たり前ですが、高級カシミヤマフラーなので首がチクチクしません。私は敏感肌なので学生時代に使っていた安いウールマフラーには悩まされていましたが、Johnstons(ジョンストンズ)のカシミヤマフラーは全くそんなことはありません。
※Johnstons(ジョンストンズ)はウールのマフラーも販売しています。カシミヤマフラーに比べるとお値段が安いので買ってしまいそうになりますが、肌触りが全く違うのでしっかりタグを確認して「100% カシミヤ」の表示のものを購入することをオススメします。
マフラーの巻き方は気分とコーディネートに合わせて、1周巻き、ワンループ巻き、垂らし巻き、ピッティ巻きをします。
サイズ感は問題なし。男性なら細いマフラーのほうが格好良く決まると思います。ボリューム感がない、温かくないといった意見もありますが、スーツやコートにスマートに合わせるならこの細さがピッタリですし、首も大判に比べると確かに劣りますが、しっかり温かくしてくれます。
ジョンストンズのマフラーのお手入れ、ケア
日常のお手入れ
- 着用後、テーブルなどにマフラーを広げて置き、馬毛のブラシで丁寧にブラッシングして埃や汚れを落とします。最初に繊維と逆方向に汚れをかき出すようにブラッシングし、次に繊維に沿って丁寧にブラッシング。繊維が綺麗に整って光沢がよみがえります。
- 吸った汗や湿気を発散させるため、着用後はハンガーなどにかけて少し休ませます。
カシミヤマフラーの洗濯、手洗いの方法
クリーニングはダメ?
信頼できるお店や、カシミヤなど動物毛の衣類を専門とするクリーニング店ならクリーニングに出してもいいとは思いますが、その辺のお店に持ち込むとマフラーの風合いが変わって帰ってくることがあります。カシミヤはデリケートです。高いクリーニング代を払うくらいなら、自分で丁寧に洗ってケアしましょう。
手洗いの方法
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Johnstons(ジョンストンズ)の本物を安く買う方法
Johnstons(ジョンストンズ)は人気ブランドのため、偽物も出回っています。偽物は肌触りや発色が悪く、生地も薄かったりします。定価と比べてあまりに安いものは偽物の可能性もあるのでしっかり見極めて購入しましょう。
楽天市場のネット通販が最も安く購入できると思います。もちろん、信頼できるショップ選びは重要です。私がよく利用する「ChelseaGardensUK(チェルシーガーデンズUK)」と「MODERN BLUE(モダンブルー)」は利用したことがありますが、高評価レビュー件数が多く、信頼できるショップだと思います。定価の半額ほどで購入できます。
小判サイズ(180×26cm)
大判サイズ(190×70cm)
高級マフラーのブランド別オススメ
マフラーを買うならカシミヤ一択です。肌触りが他の原料とは全く異なります。また、最近は値段を抑えた安いカシミヤマフラーもありますが、歴史のある高級ブランドのカシミヤマフラーと比べるとこれまた全く違います。
Johnstons(ジョンストンズ)は愛用者も多く、人気のブランドですが、それ以外にも歴史があり、高品質なマフラーを作っているブランドがあります。
それがこの3つ。「BEGG&CO(ベグアンドコー)」、「Joshua Ellis(ジョシュアエリス)」、「THE INOUE BROTHERS(ザ・イノウエ・ブラザーズ)」です。
BEGG&CO(ベグアンドコー)は、最高級のカシミヤマフラーブランドです。お値段はもちろん、肌触り、見た目の美しさ(きめ細かく整った生地)、全てが格上です。色や柄も豊富です。
Joshua Ellis(ジョシュアエリス)は、英国最古のテキスタイルカンパニーです。Johnstons(ジョンストンズ)と同等の品質のマフラーを製造しており、タータンチェックが定番デザイン。最近のイギリスブランドの人気も相まって愛用者が増えています。
2020年にカシミヤマフラーを購入しました↓
THE INOUE BROTHERS(ザ・イノウエ・ブラザーズ)は北欧で生まれ育った日本人の兄弟が立ち上げたブランド。マフラーにはベビーアルパカの素材を使っているため、カシミヤマフラーではありませんが、高級カシミヤマフラーにも劣らない肌触りで色合いの美しいマフラーをお手頃な価格で提供しています。
肌触り、手ざわり
BEGG&CO > Johnstons = Joshua Ellis > THE INOUE BROTHERS
値段
BEGG&CO > Johnstons = Joshua Ellis > THE INOUE BROTHERS
Johnstonsのマフラーはもちろん大切に使い続けますが、ここに挙げているブランドのマフラーも買い揃える予定です。BEGG&COとTHE INOUE BROTHERSはシンプルな1色モノを、Joshua Ellisではタータンチェックのカシミヤマフラーの定番が欲しい!
ということで、今回はJohnstons(ジョンストンズ)のブラックウォッチのマフラーを紹介しました。男性女性問わず、1つは持っておきたい柄のマフラーです。
小判サイズ(180×26cm)
大判サイズ(190×70cm)