Three Snow
Three Snowは、1963年に創立した株式会社新越ワークスが展開する業務用厨房用品ブランド。新潟県燕市で生産されるステンレス製品の中でも金網、ワイヤー加工を得意とし、「漉す・すくう・揚げる・水(湯)を切る」といった用途に用いるざるなどを主力製品としています。
調理用トングを選ぶ際のポイント
便利な調理道具のトング。ヘラの「混ぜる、潰す、すくって持ち上げる」機能と、菜箸の「つまむ、綺麗に盛り付ける」をこれ1本で担ってくれます。そんなトングも色々な種類があり、どれを選べば良いか迷います。私は何本かトングを購入して失敗したので、それも踏まえて選び方のポイントをまとめてみました。
1.重量が軽く、開閉しやすい
重いトングで調理すると手が疲れてしまい、その後使うのが億劫になるので、できるだけ軽いものを選ぶのがオススメです。最低100g未満、80g前後だとかなり軽く感じるので扱いやすいです。また、開閉に力が要るものも同様に手が疲れるので、力をかけなくても開閉しやすいものを選ぶと良いです。
2.先端の素材が耐熱樹脂
トングは金属と樹脂製が主流ですが、先端が金属のものは、フライパンや鍋の表面を傷つけやすく、フッ素コーティングや琺瑯と相性が悪いです。また、持ち手も含めて全て金属製だと熱伝導で熱くなりやすいので、トングの先端は耐熱樹脂になっているものを選ぶのがオススメです。なお、100均などの安い樹脂製トングは劣化が早いため、耐熱温度を確認してしっかりとした品質の製品を選びましょう。
3.先端の形状は穴なし、縁は直線
先端の素材だけでなく、形状も選ぶポイント。一見、食材をつまんで湯切りできる穴あきトングは便利そうに見えますが、調理に使うと穴の中や周りに食材が詰まったりこびり付いたりして、洗うのがとても面倒です。柳宗理の穴あきのトングを購入しましたが、今ではほとんど使っていません。
また、先端の縁が波打っている形状のトングがありますが、あれも洗いにくいのでこびりつき汚れの原因になりやすいのでオススメできません。
4.柄の長さが短すぎず長すぎない
トングの柄の長さも様々ですが、短いものは熱が伝わりやすく、手に油が跳ねてきたりと調理には不向きです。盛り付けや取り分け用トングとして使うのであれば柄の短いものも使いやすいですが、1本で済ませたい場合は柄の長いもののほうが扱いやすいです。ただし、あまりに長すぎると邪魔になったり力が伝わりづらく開閉に力を要するので、20〜25cm程度のものがオススメです。
以上の点を踏まえて調理用トングを探して見つけたのがThree Snowの「ピタッと!つまめるトング」です。
Three Snow|調理トングはこれ1本!「ピタッと!つまめるトング」レビュー
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菜箸とトングの良いとこ取りをした「ピタッと!つまめるトング」。
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昨年7月に購入して約1年経過しました。他にもヘラやトングがありますが、ほとんどこのトングを使って調理しているくらい気に入って愛用しています。
日本製。持ち手はステンレスで、燕市のプロダクトであることを証明するかのような美しい表面処理の光沢が高級感があります。
1年使っても樹脂部分はほとんど劣化していません。
ステンレス板を薄く伸ばした柔らかいバネ設計の柄は開閉しやすく、手が疲れません。また、繊細に力を伝えることができ、煮魚や豆腐も崩さず優しくつまむことができます。
他のトングだと小さい食材を裏返すのに一苦労しますが、このトングならその辺もお手の物。
私はMOTTAのキッチンツールホルダーに差し込んで保管していますが、マグネットにくっつけたり、フックに吊して保管することもできます。
1本で菜箸、トング、へらのいいとこ取りで3役をカバーできる調理トング。価格もそんなに高くないので、自炊生活を快適にしてくれる調理器具としてかなりオススメです。
オススメ度:★★★★★(5.0/5.0) |