G.B.KENT(ジービーケント)
G.B.KENT(ジービーケント)は、1777 年にウィリアム・ケントによってロンドンで創業したブラシメーカーです。 現在も近代的な設備を取り入れながらも、製造過程の多くを手作業で行なっています。創業時のイギリス国王ジョージ3世の時代から現在のエリザベス2世に渡り、王室御用達メーカーとして「英国最高のブラシ」を作り続けています。
G.B.KENT(ジービーケント)は、歯ブラシも有名で、国王ジョージ4世に歯ブラシを献上したこともあります。
240年以上の歴史は英国のブラシ製造業者のなかで最も長く、現在では250種類以上のブラシを作っています。(年間100万本のヘアブラシ、50万本以上のハンドメイドコームなど。)ほとんどのブラシ製品が 12工程(なかには 20工程も)を経ており、カット / 型作り / 植毛 / 仕上げ / 検査 / 磨き上げなどが含まれます。
池本刷子工業 ケント静電気除去洋服ブラシ KNC3422
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本家ではなくライセンス商品を購入した理由
本物志向の強い私がこちらのライセンス商品を購入した理由は、馬毛の洋服ブラシが本家G.B.KENT(ジービーケント)で取り扱っていなかったから。
毛の柔らかさは、柔らかい順に 羊毛>馬毛>豚毛 です。
洋服、特にデリケートなカシミアなどは羊毛、もしくは馬毛でブラッシングします。G.B.KENT(ジービーケント)で取り扱う洋服ブラシはほとんどが豚毛ブラシだったため、こちらのライセンス商品を購入しました。あとは安くてレビュー評価も高かったのも理由です。
「G.B.KENT(ジービーケント)のライセンス商品です」の表記。
外側の毛が天然毛(白馬毛)で、内側が銅イオン含浸アクリル繊維となっています。
静電気除去能力
服をブラッシングすればするほどホコリが取れにくくなる経験ありませんか?
これは服の生地とブラシの摩擦によって静電気が発生し、ホコリが取れにくくなるだけでなく、一度取れたホコリを再び吸い付けてしまう為です。こうなると無理なブラッシングで服地をいためてしまいます。
この「池本刷子工業 ケント静電気除去洋服ブラシ KNC3422」は静電気を取り除く強導電性繊維(内側の黒い部分、銅イオン含浸アクリル繊維)を混毛させています。そのため、衣服の静電気を取り除き、
吸い付いていたホコリを取りやすくします。ブラッシング後も服地の静電気は除去されているので、空中に漂っているホコリを寄せつけません。
この静電気除去能力もこの商品を買った理由。
洋服をブラッシングするメリット、効果
- 服の生地の奥に溜まった埃や汚れを落とすことで、生地を痛みにくくし、服を長持ちさせる
- 繊維に空気を通す
- 繊維の流れを整える(光沢感など復元)
埃や塵が付着したまま放置すると、生地が汚れを絡め取り吸着してしまいます。
ドライクリーニングは皮脂汚れのような脂溶性の汚れは落とせますが、水溶性の汚れは落とすことが出来ません。また、クリーニングに出せば出すほど洋服は痛みます。基本的にクリーニングはシミなどブラッシングで落ちない汚れを落とすためのもので、頻繁に出すものではありません。多くても年1回、高級スーツなどはほとんどクリーニングには出さず、ブラッシングでお手入れするのが長持ちさせる秘訣です。
また、衣類に空気を通すことも大事。ブラッシングせずに畳んでおいておくと、繊維に空気が通らず、ペタンコになります。ブラッシングすることで繊維が空気を含み、ふっくらとした状態になってくれます。そうして服の型崩れを防ぎます。
洋服ブラシの使い方
衣類着用後は、シャツ以外ほとんど全てブラッシングします。特にコート、スーツ、パンツ、マフラー、ネクタイ、ニットは必須。馬毛は汎用性が高いので、たいていどんな生地でもブラッシングできます。あとはカシミヤなどデリケートな繊維は力加減で調節します。
①ブラッシングする衣類をハンガーに掛ける、またはテーブルや床に置く
ジャケット、コート、スーツは型崩れしないようなハンガーにかけてブラッシングしましょう。ニットやマフラーなどは適当に置いて広げてブラッシング。
②繊維と逆方向にブラッシングして、汚れをかき出す
繊維と同じ方向でブラッシングすると埃や塵が中に入り込んでしまうので、まずは繊維と逆方向にブラッシングして汚れをかき出します。手首のスナップをきかせてサッサッとブラッシングするのがコツ。
③繊維の方向にブラッシングして毛の流れを整える
繊維の目に沿ってブラッシング。これも手首のスナップをきかせて「払う」感じに。
洋服のお手入れはこれだけ!こんな1分で終わる作業で洋服の持ちが全く変わってくるので、ぜひ習慣にしてください。特に一生モノの高級衣類は小まめにブラッシングを。
洋服ブラシのお手入れ
ブラッシングを続けていると、上の写真のようにブラシの毛の中にも取った埃や塵、衣類の抜け毛が溜まってきます。
せっかく取り除いた汚れを別の衣類にこすりつけるなんて残念なことはしたくないので、月に1回程度は洋服ブラシを目の細かい櫛(コーム)で根本からといてあげます。
埃や毛が舞うので、外で行うことをオススメします。
数回といただけでこんなに取れます。手で取っても良いのですが、掃除機で吸うと楽です。ブラシの埃や毛を櫛(コーム)で浮かせて、それを掃除機のノズルで吸い取るとより綺麗になります。
埃や毛が取れて綺麗になりました。
洋服ブラシを使い続けてみて
この洋服ブラシはもう3年以上使っています。毎日使っていても写真の通りほとんど毛先が広がっていません。とても丈夫です。洋服ブラシは大切な衣類を長持ちさせるために必須の道具です。このブラシは3000円程度なので、高級衣類を長持ちさせると考えたら安い投資です。ぜひ一家に1本は常備しておきたいケアグッズです。