J&M DAVIDSON(J&M デヴィッドソン)
J&M DAVIDSON(J&M デヴィッドソン)は1984年にロンドン・ノッティングヒルで創業したイギリスのラグジュアリーブランド。イギリス人で写真家のジョン・デヴィッドソンとフランス人でデザイナーのモニク・デヴィッドソンが夫婦で立ち上げたイギリスブランド。ベルトやバッグのレザー製品が主力となっており、確かなクラフトマンシップと控えめで洗練されたデザイン、装飾が高い評価を受けています。
レザーメッシュベルトが欲しい
2年前にグレンロイヤルのプレーンベルトを購入してから、こればかり使っていましたが、カジュアルなコーディネートに合わせたときにアクセントが足らずにしっくりこないと感じていました。秋冬は服で隠れますが、春夏はタックインコーデなどベルトが露出することもあるので、メッシュベルトが欲しくなりました。
メッシュベルトの良いところ
メッシュベルトは細長く切った革や布を互い違いに編み込んで作られたベルトで、軽やかさ、抜け感のアクセントを加えることができます。
また、ベルトピンを自由な位置で挿せるので、ウエストの微調整が可能です。プレーンベルトは穴の位置が決まっており、中には着こなしとして「真ん中の穴しか使わない」という方もいると思いますが、メッシュベルトにはそれがないため、良くも悪くも体型維持を気にせずに済みます。
カジュアル寄りのアイテムですが、レザー素材のメッシュベルトならスーツやクラシックファッションにも相性が良いアイテムです。
レザーメッシュベルトの選び方
1. レザーメッシュベルトの有名ブランド
メッシュベルトで有名なブランドはいくつかありますが、J&M DAVIDSON(J&M デヴィッドソン)は創業前の1976年からベルトのデザイン活動を始めていたことから、同ブランドのレザーメッシュベルトは創業当時から人気の商品です。
その他、メンズのレザーメッシュベルトブランドとして挙げられるのはAnderson’s(アンダーソンズ)とWhitehouse cox(ホワイトハウスコックス)です。
1970年代後半にロンドンの高級百貨店「ハロッズ」のペット用品コーナーで、ブライドルレザーで作られた犬の首輪やリードからインスパイアされたラルフ・ローレン氏が、ホワイトハウスコックスにメッシュベルトの製作を依頼したというエピソードはあまりにも有名です。
J&M デヴィッドソン | Anderson’s(アンダーソンズ) | Whitehouse cox(ホワイトハウスコックス) | |
レザー素材 | 牛革(カウハイドのフルグレインレザー) | ||
生産国 |
| イタリア | イギリス |
革質 | ◎ | ○ | ○ |
定価 | ¥39,600(税込) | ¥22,000(税込) | ¥19,800(税込) |
幅 | 30mm | 30mm | 32mm |
厚み | 3mm(革2mm) | 3mm(革2mm) | 6mm(革3mm) |
3ブランドとも職人によるハンドメイドで作られた上質なレザーメッシュベルトですが、ディテールが異なります。特にホワイトハウスコックスは他2ブランドとかなり違いがあります。
ホワイトハウスコックスは全体的に荒く、厚みもあるのでゴツゴツと男らしさがあり、無骨な印象を受けます。英国や米国のカントリーコーディネートに合いそうです。
J&M デヴィッドソンやアンダーソンズはスムースレザーが薄く編まれているため、凹凸感がありません。上品な見た目なので、スーツやモダンなコーディネートと相性が良いです。
ブランドによって編み方など細かいディテールが異なるので、好みで選びましょう。
2. メッシュベルトの幅
ベルト幅は3cm前後が定番ですが、2.5cm前後の細いタイプも登場してきています。ベルトループの幅に対して細すぎるとベルトが動いてウエストを固定できないので、個人的には程よく存在感のある2.8cm〜3.2cmのものがオススメです。
3. メッシュベルトの色
基本的には靴や鞄の色に合わせて選ぶため、1本目は汎用性が高いブラック(黒)、2本目はブラウンがオススメです。
4.メッシュベルトのサイズ選び
メッシュベルト、特にレザーでつくられたメッシュベルトは使い込むうちに数センチ伸びるため、サイズ選びはタイト〜ジャストフィットがオススメ。
具体的には、ベルトの全長がウエストサイズ(プレーンベルトの真ん中の穴)+15cm~20cmの長さのものを選びましょう。
J&M DAVIDSON(J&M デヴィッドソン)|メッシュベルト (30mm)購入レビュー
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Anderson’s(アンダーソンズ)のメッシュベルトと悩みましたが、J&M DAVIDSON(J&M デヴィッドソン)のほうが革質が良いという比較記事を見て、J&M Davidsonのメッシュベルト「ENVELOPE BUCKLE TIP END 30MM(エンベロープバックルチップエンド 30MM)」を購入しました。
定価は約4万円とかなり高価ですが、度々利用させて頂いているモダンブルーさんで24,000円(税込)で購入することができました。ポイントも付いたので実質2万円で他のブランドの定価と同じくらい。
付属品はありません。商品名は「ENVELOPE BUCKLE TIP END 30MM(エンベロープバックルチップエンド 30MM)」。型番は「BENT-0TP-AN30 MBA-999S-BLACK」
カラー展開は、ブラック、ダークブラウン、ブラウン、ネイビーの4色。今回は汎用性の高いブラックを選びました。
ベルトサイズ
75cm | 幅 3cm/全長 93cm |
80cm | 幅 3.2cm/全長 99cm |
85cm | 幅 3.2cm/全長 103cm |
90cm | 幅 3.3cm/全長 107.5cm |
私はウエストが73cmのため、+15〜20cmして全長が近い75cmサイズを選びました。使い込むうちに+2cmは伸びるそうなので、タイト目を選んだほうが良さそうです。
J&M DAVIDSONのメッシュベルトのディテール
ピンバックル
J&M DAVIDSON(J&M デヴィッドソン)のメッシュベルトは特徴的なディテールがいくつかあります。角が削りだされて丸みを帯びているバックルはその一つ。手で触れると優しい感触です。
長方形の1辺1辺が湾曲しています。シルバーメッキ仕上げの光沢が美しく、高級感があります。端にロゴが刻印されているのも特徴。
付属(根革)
付属(根革)の裏にはロゴ、サイズ、「ENGLAND」と「MADE IN SPAIN」が型押しされています。
イタリア製だった頃は1本5万円でしたが、スペインに工場を移し、同等の品質で4万円に価格改正しました。
私が購入したものは目立った雑さはありませんでしたが、イタリア製だった時よりも、ステッチの左右差の幅にズレがあるといった個体差があるような気がします。革質やその他のつくりは同じです。
ループ(定革)
ループ(定革)がスムースレザーのメッシュベルトも多いですが、J&M DAVIDSON(J&M デヴィッドソン)のメッシュベルトはループもメッシュレザー。
プンターレ(剣先の金具)
J&M DAVIDSON(J&M デヴィッドソン)のメッシュベルトはプンターレ(剣先の金具)が特徴的なアクセントになっています。
このディテールは好みが分かれるところだと思います。個人的には控えめでシンプルなデザインが好みなので、このメッキ加工が気に入らずにAnderson’sのメッシュベルトの購入を検討していました。
しかし、調べてみると、J&M デヴィッドソンのメッシュベルトのプンターレは取り外し可能ということが分かったので、革質の良いJ&M デヴィッドソンを選びました。
裏側のネジを取ることで取り外し可能です。
後ほどコーディネートを紹介しますが、プンターレは意外と目立つことも無く、むしろ他のレザーメッシュベルトと差別化できて、良い感じでした。プンターレがあることで重みがでてくるので、ベルト先を少し長めにして垂らすといったコーディネートも可能となります。
手編み(ハンドメイド)
カーフレザーの1枚革を、7本に割いて職人の手で編み込んで作っています。他ブランドのメッシュベルトに比べても革質が高く、しなやかで使うほどに光沢感が増していきます。
ベルトの厚さ
革の厚さは2mmで、編み込んで少し盛り上がるため、ベルトの厚さは3mmです。プレーンベルトと同じ厚みなので、キレイめのスラックスに合わせても存在感を抑えて上品にまとまります。
レザーメッシュベルトのプレメンテ
革製品は製造から時間が経つと乾燥してしまうため、購入したらまず最初にプレメンテします。馬毛ブラシでブラッシングして、デリケートクリームを塗り込み、布やネル生地で拭いて輝かせます。
メッシュベルトは隙間にクリームが入り込んでしまうため、ブラッシングしながら馴染ませます。
指で触って革がしっとりしたら、布で磨いて仕上げます。
乾拭きすると光沢感が出てきました。
レザーメッシュベルトはプレーンベルトのように側面のコバに塗料が塗られていないため、乾燥すると摩擦でボロボロになりやすいので、しっかり保湿します。
J&M DAVIDSON(J&M デヴィッドソン) メッシュベルトのサイズ感、コーディネート
バックルとプンターレが良いアクセントになってとても格好良いです。上質な革の光沢感が高級感を醸し出します。パンツのベルトループの幅に対して、3cmの幅もぴったりです。
ウエスト73cm、パンツは44サイズ(76cm)を着用して75サイズのベルトでちょうど良いです。商品が届いた時は、短すぎる気がして失敗したかと思いましたが、この長さから数センチ伸びると考えると、1サイズ上の80よりも75で良かったです。
ベルトの剣先を垂らしてコーディネートしたりする方は長めのサイズを選んでみても良いと思います。
黒の革靴にシャツをタックインしたコーディネートにすると、クラシックで夏らしい装いになります。アイテムがシンプルなので、プレーンベルトだと地味になりますが、メッシュベルトだと良いアクセントになります。
写真は撮っていませんが、スーツとも相性が良いです。しっかりメンテナンスしながら大事に使えば光沢感も増してエイジングによる味を楽しめますので、長く愛用できる1本です。
レザーメッシュベルトで一番オススメしたいブランド
ごつくて男らしいレザーメッシュベルトとは異なり、J&M デヴィッドソンのメッシュベルトは英国的な質実剛健のクラフツマンシップの中に、フランスのモードエッセンスが感じ取れるブランドです。繊細で美しい見た目はスーツからカジュアルまで幅広く合わせることができるため、レザーメッシュベルトの購入を検討している方にぜひオススメしたいブランドです。
茶系のアイテムが揃ったら、同ブランドのブラウンのメッシュベルトを購入したいと思います。
ひこJ&M DAVIDSON(J&M デヴィッドソン)はレディース向けの商品が多いため、男性は馴染みがないブランドかもしれませんが、このレザーメッシュベルトは万人に自信を持ってオススメできる名品です。