Jeanik(ジーニック)
Jeanik(ジーニック)は、名立たるメゾンブランドのデニムを手掛けてきた日本人パタンナーとイタリア人デザイナーの二人組が、日本の岡山デニムに魅了され、日本を拠点に2021年の秋冬シーズンからスタートさせたブランド。
生地・縫製・染色・加工等細部に丁寧にこだわる日本の作りでヴィンテージデニムを再現しながらも、無駄を削ぎ落とした美しいシルエットとデザインで洗練された大人のデニムコレクションを展開しています。
クラシックでドレス寄りの洋服が好みな私は、カジュアルな印象や単に自分に似合わないとの理由から今までデニムシャツやジャケットを買ったことがありませんでした。そこに颯爽と現れたのがJeanik(ジーニック)のデニムジャケット。一目で惚れてしまい、人生で初めてGジャンで購買意欲をかき立てられました。気付いたらセレクトショップに試着しに行ったのが先々月。セールを狙って通販で購入することができました。
現代のGジャンはリーバイスが開発した歴代モデルの2nd(Lot.507XX)、3rd(Lot.557XX)をベースにデザインされているものが多く、Jeanik(ジーニック)のデニムジャケットも2ndと3rd型の2種類が展開されています。
【レビュー】Jeanik(ジーニック)|大人に着て欲しいGジャン「3rd型デニムジャケット」
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個人的に見た目が好みの3rd型「JEANIK0103」を購入しました。カラーはインディゴブルーとウォッシュドブラックの2色展開。どちらも格好良いですが、定番の色のインディゴブルーを選びました。
サイズはSサイズ。
ディテール
3rd型のデザインを踏襲しつつもクラシックな見た目。胸ポケットが左右に付いています。Gジャンにありがちな胸ポケットのブランドタグは付けず、洗練された雰囲気を壊さない配慮がうかがえます。
デニム生地
綿100%。生地は服好きにはたまらない12.5オンスの岡山デニム。マーセライズ加工(綿繊維を引っぱりながら苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)水溶液に浸ける加工で、シルクの様な光沢が出る事からシルケット加工とも称される)が施されており、
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といった効果があります。
襟
一般的なGジャンにはない台襟が付いており、襟が立体的に首に吸い付くように立ち上がります。
ボタン
ボタンにもブランド名やロゴを冠さず、シンプルなシルバーボタンです。
袖付け
通常直線で縫製される袖付けを丸みを帯びさせて縫っており、手間ひまをかけたこだわりが見受けられます。また、高級シャツに見受けられるような前振り仕様にして、肩幅も広めに取ることで肩・腕周りの可動域を確保しています。
ハンガーにかけると前振り仕様になっているのがよく分かります。
袖口
袖口は補強のかんぬき止めがあり、カフスは生地に厚みがあり、ボタンを留めると立体的に丸くなります。
縫い目
縫い目はダブルステッチで、内側の縫い目を生地と同色、縁(外)側の縫い目をオレンジ色にすることで、ドレス感を崩しすぎず、程よいアクセントになっています。
サイドアジャスター
ウエスト部分にはサイドアジャスターが付いています。
試着・サイズ感
171cm、60kgの私はSサイズがジャストサイズ。普段ジャケットは44サイズを着ます。サイズ感の目安は以下の通り。
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一般的なデニムジャケットに比べて着丈を若干長くしているため、クラシック感が出てジャケットのように着ることができます。デニム、コットン、ウール、どんなパンツにも合わせることができますが、きれいめのスラックスやタートルネックとの相性が抜群です。
ボタンを留めても窮屈さはありません。襟を立てても格好良いです。
綿100%でウレタンなどは入っていないので生地が伸縮することはないのですが、細部まで計算され研究を重ねたパターンワークのおかげでストレスのない着心地です。
春秋はアウターとしてシャツの上に羽織ったり、冬はコートの下に着ることもできます。襟付きシャツと厚めのローゲージニットを中に着てもボタンを閉められるくらいのゆとりはあります。
生地の縮みは心配なし
デニム生地だと心配になる縮みですが、こちらはワンウォッシュ(生地を一度洗ってから縫製)のため縮みはほとんど出ないようです。色落ちはこれから洗濯したり着倒してまたレビューしたいと思います。綺麗に着続けたいGジャンですが、経年変化が出てきたらそれはそれで更に愛着が沸きそうです。
ヴィンテージデザインを再現したGジャンはたくさん出ていますが、Jeanik(ジーニック)は切り口から見直し、普遍的な要素を踏襲しながらも、これまでのワークジャケットやカジュアルといった印象を覆す洗練されたデニムジャケットを生み出してくれました。まさしく私が求めていたものはこれ!と思わせてくれた逸品です。
定価4万で値は張りますが、リーバイスの復刻Gジャンなんかは同じくらいの値段しますし、テーラードジャケットなら10万円以上することを考えると、妥当な価格設定だと思います。人気商品で各ショップで売り切れては再入荷を繰り返しているので、値上げになる前に気になったらぜひ購入を検討してみてください。
Jeanik(ジーニック)取り扱いショップ
オススメ度:★★★★★(5.0/5.0) |
同じジャケット買いました!
2ndと3rdでかなり迷ったけど決め手はこのブログかもしれませんw
購入おめでとうございます!ブログが参考になって幸いです。その決断は間違っていないはずです笑
本当に格好良いジャケットですよね。
今はコートの中に着たりしていますが、アウターとして大活躍させられる春の季節が待ちきれません!