「理由がわかればもっとおいしい! コーヒーを楽しむ教科書」
久しぶりに本を買いました。「理由がわかればもっとおいしい! コーヒーを楽しむ教科書」
数年前からコーヒーの魅力にはまり、Youtube、ブログとネットメディアを参考にコーヒー豆選びからコーヒーの淹れ方を学んできましたが、断片的に情報を取り入れるだけだったので、コーヒーに関する情報が綺麗にまとめられている本を探していました。
コーヒーに関する本はたくさんありますが、内容がマニアックすぎたり、逆に初心者向けで内容が薄すぎたりと、なかなかこれといった1冊がありません。その中でもこの本は、コーヒーの楽しみ方をイラストで分かりやすく解説しており、情報のボリュームもあるので読む人を限定しないと思います。
- これからコーヒーを楽しみたい人(初心者)
- 新しいコーヒーの楽しみ方を開拓したい人、情報整理したい人(中級者)
- 家でコーヒーを楽しむ人
にオススメです。私は表紙のデザインもお気に入りで、インテリアにも良いなと思って購入しました。コーヒーバイブル書として置いておきたい1冊です。
監修:井崎英典さん
本書の監修は第15代ワールド・バリスタ・チャンピオン、井崎 英典さん。そのため、コーヒーの淹れ方は井崎さんのオリジナル手法が紹介されています。
Youtubeで紹介しているコーヒーの淹れ方はかなり斬新です。私が他のメディアで見てきた手法と異なるので、抵抗感があってなかなか真似できませんが、試してみる価値はあるかもしれません。結局は自分が美味しいと思えるコーヒーの淹れ方が一番ですからね笑
井崎さんのコーヒーの淹れ方にご興味がある方は、「ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える世界一美味しいコーヒーの淹れ方」という本もあります。
内容紹介、書評レビュー
【目次】
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第1章:コーヒーのランク、焙煎度合い、コーヒーの味わい表現、コーヒーショップの選び方、シチューエーションに合わせたコーヒーの楽しみ方
「コーヒーはこんなに奥深い!」とコーヒーの奥深さを簡単に紹介しています。
中級者には既知の内容かもしれませんが、後半から内容が濃くなっていくのでご安心を。初心者向けとはいえ、新しい発見があったりするので侮れません。
第2章:コーヒー器具、井崎流ハンドドリップ術、ハンドドリップQ&A、コーヒー豆・粉の保存
井崎さんのハンドドリップ術がイラストと写真で16ページに渡り紹介されています。『「膨らむ=美味しい」ではない』(豆の膨らみは新鮮度合いだけでなく、焙煎度合いや挽き目によっても変わる)など、ハンドドリップの疑問に答えるQ&Aも参考になります。
第3章:コーヒー豆の生産
ここからコーヒー豆の詳しい内容になってきます。コーヒーの生産地の情報については、最新の統計データをもとに一つ一つの国のコーヒー豆の特徴を説明しています。コーヒーの品種、生産処理方法、産地のグレードなど、読者をコーヒーの深みに連れて行ってくれます。
第4章は抽出方法を詳しく紹介しています。
第5章からは、自分のオリジナルコーヒードリップ方法を開発するための知識が満載。焙煎度合いに合わせたカップやグラスの選び方、カッピングの方法、フレーバーホイールなどコーヒーの楽しみ方をグッと広げてくれます。
最後に第6章。ここまで来ると上級者マニア向け。抽出を数値で評価する指標「収率とTDS」など数字を使って科学的にコーヒーを分析しています。この辺の知識を踏まえて家でコーヒーを淹れる人は相当なコーヒー好きでしょう。
初心者〜上級者まで楽しめるコーヒーの手引き書
イラストで分かりやすく解説しているので、初心者向けかな?と思い読み進めましたが、最後は「コーヒーはここまでこだわるものなのか」とまだまだ知らないことが多く、コーヒーの奥深さに参りました笑
これから家でコーヒーを楽しみたい人、自分の淹れるコーヒーがマンネリ化してきて新たな試みをしてみたい人、コーヒー好きなら初心者上級者問わずオススメしたくなる1冊でした。
ぜひ自分で淹れたコーヒーを飲みながら、読んでみてください。
同じ出版社から「基本を知ればもっとおいしい! ワインを楽しむ教科書」という本も出ており、こちらも読んでみたい。。。