ANGLEPOISE(アングルポイズ)

anglepoise

ANGLEPOISE(アングルポイズ)は、イギリスの照明ブランド。1855年に創業したスプリング製造メーカー「Herbert Terry and Sons社」を前身とし、1931年にエンジニアのジョージ・カーワーダインがスプリングを用いて思い通りのポジションをキープできるスプリング式アームランプ(タスクランプ)の原型を開発しました。

1935年に一般家庭でも使いやすい、3本スプリングモデル「model 1227」が生み出されてから時代とともに進化を遂げていきました。2003年に英国を代表するプロダクトデザイナー、ケネス・グランジをデザインディレクターに迎え、1970年代に製造されていたモデルをリデザインした「Type75」を発表。2009年にはアングルポイズ75周年記念として「model 1227」が「Original 1227」としての復刻されました。

発売から80年以上経った現在も機能的で美しいアングルポイズのランプは世界中で愛用者が多く、英国のロイヤルメールの記念切手に、英国を代表する10のデザインの中に一つとして選ばれています。

 

また、ピクサー映画のオープニングに出てくるランプ「ルクソー・ジュニア」というキャラクターはアングルポイズのランプから着想を得て生まれたと言われています。

 

インテリアとしてのデスクライトを選ぶ

デスクの主役を照らすデスクライト。脇役アイテムのようでデスクの雰囲気を左右する重要なインテリアです。机を照らすだけなら2000円〜3000円のデスクライトでも十分ですが、家の中で長い時間を過ごすデスクの照明はデザインにもこだわってお気に入りを選びたい、ということで様々なブランドからデスクライトを探してみました。

 

候補①:ANGLEPOISE(アングルポイズ)「Original 1227 mini」

出典:https://lynnbelys.shop/items/5ac2e4335f7866664c001b99

アングルポイズの初期モデル「model 1227」の誕生75周年を記念して2009年に復刻された「Original 1227」を2/3のサイズにしたミニモデル。レトロなデザイン、塗装の光沢がもたらす高級感、ヘッドを自由自在に動かすことができる柔軟性と長く愛されている理由が分かる名品です。約4万円。

 

候補②:Artemide(アルテミデ)「TOLOMEO Mini TAVOLO LED」

出典:https://www.dinos.co.jp/p/1353300127/

1959年にミラノで設立されたイタリアの照明ブランド「Artemide(アルテミデ)」。イタリアのデザイナー、ミケーレ・デ・ルッキが生み出した名作アームライトが「TOLOMEO(トロメオ)」です。アルミの質感とワイヤーのテンションでアームのバランスをとるシステムが特徴。イタリア製。定価7.7万円。

 

候補③:Ambientec(アンビエンテック)「TURN(ターン)」

出典:https://ambientec.co.jp/collections/turn

Ambientec(アンビエンテック)- TURN

2009年に設立された日本の照明器具ブランド「Ambientec(アンビエンテック)」。2019年に発表した「TURN(ターン)」は、金属を回転しながら削り出し、素材の質感を追求したコードレス・テーブルランプ。4段階調光、コードレス持ち運び、防水、と機能性も高いのが特徴。定価3.2〜4.6万円。

最終的に上記3つの候補で悩みましたが、「TOLOMEO Mini TAVOLO LED」は部屋のインテリアとの相性と予算を考慮して購入を見送り、「TURN(ターン)」はデスクライトではなく、ベッドサイドランプとして導入することにして、「Original 1227 mini」を購入することにしました。

 

アングルポイズ「Original 1227」の種類

2009年にアングルポイズの初期モデル「model 1227」の誕生75周年を記念して復刻された「Original 1227」。当時のフォルムはそのままに、カラー、素材、サイズを幅広く展開しています。

 

「Original 1227」

カラージェット ブラック、ドーヴ グレー、リネン ホワイト、セージグリーン、他限定カラー
素材スチール、アルミニウム、樹脂
サイズシェード:直径14.2×高さ18.9cm、アームリーチ:62.6cm、ベース:直径15cm×高さ2cm
重量約3.6kg
口径E26
コード長約1.6m
定価¥46,200(税込)

初期モデル「model 1227」を忠実に再現した通常モデル。デスクライトとしてはサイズが大きいので存在感があります。別売りの固定パーツを使ってウォールランプやフロアランプとしても使用可能。

また、価格が上がりますが、クローム仕上げのモデルや

パーツに無垢の真鍮や真鍮コーティングが採用された「Brass」モデルもあります。

ANGLEPOISE – ORIGINAL 1227 BRASS

 

「Original 1227 mini」、1227と1227 miniの違い

出典:https://www.kinaru.com/fs/sense/anglepoise/gd5577
カラージェット ブラック、ドーヴ グレー、リネン ホワイト
素材スチール、アルミニウム、樹脂
サイズシェード:直径13×高さ17.3cm、アームリーチ:46.6cm、ベース:直径13.2×高さ2cm
重量約2.9kg
口径口径E17
コード長約1.6m
定価¥40,700(税込)

「Original 1227」を2/3のサイズにしたミニモデル。デスクライトとしてちょうど良いサイズ感です。

 

「Original 1227 mini table」

カラージェット ブラック、ドーヴ グレー、リネン ホワイト、他限定カラー
素材スチール、アルミニウム、樹脂
サイズシェード:直径13×高さ17.3cm、ベース:直径13cm、全高:53.4cm
重量約1.8kg
口径口径E17
コード長約1.6m
定価¥40,700(税込)

「Original 1227」の特徴的なシェードフォルムを残しつつ、コンパクトに仕上げたモデル。Original 1227と口径は変わらないのでデスクライトとして十分使用可能です。寝室のベッドサイドランプにもぴったり。

 

アングルポイズは個人輸入すると結果的に割高になる

日本仕様を購入した場合本体+送料:¥40,700(税込)
イギリス仕様をUK Amazonから個人輸入した場合本体+送料+税:約¥36,000(税込)

昇圧変圧器:¥6000〜

本体価格で比べると個人輸入した場合のほうが4000円ほど安いです。しかし、個人輸入品は電源プラグがイギリス仕様(3本足のBFタイプ)のため、昇圧変圧器(アップトランス)が必要となります。

この昇圧変圧器が重くて大きいため部屋に置くと場所を取り、値段も¥6,000以上するため、結果的に割高になってしまいます。そのため、アングルポイズを購入する場合は日本仕様に加工された正規品を購入することをオススメします。

 

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

  • ブランド:ANGLEPOISE(アングルポイズ)
  • サイズ:シェード:直径13×高さ17.3cm、アームリーチ:46.6cm、ベース:直径13.2×高さ2cm
  • 重量:約2.9kg
  • 素材:スチール、アルミニウム、樹脂
  • カラー:ジェット ブラック、ドーヴ グレー、リネン ホワイト
  • 口径:E17 重さ40g以内 38w(40W相当)
  • 原産国:中国
  • 定価: ¥40,700(税込)

楽天市場で購入するのがポイントが付いてお得ですが、人気商品のため在庫なしで取り寄せになることも多く、私の場合は2カ月ほど要しました。すぐ欲しい場合は、楽天市場で在庫有りのショップを探すか、インテリアショップACTUS(アクタス)の店舗またはオンラインショップで購入可能です。

 

段ボールを開けると取扱説明書と保証書が同封されています。製品の保証期間は1年間です。

 

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

本体、ベース、ランプ、付属品(ネジ3本、スパナ2本、スプリング2本、六角レンチ)が入っています。簡易組立型でほとんど完成した状態で届くので、組み立ては簡単です。

 

アングルポイズ「Original 1227 mini」組み立て方

  1. ベースジョイントに本体を奥まで差し込む
  2. 付属のネジを接続部のネジ穴に入れて六角レンチで締める

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

  1. アーム下部のくぼみにスプリング2本を引っ掛ける
  2. ランプをソケットにねじ込む
  3. プラグをコンセントに差し、スイッチを押して点灯

 

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

5分ほどで組み立て完了しました。重い電球に交換したり、動かしているうちに緩んでしまった場合はアームジョイント(可動部)のナットの締め付けを調整します。

 

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

アングルポイズを象徴する3本スプリング。

 

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

ジョイント部分にロゴがあり、この部分は360度回転します。

 

ベースの底面には机にキズをつけないようにマットが接着されています。

 

電源プラグとスイッチは日本仕様に加工されています。

 

光沢があり高級感がある塗装。シェードの縁は滲んだような、色が剥げたようなディテールでレトロ感もあります。

 

調光可能なPhilips Hue の電球に交換

アングルポイズのランプに付属している白熱電球は

  • 調光・調色不可
  • LED電球に比べて消費電力が大きい(電気代がかかる)
  • 電球が熱を帯びる

というデメリットがあり使いづらいため、LED電球へ交換するのがオススメです。アングルポイズは消費電力内の白熱やLED電球へ交換可能です。

 

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

「Original 1227 mini」は口径E17、40g以下、消費電力7W内の電球の電球が使用可能です。

アングルポイズのランプ本体には調光・調色機能はないため、電球を操作して調光・調色できるLED電球を探して、Bluetoothに繋いでスマホで電球を操作することができるPhilipsのHueシリーズのLED電球を購入しました。

 

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

「Hue BT」というBluetooth接続用アプリをダウンロードすればスマホでLED電球を操作することが可能です。別売りの「Hueブリッジ」を購入すればさらに複雑な操作が可能です。

 

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

電球をくるくる回して交換完了。

 

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

社会人生活を始めて、調光・調色可能なライトで探して適当に購入したTaoTronicsというブランドのライトを2年半使っていましたが、これはこれで丈夫で使いやすいライトでした。ライトの可動領域が少ないのと見た目が安っぽいのでデスクライト卒業です。他の場所で使おうと思います。

 

PhilipsのHueと比較するため、まず付属の白熱電球でライトを付けてみました。暖かい色目の電球色で、眩しいくらい明るさが強いです。

 

続いてPhilips Hueでライトを付けてみました。明るさ85%でそれぞれ電球色と昼光色に色味を変更しています。付属の白熱電球に比べて明るさは控えめで柔らかい印象です。

 

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

アプリで調光・調色が可能です。さらに、

  • アプリのホーム画面で明るさをボタンとして保存可能。アプリを開いてワンタッチで好みの明るさ・色味のライトを点灯可能
  • 3つのオートメーションを設定可能「起床(少しずつライトを明るくする)」、「就寝(ライトをゆっくり暗くする)」、「タイマー(ライトでタイマー終了をお知らせ)」

スイッチはONにしたまま、アプリで電球の点灯と消灯が可能なのでとても便利です。

 

ランプを含めたアーム全体の重量と、アームの下部に取り付けられたスプリングの張力がバランスを取ることで、自由な角度でスポットライトのように照らしたい場所に光を当てることができます。

 

見た目がお気に入りのデスクライト

【レビュー】ANGLEPOISE(アングルポイズ)|デスクライト オリジナル1227ミニ

見た目で一目惚れして購入したので、期待を裏切らないレトロので高級感のあるデザインに満足です。お気に入りのデスクライトを使うだけでデスクワークも捗ります。長く使えば使うほど味が出てきそうなのでこれからが楽しみです。本ライトを購入する際はPhilips Hueの導入も忘れずに。

 

オススメ度:★★★★★(5.0/5.0)

ACTUS(アクタス)

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