英国生地メーカー「ラッシャーミルズ」
「ラッシャーミルズ(LASSIERE MILLS LTD)」は、1949年に英国織物産業の聖地、ハダースフィールドで創業した老舗生地メーカー。
多くの生地メーカーが大手生地ブランド傘下におさまる中、独立体制で自社工場で一貫生産している希少なミルです。英国の伝統的な織物技術と最新のイタリアのトレンドを融合させた生地が特徴で、スティレ ラティーノなどの人気イタリアブランドにも生地を供給しています。
英国「ラッシャーミルズ」の生地でリングヂャケットが仕立てたスーツ
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日本のセレクトショップオリジナルのスーツを欲しいと思うことはほとんどないのですが、英国生地メーカー「ラッシャーミルズ」の生地を使用し、日本を代表するRING JACKETが縫製したスーツがかなり割引きされて約2万円でGILTのセールで販売されていたため、勢いで購入してしまいました。
RING JACKET(リングヂャケット)は、1954年に大阪で創業した国産ファクトリーブランド。「注文服のような着心地の既製服」をコンセプトに、こだわり抜いた縫製で仕立て上げられたスーツ業界でも高い評価を受けています。日本だけでなく、アジアを中心に海外のセレクトショップからも製造委託や別注を受けています。
ラッシャーミルズの「エヴァーラスティング」コレクションから春夏向けのモヘヤ混ウール生地です。春夏物ですが、個人的には秋冬に使いたいと思うようなハリコシの強い質実剛健の生地です。
イタリア生地の艶、柔らかさ、しっとり感とは全くの真逆。艶はなく、硬く、パリッとしています。これぞ英国の生地といった感じ。丈夫で打ち込みが良く生地自体に張りがあります。
モヘヤが5パーセント含まれており、柔らかさと光沢が追加されて生地の表情を豊かにしてくれています。
袖の処理は「本切羽」「4つの重ねボタン」にしました。2万円で購入できましたが、お直しで1万かかったので実質3万円ですね。
フラワーホールは糸のほつれもなくとても丁寧に縫われています。
ベントは両サイドに切り込みがあるサイドベンツ。
気持ち程度ですが、袖にギャザーもあります。
ストライプの柄合わせもしっかりできていて、さすがはリングヂャケット。
パンツはいつも通りダブル4.5cmで処理。
テング、Vスリット、持ち出し、マーベルトのディテールも問題なし。
ワイドラペル、段返り3つボタン、ナチュラルショルダーなど、私好みのクラシックなディテールです。袖(スリーブ)が太いため、細身体型の私だとシワが寄ってしまいますね。
春夏物なので通気性がありますが、通年で着ることのできるデザイン、着心地です。たまにはこういうハリコシのある生地も良いですね。長持ちしそうです。
肌に直接当たるパンツの裏地が時々チクチクするのが難点ですが、それ以外は満足。袖詰めをしなかったのと、裾を短くしすぎたのでお直しのところでちょっと失敗しましたが。。。
ひこ
英国生地、チャコールグレー、ピンストライプという、英国らしさを詰めた素晴らしいスーツでした。お得に購入できたので気兼ねなく使えそうです。