パリッとしたワイシャツは紳士の基本の身だしなみ
パリッとしたワイシャツは紳士の基本の身だしなみです。人は中身が大事ですが、外見で判断されるのもまた事実。また、細かいところまで気を配っている人は心の余裕や自信があるように見えます。
シャツのシワだけでもその人のことを色々想像できます。
- アイロンをかける時間もないくらい多忙
- アイロンをかけたがらない面倒くさがり
- シャツのシワに気付かないくらい心に余裕がない
- 普段からシワが気にならないくらい服や身だしなみに興味が無い
- 適当で大雑把
- 他人からどう見られているか考えていない
シワシワのワイシャツを着ているビジネスマンからは悲壮感しか伝わってきません。「アイロンをかける時間と労力が無駄」だと思うならクリーニングに出すという方法もあります。どれだけ高級なシャツもシワだらけだと安っぽく見えます。その逆も然り。シワシワのワイシャツやパンツを履いているビジネスマンも多いので、その中でしっかりアイロンをかけた服を着ている人は良い意味で目立ちます。
綺麗にアイロンをかけたワイシャツは清潔感を醸し出してくれます。毎日アイロンをかけても誰も気付いてくれないかも知れません。それでもシワシワのワイシャツを着てマイナスに評価されるよりはマシです。それに細かい部分まで見る人は見ています。人事の仕事を担う身としてはぜひともビジネスマンに限らず就活生もワイシャツにアイロンをかけて身だしなみから整えることをオススメします。
ワイシャツのアイロンに必要な道具
アイロン台
アイロン台はスタンド式一択。卓上式は姿勢が辛いのと、服が床に着くのでシワがついたりして面倒です。また、人体型だとワイシャツがフィットしてアイロンをかけやすいです。
アイロン
アイロンはしっかりプレスできるように重みがあるものを選びましょう。スチーム機能があると便利です。ない場合は霧吹きで水をスプレーしながらアイロンをかけます。また、コードレスだと煩わしさもありません。
ハンガーにかけたままアイロンできるスチームアイロンは出かける前にサッとかけるのに便利ですが、パリッとしたワイシャツをつくるならしっかりプレスできるアイロンを使いましょう。
あると便利な道具
- 霧吹き:スチーム機能の代わり
- 当て布:ワイシャツでは使いませんが、ジャケットやパンツには必須。
- スチームアイロン:出かける前、帰ってきた後にサッとアイロンをかけてシワやニオイをなくすことができます。
タグ(洗濯表示)の確認と準備
- ワイシャツのタグ(洗濯表示)を見て、アイロンをかけてもいいのか、高・中・低のどの温度設定でアイロンをかければいいか、当て布が必要かどうかを確認します。生地を傷めないためにもこれが一番大事です。
- アイロンに浄水器の水を入れます。水道水だとミネラル分が熱で熱せられて白い粉で出てきてしまうこともあるので、アイロンの寿命を短くしないためにも浄水された水を使います。
- アイロンの電源を入れ、温度を設定して温まるのを待ちます。
ワイシャツのアイロンのかけ方、手順を動画付きで解説
アイロンをかける順番
- 襟
- 袖口(カフス)
- 肩(ヨーク)
- 背中
- 身頃
- 袖
霧吹きやスチーム機能でワイシャツを適度に湿らす
一番理想なのは、洗った直後で濡れすぎず、乾いてもいない適度に湿ったワイシャツをアイロンにかけること。さすがにそこまで調節するのは難しいので、乾燥させたシャツを一度霧吹きやスチーム機能で適度に湿らせます。
襟と袖口(カフス)
まずは襟と袖口(カフス)にアイロンをかけます。
シャツの内側を上にして、襟の両端から中央に向かってかけます。内側の後は裏返して外側も同じようにかけます。片手で襟を引っ張りながらピシッとアイロンをかけましょう。
※アイロンを逆にすべらせると端にシワが寄ってしまいます。
袖口(カフス)も襟と同じように内側と外側の両面を両端から中央に向かってかけます。ボタンは外しておきましょう。
肩(ヨーク)と背中
アイロン台の先にワイシャツの肩(ヨーク)をフィットさせます。これも端から中央に向かって小刻みにアイロンをすべらせてシワを取ります。
アイロン台にワイシャツをかけ、2,3回に分けてシャツをずらしながら背中部分にアイロンを当てます。
身頃
正面の左側の部分、ボタンの穴のある面から。片手でピンと張りながらアイロンをかけるとシワが取れます。ポケットがある場合は、下から上へ、外側から内側へと細かくアイロンをかけます。
次に正面の右側の部分、ボタンが付いている面。ボタン部分はアイロンの先を使って間までしっかりアイロンをかけます。
袖
最後に袖です。まずは両手でシワを伸ばして整えます。
袖口→肩、肩→袖のどちらでも良いです。片手で引っ張りながらシワを伸ばします。これでワイシャツのアイロンがけが修了です。
ハンガーにかける
アイロンをかけた直後ワイシャツは、熱や湿気が残っているため、そのまま着るとシワが付きやすいです。そのため、すぐには着ないで一度ハンガーにかけて温度が下がるのを待ちましょう。
楽をする時代だからこそアイロンがけを
アイロンがけを面倒に感じる人は多いと思います。今の時代、形状安定(形状記憶)シャツもありますし、楽をすることは可能です。しかし、そんな時代だからこそ時間をかけてアイロンがけをしてみてはいかがでしょう。ワイシャツにアイロンをかけることが習慣になれば、他の服も一緒にアイロンがけするようになるでしょう。人の服のシワやその他の細かい部分まで見ることができるようになるかもしれません。パリッとしたワイシャツを身にまとう瞬間の高揚感は、自分でアイロンをかけた人にしか味わえない特別な経験です。