2024年12月末。メキシコで初めての年越しは、テキーラ村で1泊2日、プエルト・バジャルタで2泊3日の旅行で迎えることにしました。
テキーラ(Tequila)
テキーラ(Tequila、公式名称:サンティアゴ・デ・テキーラ)は、メキシコ、ハリスコ州にある町。州都グアダラハラの中心から北西に約70km、車で約2時間の場所に位置しています。
テキーラ発祥の地で、2006年にユネスコ世界遺産に「テキーラの古い産業施設群とリュウゼツランの景観」として登録されています。この周辺で製造されたもののみがテキーラという名前で販売することができます。2003年にプエブロ・マヒコに選出されました。
Pueblo Magico(プエブロ・マヒコ)
Pueblo Magico(プエブロ・マヒコ)は、メキシコ政府観光局(SECTUR、Secretaría de Turismo)が観光促進の為に設立し、メキシコ国内の魔法のように魅惑的な自治体を選出しているプログラムのこと。2023年時点で177の自治体が登録されています。
テキーラ村、プエルト・バジャルタ観光の旅程
今回のテキーラ村、プエルト・バジャルタ観光のスケジュールは以下Notionで公開しています。
日本から旅行する場合は、アメリカまたはメキシコシティ経由でグアダラハラまで飛行機で移動する必要があります。グアダラハラ含め、複数都市をまとめて旅行するのがオススメです。
- テキーラ村:グアダラハラを拠点にしてツアーに参加。個人で行く場合はテキーラ列車を予約するのが一番楽。テキーラ村で宿泊する場合はバスで移動。
- プエルト・バジャルタ:グアダラハラからレンタカーまたはバスで移動、またはアメリカやメキシコ各拠点から飛行機で移動。
1泊2日のテキーラ村観光
アグアスカリエンテスを朝7時に出発し、高速を使って車で移動。まずはグアダラハラに寄って休憩。
カフェ:Barra de café – Comala
メキシコはコーヒーの生産が盛んなため、コーヒー好きの私は各都市で気になったカフェを巡るようにしています。今回はグアダラハラ市内の中心にある「Barra de café – Comala」というカフェに寄って朝食。
ハンドドリップコーヒー(75ペソ)、オムレツ、ベーコン、ケールのBLTサンド(190ペソ)。どちらも美味しかったです。チップ10%込みで292ペソ(約2,600円)。
チョコ土産:Toh haa Alta Chocolatería Mexicana
メキシコはカカオを使った伝統的な料理や飲み物が有名で、メキシコ産のカカオを使用した国内のチョコレートブランドもあります。2010年に誕生したグアダラハラ発の高級チョコブランド「Toh haa」が気になっていたので、自分と日本のお土産用に板チョコを購入しました。
グアダラハラ市内に4店舗あります。
メキシコ原産で美容スーパーフードとして有名なチアシードを混ぜたカカオ80%の板チョコをお土産として複数枚購入し、自分用にはこれと通常のダークチョコの計2枚を購入。2026年現在は値上がりして1枚185ペソ(約1,700円)とかなり高級なチョコレートです。味はカカオの風味とチョコレートのねっとり感が強く、甘さが控えめでした。他にも様々な商品があるので、機会があれば足を運んでみてください。
Complejo Paraíso Azul
グアダラハラ市内から車で約2時間。テキーラ畑の中にあるアトラクション施設「Complejo Paraíso Azul」にやってきました。町の中心から北に位置し、砂利道の坂を登っていくと開けたアガベ畑の中にあります。入場料は1人100ペソ。
写真スポットがいくつかあり、アガベ畑の中に入ることもできます。
高台にはレストランのほか、空中ブランコがあり、アガベ畑が広がる景色を眺めながらゆっくり過ごすことができます。ジップラインのアトラクションもあるので子供も楽しめて家族連れにもオススメです。
テキーラの文字モニュメントもあるので記念撮影にぴったりです。車が無い場合はテキーラの町からUberを利用することでアクセス可能です。
ホテル:Hotel Boutique Gloriagave
テキーラ村の町の中心から徒歩10分ほど南にあるホテル「Hotel Boutique Gloriagave」をBooking.comで予約。まわりが静かで屋上にはプールがあります。素泊まりのデラックスキングルームで1泊2100ペソ(19,000円)。
早めにチェックインさせてくれました。地下駐車場があり、入口はしっかり施錠されていてセキュリティも万全でした。荷物を置いて、徒歩で町の中心を観光します。
テキーラ村の鉄道駅(Estación de Ferrocarril de Tequila)
旅行者や駐在員に人気のアトラクション、「ホセ・クエルボ・エクスプレス(Jose Cuervo Express)」、通称テキーラ列車は、グアダラハラとテキーラ村を結ぶ鉄道列車です。
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日本から旅行する場合は、これで全てパッケージになっているので、グアダラハラからこのテキーラ列車で観光するのが一番楽です。運行は通常土曜日のみのため、そこだけ注意が必要です。
私はお金をケチって列車には乗りませんでしたが、列車が停まるテキーラ村の駅を見に来ました。
駅の校舎にはグアダラハラの文字のモニュメントがあります。
テキーラメーカーの倉庫が隣接しており、メキシコ最大手のFerromexが列車でテキーラを運んでいきます。
そしてこちらがホセ・クエルボのテキーラ観光列車。夕方に乗る組を待って停車していました。
駅を見学した後、予約したホセ・クエルボの蒸留所見学ツアーに参加するために町の中心へ戻りました。町中ではテキーラの樽の形をしたバスが走っています。
Jose Cuervo(ホセ・クエルボ)蒸留所見学ツアー
1カ月前にJose Cuervo(ホセ・クエルボ)公式サイトで予約した英語ツアーに参加するためにホセ・クエルボの蒸留所へやって来ました。
テキーラ村の駅が南端にあり、町の中心まで徒歩30分かかったのと、蒸留所の入口が分かりづらく、15時開始ギリギリで到着。受付で名前を伝えて、ツアー内容に応じたリストバンドをもらってツアーに参加します。
私は「JOSE CUERVO EXPERIENCE」という見学に加えて、テイスティング体験ができるツアーを予約しました。
当時は535ペソでしたが、2026年現在は585ペソ(約5,200円)に値上がりしています。ただし、私の時は3種でしたが、現在は高級カテゴリのクリスタリーノを含めた4種をテイスティングできるそうなので、それを考慮すると50ペソの値上げは妥当だと思います。
言語はスペイン語と英語があり、英語ツアーは11時、13時、15時、17時の4回あります。(土曜は13時の回が列車参加者向けで貸切になるため他の3時間帯のみ)。2週間以上前までに予約必須です。
Jose Cuervo(ホセ・クエルボ)
当時のスペイン王、フェルナンド6世からハリスコ州の土地を入手し、アガベの植樹を認可されたホセ・アントニオ・クエルボが土地を開拓。1795年にホセ・マリア・グアダルーペ・クエルボに、テキーラの商業製造・販売を認めるライセンスが交付されたことで、Jose Cuervo(ホセ・クエルボ)社が創業しました。
1812年に今回見学する蒸留所「ラ・ロヘーニャ蒸溜所」が操業開始し、現在では稼動している中では最古のテキーラ蒸溜所となりました。
テキーラとは
はじめに入口付近のホールでテキーラの概要を映像で学びます。
リュウゼツラン(竜舌蘭)科のアガベ(Agave)から造られる蒸留酒はメキシコの特産品です。その中でもテキーラは、ハリスコ州、グアナフアト州、ナヤリ州、ミチョアカン州及びタマウリパス州の特定地域で生育されたブルーアガベ(Agave azul)を主原料としてテキーラ市周辺で蒸留されたもののみがテキーラの名前で販売することができます。
土に埋まっている部分、パイナップルのような見た目をしたアガベの球根「ピニャ(piña、パイナップルと同じ意味)」がテキーラの原料となります。ピニャの収穫には約7年を要し、1個あたり40〜50kgの重さがあります。
成熟したアガベは、ヒマドール(jimador) と呼ばれる職人がコア(coa)と呼ばれる平たいスコップのようなものを使って、丁寧に葉を削ぎ落としてピニャを収穫します。
映像を見た後に蒸留所見学ツアー開始。テキーラを運んでいた自動車が展示されています。
ピニャを大型の蒸気釜でスチーミングする工程です。ここでデンプンを糖に変え、ピニャを柔らかくして搾汁しやすくします。
スチーミングされたピニャを切ったものを試食させてもらえます。繊維質なので食べられませんが、噛みながら吸うと干し芋に似た甘さと風味を感じることができます。
蒸煮されたピニャから、アガベ汁を搾り出し、酵母を加えて発酵させる工程。その後、蒸留(通常2回)して不純物を除去してアルコール度数を40%程度以上まで高めます。
ここで試飲1回目。発酵後、1回だけ蒸留した「オルディナリオ」と呼ばれる状態のものを試飲できます。この段階ではアルコール臭が強く、エタノールを飲んでいるかのようで、喉が焼ける感覚がありまぁマズいです笑
蒸留したテキーラは、樽の熟成工程によってカテゴリ分けされます。
| ブランコ(Blanco) | 熟成なし〜熟成2ヶ月。無色透明。度数が高くアルコール臭が強い。熟成期間がほぼ無いため安価。いわゆる日本人の悪いイメージのテキーラはこれ。 |
| レポサド(Reposado) | 熟成2ヶ月〜1年。淡いゴールド色。ブランコよりアルコール感がマイルドになる。 |
| アネホ(Añejo) | 熟成1年〜3年未満。濃い琥珀色。ねっとりとした舌触りがあり、甘味や熟成感を感じられる。アルコール臭も抑えられて飲みやすい。 |
| エクストラアネホ(Extra Añejo) | 熟成3年以上。 |
| クリスタリーノ(Cristarino) | レポサドやアネホを活性炭などでろ過し、着色成分を取り除いて透明にした近年人気のプレミアムテキーラ。丸みを帯びた熟成した風味を維持しつつ、重さを取り除いて繊細な味わいにした飲みやすいテキーラ。 |
樽の種類によっても風味が変わってくるそうです。ホセ・クエルボの場合はアメリカンオークを使用しており、バニラや木の香り、スパイシーな風味が特徴。
ここで試飲2回目。樽に入ったテキーラを6、12、18カ月の熟成期間別で3種試飲できます。ろ過前なので雑味はありますが、熟成期間別の違いを感じることができます。
樽が積み重なった倉庫の眺めは圧巻。樽の中身が見えるようになったサンプルが置いてあります。中身のテキーラが少しずつ外に蒸発していくため、熟成期間が長ければ長いほど、回収できるテキーラの量が少なくなります。これが熟成期間が長いアネホが高価な理由です。
蒸留所見学ツアーはこれで終了。私を含め、テイスティングツアーを予約している人はここから個室へ移動。
テイスティングツアーでは、ブランコ、レポサド、アネホの3種で、香りや風味の味わい方を学びます。(2026年現在はクリスタリーノを含めた4種を楽しめるようです)
レポサドはバニラの風味、アネホは樽の熟成感やスパイシー感を感じることができます。また、グラスに付いた水滴の落ち方を観察すると、ブランコは水のようにスッと落ちるのに対し、アネホはグラスの側にまとわり付き、粘度が高いためゆっくり落ちるという違いが見て取れます。
テキーラの美味しい飲み方
美味しい飲み方は、息を吸って止め、テキーラを口に含み、飲みながら鼻から息を出すことだそうで、実践すると鼻からスーッとアルコールが抜け、ブランコでも美味しく飲めました。
本物のテキーラの見分け方
不純物が入った偽物テキーラと、100%アガベの本物のテキーラの見分け方は、テキーラをグラスから手の甲に取り出して、手で伸ばしてみること。本物のテキーラはすぐに蒸発してサラサラとした手触りになる一方で、不純物が入ったテキーラは、手がベタベタしたり、残留物感を感じるそうです。
3本とも飲んで、お酒の弱い私はすっかり酔ってしまいました。お土産ショップを通り、外に出て、酔い覚ましがてら町のセントロ(歴史地区)を散策します。
彫刻家カルロス・テレス作の青銅製のカラス。スペイン語で「カラス」を意味するCuervo(クエルボ)がファミリーシンボルとして掲げられており、創業時は文字が読めない人々のために、誰でも覚えやすいカラスの絵をラベルに描き、そのシンボルとして樽に貼ったのがカラスマークだったことから、現在でもここラ・ロヘーニャ蒸溜所のエントランスにある巨大なカラス像は観光スポットの1つとなっています。
テキーラ中央広場(Plaza Principal Tequila)
テキーラ村の中央広場。年末でクリスマスシーズンのデコレーションが残っていました。ここでもテキーラの文字のモニュメントがあり記念撮影できます。
夕日に照らされた町並みが美しく、マリアッチのパフォーマンスもあって賑やかでした。
サンティアゴ・アポストル教会(Parroquia Santiago Apostol)
中央広場に隣接するカトリック教会。閉まっていて中には入れませんでした。
メキシコの田舎に行くと、絵に描いたようなカウボーイ姿の男性をよく見かけます。馬に乗って道路を移動する、服装もお手本のような格好良い男性に出会いました。
夕食: Gatoro(現在は閉業)
夕食はGatoroというレストランでサーモンステーキを食べました。現在は残念ながら閉業してしまったようです。
他のオプションとして、中心地の高級レストラン「La Antigua Casona」も良さそうです。
2日目 朝食:Cafetería los abuelos
2日目。ホテルの近くにあった家庭料理を楽しめそうな名前のカフェで朝食。
中に入るとお庭の1階と階段を上った2階席があります。雨があまり降らないメキシコだからこそできるテラス席運営。
営業開始の8時に来たのでお客さんは自分だけ。メキシコあるあるですが、現地人の朝食は遅いので、この時間帯だと混雑を気にせずゆっくり過ごせます。涼しくて良い天気だったので2階席に座りました。
家族経営のようで、中学生くらいの息子さんがオーダーを取ってくれて、お母さんが調理。ホワイトチョコラテ(55ペソ)、ハムのクラブハウスサンドイッチ(90ペソ)。
チョコラテは超甘かったですが、サンドイッチは焼きたてでとても美味しかったです。
ホテルをチェックアウトして、プエルト・バジャルタへ続きます。
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