Melvita(メルヴィータ)

Melvita(メルヴィータ)は、1983年に生物学者で養蜂家のベルナー・シュビリアが創業したフランスのオーガニックコスメブランド。ブランド名はラテン語の「MEL(花の蜜)」と 「VITA(生命)」が由来。ほぼすべての製品がヨーロッパのオーガニック認証(ECOCERT、COSMOS)を取得しており、世界の1000種にのぼる天然素材から原材料を厳選し、スキンケア、ボディケア、ヘアケア製品を展開しています。

 

そもそもブースターオイルは必要か

近年「ブースター」という役割を謳う化粧品が流行っています。化粧水やオイルなど形は様々ですが、洗顔後のはじめのステップとして追加することで、肌を柔軟にして化粧水や美容液の浸透を促す促進剤のようなもの。

賛否両論あるかと思いますが、私はオイルを「ブースター」として使用することには疑問を持っています。美容のプロではありませんが、

  • 肌が吸収できる水分量は一定量で決まっている
  • オイルは水溶性の化粧水をはじくため、化粧水前に塗布するのは望ましくない
  • オイルは水分の蒸発を防ぐ蓋の役割が基本(水分を含んだ肌を保湿するもの)

 

これくらいは素人でも分かると思います。実際にオイル後に化粧水を塗布して浸透実験をしている記事もネットにありますが、オイルを付けた後の肌には化粧水は浸透しにくくなっています。(少なくとも時短ケアでは難しそう)

メーカー側の立場になって考えれば、「導入液」をワンステップ増やすことで、その分売上を増やすことができます。もちろん、肌への効果は個人差があるため、導入液自体に何かしらの効果があることは否めませんが、なかには浸透してる感を演出するために無駄な成分を配合しているものもあるかもしれません。

 

親水性の高いオイルはブースターになりうるか

アルガンオイルを代表とする親水性の高いオイルも存在します。アルガンオイルを販売する企業は「ステアリン酸が多いため、水分をより多く肌に届けることが可能となる」と書いていますが、これにも違和感があります。

ステアリン酸の効果を調べる(出典:化粧品成分オンライン)と、乳化(エマルション)が挙げられています。

出典:化粧品成分オンライン

図を見ると分かりやすいですが、ステアリン酸の効果は、「乳化(油と水分が混ざり合う)」だけで、「肌の奥に水分を届ける」効果はありません。

化粧水と馴染みが良いため、なんとなくブースターっぽさを感じるかもしれませんが、それは「肌の奥に浸透している」のではなく、「オイルと化粧水が上手く馴染んでいる」だけです。化粧水が蒸発するのを防ぐことはできるかもしれませんが、親和性の高いオイルでもブースター(水分や成分の浸透を促す)にはなり得ないと考えます。

 

水分を含んだ肌を保湿するものとしてオイルを付ける

水性の導入液は分かりませんが、オイルに限って言えば、肌に水分を含ませた後に保湿するために使うのがベストだと考えます。実際に順番を前後して試してみるのもありだと思います。基本的には洗顔後に化粧水や美容液を塗布して、最後にオイル系の保湿化粧品を使うのが良いでしょう。

 

【レビュー】Melvita(メルヴィータ)|「ビオオイル アルガンオイル 50ml」

  • 商品名:ビオオイル アルガンオイル
  • 容量:50ml
  • 成分:アルガニアスピノサ核油,トコフェロール,ダイズ油
  • 原産国:フランス
  • 定価:3,600円 (税込 3,960円)

 

【ベルコスメ】Melvita(メルヴィータ)ビオオイル アルガンオイル 50ml

上記の通り、導入液やブースターといったものを信じていない私は、美容記事に「ブースター」として度々登場しているメルヴィータのアルガンオイルを敬遠していました。しかし、秋冬になって肌が乾燥気味になり、化粧水・美容液・乳液でも物足りないと感じるようになってしまったため、保湿用のオイルとして、メルヴィータのアルガンオイルを購入しました。

 

パッケージには、4週間アルガンオイルを使用した30名の女性のうち、87%が肌が柔らかくきめ細かくなったと答えたと記載されています。

 

成分

アルガニアスピノサ核油アルガンオイル。モロッコで生育しているアルガンの木の種子オイル。1本から1リットルしか搾れない貴重なオイルで、抗酸化作用の高いビタミンEや不飽和脂肪酸量が豊富。抗老化作用、保湿効果、エモリモント作用(水分蒸散を防止してうるおいを保持し、皮膚を柔軟にする)が期待できる。
トコフェロールビタミンE。黄色~黄褐色の粘りけのある液体で抗酸化作用がある。製品の抗酸化としての働きもある。
ダイズ油 大豆の油。エモリモント作用を期待できる。

 

不要な成分を一切含有しておらず、自然由来成分100%、オーガニック成分:99.9%です。

 

Melvita(メルヴィータ)のアルガンオイル

メルヴィータは、モロッコの生物保護区でオーガニック認証をうけた2000ヘクタールに及ぶアルガンの森を専用農地としています。アルガンの実から純度と品質を保ったままオイルを抽出するため、メルヴィータは化学溶剤や防腐剤を使用しないコールドプレス製法を採用しており、ビタミンEを豊富に含むアルガンオイルを生産しています。

 

アルガンオイルの使い方

ポンプ式から、肌質や肌の状態にあわせて、1滴ずつ量を調節できる「マイ ドロップ・アプリケーター」にリニューアルしました。

 

顔のスキンケアに

公式では化粧水前のブースターとして使用することをおすすめしていますが、上述の通り、「スキンケア後の保湿オイルとして使用」をおすすめします。油分で水分を補った肌に蓋をすることができ、また、外的刺激から肌を守る効果があります。

キャップを外し、ボトルを静かに逆さにします。オイルを適量とり、手のひらで広げて温めた後、顔全体をつつむようにマッサージします。

  • (使用目安)脂性肌:3〜5滴、普通肌:5〜8滴、乾燥肌:10滴
  • (使用順)①化粧水 ②アルガンオイル ③美容液 ※美容液が水性ならオイルの前に使用

 

ボディオイルとして

ヘアケアとして(頭皮の保湿)

ヘアケアとして使用する場合には、お風呂上がりの清潔な頭皮にマッサージしながら塗布することで保湿効果を得られます。ヘアオイルとして使用することも可能です。

 

ハンドケアとして

数滴を手にまんべんなく塗り、肌になじませるだけで簡単にハンドケアできます。ネイルオイル代わりに塗ればネイルケアをすることも可能です。

 

朝のスキンケアに使用する場合は油焼けに注意

油焼けとは、肌に塗ったオイルが紫外線を受けて酸化してしまい、シミやくすみなど色素沈着を起こす現象のことを言います。

現地のモロッコの人々は、アルガンオイルを日焼けダメージから肌を守るために使うそうですが、アルガンオイルもオイルの1種。強い紫外線を浴びれば日焼けする可能性は十分にあります。そのため、朝野スキンケアに使用する場合は、アルガンオイルを塗った後に日焼け止めを必ず塗るようにすると安心です。

 

使用期限、保管方法、製造年月日の確認

使用期限は開封後6カ月。ボトルの裏側に「6M」の表記があります。高温、多湿、直射日光を避け、6〜20度で保管します。20度を超えると酸化が進みます。また、品質には大きな影響はないですが、寒い場所ではオイルが固まるので、温度管理は少し気をつける必要がありそうです。

製造年月日は箱底のロット(バッチ)番号で調べることができます。最終桁が製造年となっているそうです。私のものは最終桁が0のため、2020年製造の新しいものでした。

より詳しく調べたい方は、海外コスメの製造年月日を調べるサイト(http://www.checkfresh.com/ など)で、L’Occitane En Provenceを選び(メルヴィータはありませんが、ロクシタンと番号が対応しているそうです)、番号を入力します。

私が購入したアルガンオイルは2020年8月12日のものであることが分かりました。並行輸入品でしたが、古いものではなくて安心しました。

特に消費期限が明示されていなければ、未開封の状態で3年は問題ありません。開封したら表記通り6カ月以内に使い切りましょう。

 

2カ月間使ってみて感じた効果

  • 保湿力:★★★★☆(4.0/5.0)
  • 浸透力:★★★☆☆(3.5/5.0)
  • テクスチャー:★★★★☆(4.0/5.0)
  • 低刺激:★★★★★(5.0/5.0)
  • デザイン:★★★☆☆(3.0/5.0)
  • 価格、コスパ:★★★★★(5.0/5.0)

 

使い心地

最初は実験も兼ねて、ブースターとして化粧水前に使用してみました。洗顔後、4〜5滴を手に取り、手のひらで馴染ませてから顔に付けます。最初はほんの少しベタ付いてテカりますが、すぐにサラサラとしたテクスチャーに変化してカリもなくなります。その後の化粧水は確かに馴染み良く、一瞬浸透しているかのように感じますが、肌の上で水分と油分が交わって蒸発しないだけです。

1週間後、今度は化粧水後に使用してみました。すると化粧水前にオイルを塗るよりも肌馴染みが良く、化粧水の蒸発を防いで保湿効果を感じられました。今使用している美容液がオイル系のため、美容液前で特に問題なさそうです。

 

実感した効果

脂性肌寄りの混合肌の私が2カ月間使用して実感した効果は

  • 保湿(乾燥防止)
  • 肌が柔らかくなった
  • 乾燥による肌トラブルの防止(毛穴・大人ニキビ・毛穴の黒ずみを予防)
  • シワ予防、老化防止

冬は肌が乾燥しがちで、混合肌の私は 乾燥→肌が皮脂を分泌 という悪循環でしたが、このオイルを化粧水後に使用することで、常時暖房を効かせた部屋でも肌を保湿したまま過ごすことができています。

肌が乾燥することで過剰な皮脂を分泌し、その皮脂や汚れが毛穴を詰まらせて、毛穴や大人ニキビに繋がることが多かったのですが、しっかり保湿されてこれらの肌トラブルから守ってくれるようになりました。また、毛穴のでこぼこがやわらぎ、肌が柔らかくなった気がします。

 

ほんのりオイルの香りがします。低刺激で、脂性肌(オイリー肌)、乾燥肌、混合肌、敏感肌など全ての肌質に万能に使えると思います。合成着色料、合成保存料、鉱物油、遺伝子組換作物、シリコンフリーで化学物質を一切使用していないので安心ですね。

また、コスパが高く、2カ月間使用して3分の1残っています。50mlサイズで朝晩2回の使用で3カ月ほど持ちそうです。

 

イマイチなところ

横向きに置いたり、スーツケースに入れて持ち運ぶと、少し液漏れします。また、キャップをタテに置くと、接地面にオイルが付いてしまったり、何も意識していないとキャップやボトルにオイルが付いてべた付くので、使用時は若干気をつかう必要があります。

 

普段お世話になっているベルコスメで、定価の半額の約1800円で購入して、製造年月日も問題ありませんでしたが、商品の保管状態が不安な方は公式通販で購入したほうが無難かもしれません。

 

肌の乾燥トラブルに効果的な万能オイル

「ブースター」機能を信じるか信じないかはお任せしますが、少なくとも保湿オイルとしては、保湿力は申し分なく、無駄な成分が入っておらず、サラサラとした質感でコスパも高いので良い商品だと思います。

秋冬の肌の乾燥トラブルに悩んでいる方にオススメしたい、万能オイルです。

 

オススメ度:★★★★☆(4.5/5.0)

 

【ベルコスメ】Melvita(メルヴィータ)ビオオイル アルガンオイル 50ml

 

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