2024年6月。4月にメキシコに赴任してから初めての国内旅行で、メキシコの観光地としてもよく名前が挙がるグアナファトを訪れました。
Guanajuato(グアナファト)
車でメキシコシティから5時間、アグアスカリエンテスから2時間半の距離にあるGuanajuato(グアナファト)は、人口約20万人のグアナファト州の州都。1540年代に銀鉱脈が発見され、18世紀には世界の産出量の1/3をほこりました。また、1810年9月16日に始まったメキシコ独立革命の群衆が目指して集まった場所という歴史もあります。

1988年に古都グアナファトと周辺銀鉱群はユネスコ世界文化遺産に登録され、2017年に公開されたディズニー映画「Coco(邦題:リメンバー・ミー)」の死者の世界のモデルになった街として一躍有名になりました。近隣のサン・ミゲル・デ・アジェンデとセットでメキシコシティからツアーで訪れる観光客も多いです。

グアナファトの観光ベストシーズン
メキシコの観光ベストシーズンは雨の少ない乾期(11〜4月)がオススメです。私が訪れた6月下旬は、初日は朝霧雨でしたが、夕方から晴れて2日目も晴れでした。標高2,000mで昼間と朝・夜の気温差があるため、持ち運びしやすい羽織るものがあると便利です。
グアナファトでの運転と駐車場

車で訪れる場合、車上荒らし等のリスクを避けるために駐車場(estacionamiento)に停めます。グアナファトは街の中心の道路がかなり狭く、石畳なので、運転には注意が必要です。駐車場付きのホテルを予約するのが一番オススメです。
観光中の移動方法
主要な観光スポットは中心地に集まっており、遠くても徒歩20分圏内のため、観光は徒歩移動で十分です。坂道が多く石畳なので、歩きやすい運動靴推奨です。ミイラ博物館とTemplo de San Cayetano Confesorは離れており徒歩アクセスは難しいため、車がない場合はUberの利用がオススメです。
世界遺産グアナファトを1泊2日で観光!カラフルな街の見どころスポットを紹介
2024年6月22〜23日の1泊2日でグアナファトを観光。初日午前は天気が悪かったので、2日目にも撮った写真と一緒に観光スポットごとに紹介します。
参考:1泊2日の観光スケジュール
今回のグアナファト観光1泊2日のスケジュールはNotionで公開していますのでご参考まで。
ホテル:Casa del Rector Hotel Boutique
慣れない運転で注意しながら山を越えて谷間に入り、街の入口からトンネルを抜けるとグアナファトの中心地に入ります。土曜朝ということもあり、交通量が少なかったので狭い道ながらどうにかホテルまで到着。
徒歩で観光したかったので、中心地にある評価の高かった「Casa del Rector Hotel Boutique」というホテルに1泊しました。グアナファトは観光地のため、ホステルからホテルまで選択肢が広く値段もピンキリです。このホテルは高価格帯寄りで、Booking.comで予約し、素泊まりジュニアスイートが約4,100ペソ(約3万円)でした。2名まで宿泊可能で値段は変わらないので、2人で泊まればお得です。
ホテル専用の駐車場はなく、ホテルの入口で車の鍵を渡すと近くの有料駐車場に持っていってくれます。駐車場は1泊270ペソ。
- 観光スポットが徒歩圏内の立地ですが、騒がしい中心広場からは離れているので夜は静か
- カフェ・テラスレストラン併設、宿泊者専用の景色の良いバー、プール付き
と清潔で1人で泊まるにはもったいない良いホテルでした。
7時20分頃に到着。チェックインは15時からのため、車とスーツケースを預けて観光に出発。当初予定より早く着いたので、ホテル近隣を散策。
University of Guanajuato(グアナファト大学)
1732年にイエズス会の学校として設立され、1945年からグアナファト大学という名前になり、1994年に州立大学になりました。


観光客の写真スポットとして人気のメイン校舎、石段、正面玄関(ファサード)は1950年から1955年にかけて建造されました。
ファサード上部にあるグアナファト大学の紋章には蛙(グアナファトの町のシンボル)、蜂、蜂の巣、養蜂箱が描かれています。
Plaza de la Paz(ラパス広場)
飲食店や雑貨屋が立ち並ぶ広場。
2024年6月20〜23日のこの週末は、LGBTQ+のプライド月間である6月にあわせて「Festival Pride Guanajuato 2024」が開催されており、夕方からはカラフルなレトロカーの展示イベントが行われていました。
グアナファト聖母大聖堂(Basílica Colegiata de Nuestra Señora de Guanajuato)
ラパス広場内にある、カラフルなオレンジイエローの色が特徴の「グアナファト聖母大聖堂(Basílica Colegiata de Nuestra Señora de Guanajuato)」。
1671〜1696年の25年の歳月をかけて建てられたバロック様式の教会。1957年にバジリカ(大聖堂)に昇格し、グアナファトのランドマークとして愛されています。
教会前の平和記念碑は、メキシコの彫刻家Jesús Fructuoso Contreras Chávez(ヘスース・フルクトゥオーソ・コントレーラス・チャベス)の作品。
教会内の祭壇には、714年にスペインで制作されて保管された後、スペインに富をもたらしたグアナファトとその鉱山への感謝を込めて1557年に贈られた聖母の木製彫像が飾られています。
Templo de la Compañía de Jesús Oratorio de San Felipe Neri(サン・フェリペ・ネリ教会)
1765年にイエスズ会によって建てられた教会。ファサードの細かい彫刻が美しいです。
コーヒースタンド:Café Conquistador
8時から営業しているコーヒースタンド「Café Conquistador」。グアナファトにはいくつかコーヒーショップがあり、ここはコーヒー豆を自家焙煎しています。宿泊ホテルのすぐ隣りでした。
店内は小さなテーブル席が数席ほどで狭いですが、地元の方がコーヒー片手に新聞を読んでいて雰囲気のあるお店でした。天井には訪れた観光客のメッセージが書かれた各国の紙幣がビッシリ貼り付けられていました。
ドリップコーヒーはなかったので、カフェラテを注文。全て持ち帰り可能な紙コップで提供されます。2日目の朝も寄ってカプチーノも飲みましたが、どちらも美味しかったです。
Plaza de Los Ángeles(ロサンゼルス広場)
口づけの小道に繋がる広場で、噴水やレストランがあります。
Callejón del Beso(口づけの小道)
貧しい鉱夫の青年ルイスと裕福な家の娘カルメンが恋に落ち、バルコニー越しにこっそりと逢瀬を重ねていたところ、これを目撃した娘の父親が激怒し、短剣で娘の胸を突き刺し殺してしまうという悲劇のエピソードがあります。その際、カルメンとルイスは手を握り合ったままで、その後、悲しみに耐えきれずルイスも自殺してしまいます。
そんな悲しいメキシコ版のロミオとジュリエットですが、言い伝えによると、恋人たちがこの小道にある階段の3段目でキスをすると、7年間幸せでいられるということで、人気観光スポットになっています。写真の通り、一部はお土産物屋さんになっており、バルコニーに上がってロマンチックな写真を撮ることができます。
パン屋:Panadería la Purisima
朝ご飯を食べていなかったので、近くのパン屋さんに寄りました。メキシコのパンは甘い菓子パンばかりです。。
クッキーとアーモンドクリームパンを買って食べました。支払いは現金のみ。
Parroquia y Templo de Belén(ベレン教区教会)
特に観光スポットというわけではないですが、たまたま近くを通って気になったので入ってみた教会。1717〜1775年にかけてグアテマラ出身の修道士たちが、建築複合施設の一部として建設しました。
Mercado Hidalgo(イダルゴ市場)
かつて闘牛場だった場所に、当初は駅として設計され、1904年から建設が始まりましたが、結果的に1910年9月16日のメキシコ独立100周年に市場として開設され、建国の父、ミゲル・イダルゴに経緯を表してイダルゴ市場と名付けられました。
駅舎のような時計台とファサード。
2階建てになっており、1階は生鮮食品や屋台、2階は雑貨屋がお店を構えています。
メキシコといえばタコスですが、近隣のレオン発祥のご当地グルメとして「Guacamaya(グアカマヤ)」という料理があります。トルタ、ボリージョと呼ばれる外がカリカリ、中がふわふわのサンドイッチのパンにチチャロンという豚の皮を揚げたもの、アボカド、トマト、玉ねぎ、パクチー、サルサ等が挟まれたB級グルメ。
このイダルゴ市場にはメキシコのテレビで紹介されたお店があるとネットで知り、それ目当てで訪れたのですが、それらしい名前のお店を見つけられず断念。
とりあえず行列ができているお店は間違いないので、一番長い行列のお店で腹ごしらえしました。
お店の名前は「Carnitas Patlan」。お肉も売っていて、大量に買っていく地元客も多かったです。
グアカマヤは売っていないと言われたので、隣の人が食べていたトルタとみんな買っていくカルニタス(豚肉)のタコスを注文。お店を囲むように椅子が配置されているので、狭いですがそこに座り、トマト、パクチー、サルサをセルフサービスでかけていただきました。
タコスは何度も食べていたので特段感動はなかったのですが、トルタはボリューミーでサンドイッチ感覚で美味しかったです。お店のメニュー表の価格と合わなかったのですが、言われた額の35ペソ払いました。(270円、安い)
Alhóndiga de Granaditas Regional Museum(アロンディガ・デ・グラナディタス)
1796年~1809年にかけてピンクと緑の石で造られた穀物倉庫。メキシコ独立戦争の最初の舞台となり、その後兵舎や刑務所の時代を経て、1958年からは州立博物館となっています。
中には入りませんでしたが、博物館ではグアナファトを題材にしたJosé Chávez Morado(ホセ・チャベス・モラド)の3つの大きな壁画を見ることができます。
ジェラート:Estación Gelato
グアナファト内に2店舗を構える評判のジェラート屋さん「Estación Gelato」。
開店直後一番乗りでジェラートダブルを注文。2階はテラス席になっています。カード払い可。カラッとした気候のメキシコでのジェラートは格段に美味しいです。
Templo De San Roque(サン・ロケ教会)
サン・ロケ教会は礼拝堂の跡地に1726年に建てられたバロック様式の小さな教会。
Plaza de San Roque(サン・ロケ広場)
サン・ロケ教会の前にある小さな広場。1953年から毎年行われていた「エントゥレメセス・セルバンティーノス(Entremeses cervantinos)」というグアナファト大学の劇団が始めた野外劇を原点として、1972年からは「セルバンティーノ国際フェスティバル(Festival Internacional Cervantino)」の開催場所となっています。
近くに写真のようなブルーとピンクの壁に手すりに沿ってデコレーションされた植木鉢のお家があり、フォトジェニックスポットになっています。
お土産ショップ:Galeria Artesanal La Paz 14
ラパス広場に面した場所にいくつか雑貨屋が併設されたショッピングプラザがあります。
こちらのLa Paz 14には骸骨の置物など様々な伝統工芸品が置いてあるのでお土産にオススメです。
Jardín de la Unión(ユニオン・ガーデン)
大きな木々に囲まれた町の中心にあるメイン広場。周りにはスタバ、ホテル、レストランなどがあり、いつも賑わっています。レフォルマ戦争(メキシコの自由主義改革派と保守派の内戦)が終わった1861年に自由主義の勝利から「ハルディン・デラ・ウニオン(連合広場)」と名付けられました。
グアナファトは夜にマリアッチとともに町中を練り歩くツアーも人気で、夕刻くらいからこの庭園周辺でチケットを売っています。昼間にもミュージシャンをよく見かけました。
Templo de San Diego(サン・ディエゴ教会)
フランシスコ会によって1667年から建設され、度々洪水に遭いながらも1784年に完成。ピンクの石で彫られたファサードは、バロック末期のチュリゲレスコ様式。
内部には18世紀の絵画コレクションと、バレンシアナ伯爵から寄贈されたブルゴスのキリスト像が収蔵されています。
Teatro Juárez(フアレス劇場)
1873年~1903年にかけて建てられたフアレス劇場は、メキシコの美しい劇場の1つと言われています。先住民族から選出された初の大統領で、第26代大統領として自由主義改革を推進し、建国の父として20ペソ紙幣の顔にもなっているベニート・フアレスが名前の由来になっています。
クラシック、オペラ、演劇などが上映され、セルバンティーノ国際フェスティバル(Festival Internacional Cervantino)の時期はメイン会場となります。
セルビン焼きショップ:Rincón Artesanal Ceramica
メキシコお土産として日本人に人気のある、セルビン焼き。グアナファト州に工房を持つJavier Servin(ハビエル・セルビン)氏が家族経営で作っている陶器で、ハンドメイドで描かれた緻密で美しい模様が人気です。
このお店は老夫婦が経営しており、ブログ等のメディアでよく出てくるくらい日本人が頻繁に訪れます。日本人だと分かると、「パメラおばあちゃんです」と気さくに話しかけてくれます。日本には行ったことないそうですが、広島カープの写真が飾ってあった気がします。
マグカップ、カップ&ソーサー、お皿などが販売されています。手作業で模様を描いているので全く同じものは無く、手にとってお気に入りのものをじっくり選ぶことができます。
日本人にはカップ&ソーサーが人気らしく、コーヒー好きな私も例にもれず購入。550ペソ(4150円)。家にいる時は毎回このカップでコーヒーを淹れて飲んでいるくらい気に入っています。マグカップは350ペソくらい、大きなお皿は1000ペソ以上の価格帯です。カード払い可。包装してくれます。
Templo de San Francisco(サンフランシスコ教会)
フランシスコ会によって1792年に建設されたネオバロック様式の教会。
カラフルな路地:Callejón del Potrero
グアナファトといえばカラフルな街並み。この辺りはカラフルな家々が立ち並びますが、この路地はそんな写真が撮れる代表的な通りとなっています。
Monumento Al Pipila(ピピラの丘)
グアナファトの景色といえばコレ!という街全体を一望できる展望台。昼間のカラフルな街並み、夕暮れ時のオレンジ色に染まった街並み、日の入りから夜にかけては暖色系にライトアップされた街並み、どれも美しく、「おもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルな街並み」と評されます。
ピピラの丘への行き方
ピピラの丘に行くには、①徒歩 と ②ケーブルカー を使う方法があります。私も当初はケーブルカーを併用して移動する予定でしたが、結局4往復全て徒歩で移動しました。
「Funicular」というケーブルカーは、フアレス劇場(Teatro Juárez)の裏から出ており、曜日により営業時間が少し変わりますが、だいたい8〜10時から21時頃まで運行しています。土日や観光シーズンは多少混むこともありますが、片道35ペソ(270円)と安いので気軽に使えます。
ピピラの丘までの道のりは、徒歩だと標高が高く息切れしやすい環境で石畳の坂道を登る必要があります。ただし、その過程の狭い道やカラフルな家々や壁画も見どころなので、足腰が弱い方や体力に自信が無い方は上りでケーブルカーを使用し、下りは徒歩で移動するのがオススメです。私は夜も徒歩で上り下りしましたが、夜は人通りが少なくなり、ところどころ落書きがあったりして若干雰囲気が悪いので、夜間はケーブルカーの移動が無難です。
ピピラの像
丘の上にはメキシコ独立戦争の英雄ピピラ(Juan José de los Reyes Martínez Amaro)の巨大像がそびえ立っています。鉱山で働く貧しい坑夫でしたが、1810年9月28日に背中に大きな平石を背負い、手に松明をもって、政府軍が立て込む穀物倉庫(Alhóndiga de Granaditas、現・州立博物館)の扉を燃やし落としました。
有料ですが、ピピラの像は中に入って登ることもできます。
そしてこちらがピピラの丘から見渡したグアナファトの街並み。初日の昼までは曇りだったので、このあと夕焼けと夜景、2日目に朝の景色を見るために何度も往復して登りました。(写真は後述で掲載)。
Santo Café(サント・カフェ)
ピピラの丘への上り口の近くにある、橋がテラス席になっているカフェ。
カフェ:Café Tal
こちらのCafé Talもグアナファトで有名な自家焙煎コーヒーショップ。年季の入ったヴィンテージ雰囲気の店内。気さくなお兄さんが丁寧に接客してくれました。
ショコラテ(ホットチョコレートドリンク)も有名なようですが、この時はカプチーノを頂きました。48ペソ(370円)。
夕食:Meztizo
ホテルに戻りチェックインを済ませ、少し休憩してから早めの夕食へ。ホテルの近くのMeztizoというレストランを訪れたのですが、これが大当たり。
自家製ジンジャーレモネード(50ペソ)やお通しのふわふわに焼かれたパン、新鮮なビーツサラダ(120ペソ)、どれもメキシコレストランの平均的なクオリティを大きく上回っており、極めつけのメインで頼んだ、メキシコ特産の蒸留酒メスカルでマリネードしたサーモンステーキ(280ペソ)がほろ甘苦い上品な味で焼き加減も指定した絶妙なミディアムレア加減の仕上がりで感動しました。
もうすぐメキシコに来て1年経ちますが、このサーモンステーキはメキシコで食べたメキシコ料理・魚料理でNo.1、肉料理を含めてもトップ3に入るくらい美味しかったです。もちろん肉のメイン料理もあり、超オススメのレストランです。
ピピラの丘の夕焼けと夜景
18時半。ピピラの丘からの夕焼けと夜景を見るために再度登ってきました。日の入りは20時過ぎだったので、景色を眺めながらゆっくり待ちました。途中でツアーで来ていた中国人たちと仲良くなって一緒に写真を撮ったりしたのも良い思い出。
個人的には夕焼けで赤く染まったグアナファトの街並みが一番好きです。
日が沈むとポツポツとライトアップされていきます。
空が真っ暗になる前のマジックアワーの時間帯のオレンジ色に光輝く街並みはまさにリメンバー・ミーの世界。
2日目
2日目は早朝から朝散歩。快晴で天気に恵まれました。
ピピラの丘の朝
2日目。散歩ついでにまたピピラの丘に登り、朝の白い光に照らされた街並みを一望。早朝は観光客もほとんどおらず、展望台を独り占めできました。
ピピラの丘の後ろに通る道路を沿って10分ほど歩くと別の展望台がありますが、アングルはピピラの丘がベストでしたので、わざわざ行く必要は無かったです。
朝食:La Vie en Rose
朝食はLa Vie en Roseというフレンチレストランへ。1階でケーキを販売しており、2階がレストランになっています。可愛らしい内装。
パリを意識したような、通りを見渡すことができるテラス席に着席。
マンゴースムージー、サーモンのガレットを注文。チップ込み292ペソ(2300円)。快晴で涼しく、人通りを眺めながらの優雅なテラス朝食最高でした。
Museo de las Momias de Guanajuato(ミイラ博物館)
ホテルをチェックアウトし、少し離れた場所にある観光スポットへ車で移動。まず向かったのはMuseo de las Momias de Guanajuato(ミイラ博物館)。
メキシコは土葬が主流。グアナファトで1860年代に埋葬スペース不足となり、墓を再利用するため、また、管理料未払いの遺族も少なくなかったことから、地元政府が墓地から遺体を掘り起こしたところ、グアナファトの鉱物質の土壌と乾燥した気候のおかげで、土葬した遺体が自然にミイラとなって発掘されました。
1865年に亡くなったフランス人医師Remigio Leroyのミイラが最初に見つかり、その後様々な年齢や社会階級の人々のミイラ化した遺体が発掘されました。ほとんどが1833年に市を襲ったコレラの流行による死者で、以来、グアナファトの博物館には100体を超えるミイラが展示されています。
年中無休で営業時間は9〜18時。入場チケットはオンラインでも購入できますが、そこまで混まないので当日現地購入で大丈夫です。25年現在、大人106ペソ、カメラで写真撮影する場合は別途38ペソの支払いが必要です。
洋服や髭などそのままで状態の良いミイラが展示されています。子供のミイラなどちょっと怖いですが、メキシコ人の小さなお子さんたちは怯えることも無く展示を眺めていました。
Templo de San Cayetano Confesor(サン・カエタノ教会)
最後に訪れたのはTemplo de San Cayetano Confesor(サン・カエタノ教会)。駐車場が無いので、近場の有料駐車場(見た目はただの空き地)に車を停めました。
メキシコ最大の銀鉱脈が発見されたラ・バレンシアナ鉱山の開山時に建てられた18世紀のメキシコで最も美しいチュリゲレスコ様式の教会の一つ。鉱山の所有者が鉱山がもたらした富に対して、守護聖人である聖カジェタノ(ガエタノ)に捧げて建てられました。
ピンクの切石で作られたファサードは彫刻がとても細かく美しいです。
そしてこの教会の見どころが金泊で覆われた超豪華な主祭壇。正面左右、巨大かつ精巧な祭壇は圧巻で、今まで見たメキシコの教会ではトップレベルで迫力があります。
死者の世界のモデルにもなった、人生で一度は訪れたい街グアナファト
ディズニー映画リメンバー・ミーの死者の世界のモデルにもなったカラフルな街グアナファト。メキシコに初めて行くなら、メキシコシティ、サン・ミゲル・デ・アジェンデとセットで訪れて欲しい外せない観光地です。
メキシコ観光地ツアー:VELTRA(ベルトラ) |