Giannetto(ジャンネット)
Giannetto(ジャンネット)はカミチェリア・サンフォート社が2008年から展開する南イタリアのシャツブランド。立体感のある仕立て、鳥足掛けのボタン縫いなどイタリアシャツのディテールをそのままに、イタリアの高級海岸リゾート、ポルトフィーノの美しい景観や、南イタリアの港町の雰囲気からインスピレーションを受けたカジュアルシャツを販売しています。
カミチェリア・サンフォート社
現社長のリカルド・サンソーネ氏が妻と共にプーリア州アンドリア市に1979年に創業。着心地の良い上質なハンドメイドシャツを5人の従業員と共につくりはじめました。現在も南イタリアのアンドリア市の本社・工場で家族経営でシャツを生産しています。
「ギンガムチェック カッタウェイシャツ」購入レビュー
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GILTで購入。ギンガムチェックのシャツは大学1年次に購入したものがあるのですが、定価の3分の1以下の値段だったので衝動買い。
新鋭ブランドですが、日本の百貨店やセレクトショップでも取扱いのある人気ブランド。ドレスシャツに力を入れるイタリアブランドが多い中、Giannetto(ジャンネット)はカジュアルシャツが主力。
Giannetto(ジャンネット)のディテール
Giannetto(ジャンネット)のシャツは他の南イタリアのブランドで力を入れているような手縫い工程はほぼなく、基本的にマシンメイド。ここぞというときのドレスシャツであれば、精巧で細かいステッチ、高級感と温かみのある手縫いはピッタリですが、ジャンネットのシャツが目指しているのは「格好良い普段着」としてのシャツ。リラックスして着れるように、イタリアシャツの形はおさえながらも、価格帯は控えめに、そしてカジュアル寄りのデザインが特徴的です。
VINCI FIT(ヴィンチフィット)
こちらのVINCI FIT(ヴィンチフィット)は着丈が短く、タックアウトで着ることができるモデル。もちろんタックインも可。ジャンネットの定番型です。
背面
背ダーツが入っています。
台襟やヨークのステッチはマシンメイドとはいえ処理が丁寧です。
貝ボタン
ボタンは貝ボタン。イタリアシャツに多く見られる、千鳥掛け(鳥足掛け)で縫われています。ボタンに若干の傾斜がつくことでボタンが付けやすくなる効果があります。
ボタンホールは機械縫い。上下は横糸で補強されています。
高瀬貝で根巻きはなし。
剣ボロ
剣ボロはの縫い目はそれなりに丁寧です。カンヌキ止めはありません。剣ボロの柄が若干ズレているのはご愛敬。
袖付け、アームホール
後付けの袖付けで、前振り仕様。この辺はしっかり快適な着心地に繋がるディテールを確保しています。
カラー(襟)
襟型はカッタウェイ。第1ボタンを外したときの形がイタリアシャツらしい綺麗な形です。
襟周りのステッチは手持ちの日本製ギンガムチェックシャツに比べても細かいです。カラーキーパー(カラーステイ)ももちろん入っています。
裾巻き
裾巻きは3mm。
ガゼット
裾の前身と後身が合わさった部分を補強すためのガゼットには太陽のロゴマーク。
ジャンネットの象徴「太陽の刺繍」
ジャンネットの象徴である、太陽のロゴマークが第2・第3ボタンの間に黄色の糸で刺繍が施されています。夏場なんかに第2ボタンまで外して着たりするとチラッと見え隠れします。
試着
着丈の長さは短めで、タックアウトでピッタリ。袖丈は61cmでお直し不要。
シルエットは細め。
カッタウェイなので、基本的に第1ボタンは留めずに外します。襟の形が綺麗で、これぞイタリアシャツ。
私は第2ボタンを外す勇気がありませんが、イタリアおやじらしくボタンを開けるとチラッと太陽マークが見えます。
生地選びも抜かりなく、肌触りの良いサラサラとした質感の生地です。
Giannetto(ジャンネット)のシャツの取扱い店舗
Giannetto(ジャンネット)は、伊勢丹、BEAMSなど百貨店やセレクトショップで取扱いがあります。また、ネット通販でもセールになることが多いです。
南イタリアのシャツを普段着に。
「南イタリアのシャツが普段着」なんて贅沢に聞こえるかもしれませんが、ジャンネットであれば、定価2万前後、セールで1万円台で購入できるので、取扱いに神経質になりすぎずに着回すことができます。イタリアシャツのディテールと雰囲気を持ちながらも、モダンな形とデザインを提案するジャンネット。普段着のカジュアルシャツとして1枚いかがでしょう?
ひこ以前から気になっていたジャンネットですが、着回しに便利なギンガムチェックのシャツを手に入れられて大満足。太陽マークをチラ見せする勇気はありませんが、こういうワンポイントデザイン、嫌いじゃないです。