スリーエム(3M)
3M Company(スリーエム)は、1902年にアメリカのミネソタ州トゥーハーバーズで創業した世界的化学・電気素材メーカー。2002年までMinnesota Mining & Manufacturing Co.(ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社)が社名として使用されていましたが、その後3つのMを取って「3M Company」に変更されています。
日本では3Mの100%子会社「スリーエム ジャパン株式会社」が事業を展開しています。最初の糊付き付箋製品である「ポスト・イット」を発明したのも3Mです。
毎日使うキッチンスポンジは洗浄力と耐久性で選ぶ
毎日の食器洗いに欠かせないキッチンスポンジ(台所用スポンジ)。消耗品のため、特にこだわらずに100均で購入したスポンジを使っている方もいるかもしれません。しかし、いざ使ってみると汚れ落ちや耐久性などメーカーによって差があることが分かります。
私は大学生時代、市販のスーパーや100均で購入したキッチンスポンジを食器洗いに使用していたのですが、油汚れや焦げを擦っただけで一気に耐久力が落ちて、へたって汚れるという経験をしました。それを面倒に感じて、「水だけで油汚れまで落とせる」という謳い文句のTHE SPONGEを購入したのですが、汚れ落ちは良くても耐久性に難ありですぐ使えなくなってしまいました。
一見するとどれも似たようなものばかりですが、毎日使うキッチンスポンジは機能性にこだわると一気に生活の質が上がる物だと思います。
スリーエム(3M) |高い洗浄力・泡立ち・耐久性。へたらないキッチンスポンジ「スコッチブライト(研磨剤なし)」レビュー
|
入社して大学の寮から住居が変わるタイミングでスポンジを新調することにした私は、アマゾンでレビューの高いスポンジを探しました。そこで見つけたのがスリーエム(3M)のスコッチ・ブライトというブランドが販売している「キッチンスポンジ SS-72K 2PM」。特に耐久性の評価が高い商品で、アマゾンの買い合わせで購入すれば1個130円ほどで100均スポンジと変わらない値段です。
素材
素材 | 機能 |
ウレタンフォーム | 柔らかく弾力のある柔軟性が特徴的。吸水性や泡立ちが良い素材です。目の粗さで泡立ちや泡のキメ細かさが決まります。目が細かいものは泡立ちが良く、粗いものは水切れが良いです。耐久性が低いのが欠点。 |
セルロース | 乾いているときには硬く、水分を吸収するとやわらかくなる素材。吸水性と速乾性に優れており、食器を傷つけにくいです。泡立ちはウレタンに劣ります。 |
不織布 | 不織布は、他の素材と層を分けてスポンジに使用されることが多い素材。洗浄力(汚れ落ち)が高いのが特徴。研磨剤入りのものは食器を傷づける可能性があります。 |
キッチンスポンジの素材はいくつかありますが、スコッチ・ブライトのスポンジはウレタンスポンジと不織布の貼り合わせ。
ウレタンフォームを真ん中にして、不織布で挟んでいます。不織布ですが、研磨粒子が入っていないため、フッ素加工のフライパンやガラス、プラスチックの食器を傷つけません。
スコッチ・ブライトの使い心地レビュー
|
サイズ感
幅162mm×高さ157mm×奥行35mm。片手に収まるか少し大きめのサイズ感です。リーフ型なので長方形型よりは持ちやすいです。
泡立ち・泡もち
ウレタン混のため、少量の食器用洗剤でよく泡立ちます。泡立ちが良ければ洗っていてストレスがないですし、泡もちも良いので洗剤の消費を抑えることができます。
洗浄力(汚れ落ち)
両面がザラザラしたつくりで、両面についた研磨剤不使用の不織布が汚れをキャッチ。鍋やフライパンの焦げ付きに真価を発揮します。アマゾンのレビューでは洗浄力(汚れ落ち)がとても高く評価されています。私は食事付きの寮にいるため、大きなキッチン用品を洗うことがないのですが、今までコップにこびりついて取れにくかったコーヒーのシミや紅茶の茶渋がこのスポンジで綺麗に落とせました。
使い勝手
アマゾンで低評価レビューに多いコメントが使い勝手。確かに使い始めはかなり固いため、折り曲げるのに力が要ります。しかし、使っていくうちに少しずつ柔らかくなるため、写真のように小さなものでも折り曲げて洗うことができるようになります。
ただし、表面がウレタンのスポンジに比べればそれでも固く曲げにくいため、カーブや細い隙間にはスポンジを沿わせにくいかもしれません。水切れは良いです。
水筒など長い筒状のものは他のスポンジと同様に洗いにくいため、ボトルスポンジを別途購入したほうが良いです。
耐久性・コスパ
耐久性の低いウレタンフォームを耐久性の高い不織布で挟んでいる3層構造なので丈夫で長持ちします。上が新品のスポンジで下が2年以上使用したスポンジです。ほとんど劣化を感じさせません。
オレンジやグリーンのカラーリングで汚れも目立ちにくく、抗菌仕様なので衛生的です。
表面の不織布もほつれて取れることがないため、すり減っていません。スポンジは月1回を目安に交換すると良いとされていますが、全くへたらないので2年も使ってしまいました。
不織布の面は丈夫ですが、2年以上も使ったらやはりウレタンのほうが先にボロボロになりました。スポンジとしてまだまだ使えますが、ウレタンが劣化すると泡立ちは悪くなります。それでも、今まで1カ月でボロボロになるスポンジを使っていたので、この耐久性には感服しました。
1個あたり130円ほどなので、衛生面が気になるようであれば数カ月で交換しても良いと思います。おそらくボロボロになるまで使うなら3年は使えると思います。
洗浄力・泡立ち・耐久性が揃った全くへたらないキッチンスポンジ
洗浄力、泡立ち、そして耐久性については右に出る者はいないくらい性能が高いキッチンスポンジです。固さや使い勝手が気になるようであれば、フライパンや鍋など頑固な汚れ用のスポンジとして使用するのもありだと思います。他にも気になるスポンジはありますが、結局このスコッチ・ブライトに戻ってきそうな気がします。
スポンジホルダーを使うとさらに利便性が向上します。
ツメにひっかけてスポンジを固定するスポンジホルダー。軽い力でスポンジを押し付けるだけで、くっつくということで、使い勝手の評判が高い商品です。
その他気になるスポンジ
ひこたかがスポンジ、されどスポンジ。大金をかけなくても生活の質を上げることができる物なので、こだわって選んでみると良いかもしれません。