2024年7月。午前中にPeña de Bernal(ペニャ・デ・ベルナル)を観光した後、車で移動して午後から1泊2日でSan Miguel de Allende(サン・ミゲル・デ・アジェンデ)を観光しました。
San Miguel de Allende(サン・ミゲル・デ・アジェンデ)
車でメキシコシティから4時間、アグアスカリエンテスから3時間半、ケレタロから1時間の距離にあるSan Miguel de Allende(サン・ミゲル・デ・アジェンデ)は、グアナフアト州に位置する都市。2008年に世界文化遺産に登録され、「Travel+Leisure」という海外の旅行雑誌では「旅行者が選ぶ世界の街ランキング」で何度も1位を獲得し、2024年も1位を取った、世界各国から旅行者が訪れる観光都市です。
グアナファトから1時間半ということもあり、メキシコシティからツアーでグアナファトとセットで日帰りで訪れる観光客も多く、メキシコでは珍しくよく英語が通じる街です。治安も夜出歩けるくらい良好です。
サン・ミゲル・アジェンデでの運転と駐車場
個人で車で訪れる場合、駐車場(estacionamiento)に車を停めて観光する必要があります。メキシコは道幅があり、側面が黄色く塗られていなければ路駐も可能ですが、盗難リスクを考慮すると清く駐車場に停めるのがオススメです。また、サン・ミゲル・アジェンデは道路が狭く、(様々な都市で運転しましたが、グアナファトとサン・ミゲル・アジェンデが特に狭かったです)坂道だらけで石畳なので、運転には注意が必要です。
駐車場はGoogle Mapで「estacionamiento」と検索すればいくつも出てきます。私はホテルから近かった「ESTACIONAMIENTO OCHO CUATRO」という駐車場にしましたが、まぁまぁ狭く、駐車に苦労しました。
また、サン・ミゲル・デ・アジェンデはメキシコ屈指の観光地ということもあり、メキシコ在住者にとっては信じられないほど駐車場代が高いです。1時間あたり40〜50ペソ(300〜400円)。私は1泊料金だったので1泊500ペソ(約4000円)払いました。。。メキシコの相場だとだいたいこの半分くらいなので、思わぬ出費でした。
観光中の移動方法
主要な観光スポットはセントロと呼ばれる中心地に集まっており、遠くても徒歩20分圏内のため、観光は徒歩移動で十分です。ただし、坂道が多く石畳なので、歩きやすい運動靴推奨です。
昼食:The Restaurant
駐車場に車を置いて、時刻は13時前。「The Restaurant」で昼食をとりました。念のため公式サイトで予約していきましたが、土曜日にも関わらず、メキシコのランチ時間(14時前後)ではないからか3組ほどしかいませんでした。ただし、夕方通ったときは満席だったので、ディナーは予約必須かと思います。
バラの花が浮いた噴水がある中庭の席に着きました。午前中に食べたゴルディータがかなり重く、ほとんどお腹がすいていなかったので、せっかく美味しそうなメニューがたくさんありましたが、サーモンのサンドイッチとマンゴージュースを注文。
チアシードが入ったマンゴージュースは、リッチな口当たりで、メキシコで飲んだフルーツジュースの中で一番美味しかったです。サーモンとアボカド、サラダがのったサンドイッチも新鮮で満足。
マンゴージュース40ペソ、サンドイッチ275ペソ、チップは高級レストランだからか標準15%だと言われ、15%のせて、合計363ペソ(約2500円)。高評価レビューも納得の雰囲気も良いレストランでした。
中心広場のアジェンデ庭園(Jardín Allende)を通り、公共図書館へ移動。
公共図書館(Biblioteca Pública AC.)
街の中心地にある公共図書館。日曜定休で土曜は14時までしか開いていないので、土曜日のこの日はまず真っ先にここを訪れました。
中庭を囲んで地元の方々が団欒していたり、併設カフェもありました。
この図書館の見どころは、入口入ってすぐ左にあるショップ・図書コーナーの天井・壁画です。
この壁画は2011年に地元のアーティストのDavid Leonardo Chavez(デビッド・レオナルド・チャベス)が描いた公共作品です。朱色で描かれたアステカ民族の大迫力の壁画です。
Templo del Oratorio de San Felipe Neri(サン・フェリペ・ネリ礼拝堂)
1712年にピンクの石造りでつくられたファサードが特徴の礼拝堂。メキシコ革命が始まった1910年、司祭たちが貴重品を生後1年の仔牛の体の中に保管したという伝承が残っており、入口には異教の象徴として金の牛の像があります。
グアナファトは色とりどりの街でしたが、サン・ミゲル・デ・アジェンデは、暖色系で統一されたカラフルな街並みが特徴です。
Hotel Casa de los Soles(太陽のホテル)
続いて訪れたのは、壁一面に所狭しと貼られた太陽の顔が有名なホテル。ホテル兼レストランなので宿泊や食事も可能です。入口の人に一声「写真撮っても良いですか?」と聞けば快く中に入れてもらえます。
中に入ると壁一面に太陽の顔のモチーフが貼られた空間です。それぞれデザインも異なり、見応えがあります。
Mercado de Artesanías(アルテサニアス市場)
サン・ミゲル・アジェンデでちょっとしたお土産を買うのに最適な民芸品市場。
中は商店街のようにお店がいくつも並んでおり、いろんなモノが売っています。特に何か買ったりはしませんでしたが、エコバッグやマグネットなど値段交渉しながらお土産を買うのも良い体験になりそうです。
Iglesia de San Francisco(サン・フランシスコ教会)
手工業で発展した都市らしく、こちらも石造りのファサードが特徴の教会。正面入口のファサードは良く見ると、聖フランシスコを頂点として、ずらっと聖人たちの像が並んでいます。
中ではちょうど教会式が行われていました。
時刻は14時前でしたが、教会式が終わったら、閉館の14時半を待たずして閉まりました。通常は8時半〜14時半、18時半〜20時で開いています。
Ceramica Lopez
メキシコの工芸品といえば陶器。このお店ではタラベラ焼きの陶器を購入することができます。グアナファトでセルヴィン焼きを買っていたのと、ビビッとくるものが見つからなかったので何も買いませんでしたが、お皿やマグカップなど種類豊富でした。
Parroquia de San Miguel Arcángel(アジェンデ庭園)
街の中心地の広場である「Parroquia de San Miguel Arcángel(アジェンデ庭園)」に戻ってきました。
Iglesia de San Rafael(サン・ラファエル教会)
1742年に神父Luis Felipe Neri de Alfaro(ルイス・フェリペ・ネリ・デ・アルファロ)によって設立された教会。有名なParroquia de San Miguel Arcángel(サンミゲル教区教会)の隣りにあり、鐘楼が特徴的な教会です。
Parroquia de San Miguel Arcángel(サンミゲル教区教会)
街のシンボルであり、他では見ない地元のピンクの石を使った可愛らしい教会。前身の教会のうえに1709年に建てられ、1880年から1890年にかけて地元の石工職人で独学の建築家のZeferino Gutierrez(セフェリーノ・グティエレス)によって現在のネオ・ゴシック様式のファサードに生まれ変わりました。
昼間は人が多く、ここでも教会式を行っていたので、ちゃんとした写真は夕方と2日目の朝に撮影しましたので下部に写真を掲載しています。
なお、入口に教会内部の写真撮影とあったので内部の写真は撮っていません。(スマホで撮影している観光客はたくさんおり、お咎め無しでしたが。。。)
Iglesia de San Juan de Dios(サン・フアン・デ・ディオス教会)
見どころは行き尽くしたので、少し離れたところにある教会に来てみました。残念ながら開いておらず、入口だけ撮影。
カフェ:Lavanda Café de Especialidad
コーヒー好きとして旅先では必ずスペシャリティコーヒーを扱うカフェに寄っています。私もメキシコに来てから知ったのですが、メキシコはコーヒーの一大産地。
ここサン・ミゲル・デ・アジェンデにもいくつかコーヒー専門店があり、レビュー評価の良かった「Lavanda Café de Especialidad」というお店を訪問。15時過ぎということもあり、ほぼ満席でした。
ハンドドリップコーヒー、チョコピスタチオブラウニーを注文(計100ペソ、750円)。
コーヒー豆の産地などの説明が書かれたカードが付いており、プエブラ州のOro Aztaca(オロ・アステカ)という品種のスペシャルティコーヒーで、今までメキシコで飲んだコーヒーで一番美味しかったです。美味しすぎたので持ち帰りでカフェラテ・アイスも追加注文しました。コーヒー好きにぜひ訪れて欲しいお店です。
ホテル:Mansión San Miguel
16時20分、ホテルチェックイン。「Mansión San Miguel」というホテルに泊まりました。サン・ミゲル・デ・アジェンデは一大観光地のためホテル代が高いですが、このホテルはBooking.comで予約し、朝食込みで2,074ペソ(約15,000円)とかなりお得でした。
駐車場が無いため近場の駐車場を探して停める必要があるのと、中心地から徒歩13分かつ石畳の坂道なのでホテルまでの道のりは少し大変ですが、
- 中心地から少し離れているのでとても静か
- 景色を見渡せてハンモックやソファでくつろげる共用バルコニーがある
- 備え付けのバス用品がメキシコブランドのオーガニックのもの
とお手頃な価格も相まってとても満足度の高いホテルでした。夕食まで時間があったので、1時間半ほど貸切状態でハンモックに揺られながらダラダラくつろぎました。
丘の上にあるので街並みを見渡せます。
El Mirador
ホテルの近くにある有名なビュースポット。目の前にある木々が邪魔で景色は正直微妙ですが、よく見る夕焼け写真を撮ることができました。
夕食:La Parada
18時半。近くのペルー料理レストラン「La Parada」で夕食をとりました。まだ早い時間だったので一番乗り。
飲み物はロゼを注文したら、アメリカ大陸最古のワイナリー、スーパーでも買えるちょっと良いワインの代表格、カーサ・マデロ(Casa Madero)が出てきました。初めて飲みましたが、ほのかな酸味とすっきりとした味わいで美味しかったです。(後日、一時帰国の時にお土産として持って帰りました)
一日中歩き回って疲れたからか、直前のブラウニーが余計だったか、夕食もお腹がすいていなかったので、レビューでオススメされていたセビーチェとそら豆のスープを注文。セビーチェはマンゴーが入っていてとても美味しかったです。計約500ペソ(約3600円)。
夜景撮影
街の中心地に戻り、マジックアワーの時間から夜景撮影。
ライトアップされ、徐々に空の色が変わっていく中のサンミゲル教区教会はとても美しかったです。
途中でAmorinoというお店でジェラート休憩。
日が落ちてやることもなくなったので、写真を撮りながらホテルへ戻りました。中心地から離れると写真の通り人通りが減りますが、街灯が多く明るいので危険な雰囲気は全く無く、一人で歩いている女性も見かけました。
ロマンチックな場所でラブラブなカップルはメキシコあるある。
ホテルに戻り、最後にもう一度屋上テラスに。隣りの家の屋上がライトアップされていて良い雰囲気の空間でした。
2日目、朝の写真撮影
8時に起きて屋上テラスのハンモックでゆっくりした後、9時にホテルで朝食。本来はテラス席で食べるのですが、私が一番乗りで朝食準備中だったので、「席気にしないなら、ここで食べていきなよ」と言われてキッチンで食べました。オレンジジュース、フルーツボウル、グラノーラ、ヨーグルト、どれも美味しくお腹一杯。
そのまま朝の写真撮影へ。
メキシコは週末の朝が遅いので、9時過ぎでも広場には人が少なかったです。昨晩とはまた雰囲気が変わったサンミゲル教区教会を撮れて満足。
広場の一角には周りの建物に溶け込んだスタバもあります。
カフェ:The Coffee
昨日訪れたコーヒー専門とは別にもう1件気になるお店があったので朝コーヒーを飲みに広場の近くにある「The Coffee」を訪れました。メキシコのコーヒー専門店ではカリタやハリオなど日本のコーヒー器具で淹れるお店も多く、お洒落要素としてか、店名のカタカナ表記を見かけることがあります。
ここはお店のコンセプトに日本のミニマリズムを取り入れていてカタカナ表記だそうです。
レジのタブレットで自分で選んで注文する形式。店員さんオススメのスペシャリティコーヒーにしました。ハンドドリップのスペシャリティコーヒーは少々お値段高く、約90ペソくらいだった気がします。味は美味しかったです。
その後ホテルに戻り、チェックアウトしてアグアスカリエンテスへ戻りました。
メキシコ旅行の際はぜひ訪れて欲しい街
世界の旅行者が選ぶ街No.1の街サン・ミゲル・デ・アジェンデ。よくグアナファトと比べられますが、個人的にはこじんまりとしていて落ち着いた雰囲気のサン・ミゲルのほうが好みです。見るものがたくさんあるわけではないので、日帰りで観光しようと思えばできますが、ぜひ宿泊して、広場でゆっくりしながら朝昼夜の移り変わりを楽しんだり、お洒落なお店(特に女性服)が多いのでショッピングもしてバケーションを味わってください。
メキシコは慣れていないと一人で旅行するのは少しハードルが高いので、VELTRA(ベルトラ)などでメキシコシティからのグアナファトとの組み合わせツアーを予約するのもオススメです。