EYEVAN 7285(アイヴァン 7285)
「EYEVAN(アイヴァン)」は、眼鏡メーカーの山本光学が、石津謙介氏のファッションブランド「VAN」の「着るメガネ」をコンセプトに1972年に立ち上げた日本のアイウェアブランド。2003年にブランド展開を一時休止した後、2018年に復活しました。
EYEVAN 7285(アイヴァン 7285)は、アイヴァンが誕生した1972年から世界進出した1985年までのアーカイブを再構築したコレクション。眼鏡産地の福井県鯖江市で約400工程もの作業を経て丁寧に作り上げられており、熟練した職人の手作業の工程が多いため、EYEVAN(アイヴァン)よりも価格帯が上がります。
EYEVAN 7285(アイヴァン 7285)を購入するまで
普段は裸眼で生活していて、遠くを見る必要がある時にのみ眼鏡を掛けています。自分の中で眼鏡は矯正道具という意識が強かったためか、所有している眼鏡は1本だけで、3年前に社会人になった記念に安い眼鏡から買い替えたOLIVER PEOPLES(オリバーピープルズ)をずっと使ってきました。
そんな中、最近お洒落な眼鏡が取り上げられている雑誌やYoutubeに触れることが多くなったせいか、これまで1本あれば十分だと思っていた眼鏡が自分の中でファッションアイテムの認識に変わり、いつの間にか眼鏡欲が高まっていました。気付いたら眼鏡セレクトショップに足を運んでおり、そこで気になったのがEYEVAN 7285(アイヴァン 7285)でした。
メタルフレームが欲しかったので、いくつかモデルを試着させてもらい、気になったのが2018AWに発表された「156」と2022AWの最新モデル「184」でした。カラーはブラック、シルバー、ゴールド系でいくつかバリエーションがあります。
ウェリントン型の184は硬い印象になり、着こなすには年齢が追い付いていない感じがしたので、丸みがあってファッション性や抜け感のある156を選びました。
【レビュー】EYEVAN 7285(アイヴァン 7285)|メタルフレームの名作眼鏡「156」
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近くのセレクトショップで156を試着したのですが、高い買い物なのでその時は購入せず、他の眼鏡ブランドもいくつかまわって2週間くらい悩みました。結局156が一番良かったので、腹を決めて再度訪れたところ、まさかの売り切れ。11月から価格改定(156は5,000円アップ)で値上がりすることもあって、入荷したらすぐ売れるくらい人気とのこと。
諦めるどころか、むしろますます欲しくなったため、東京出張に合わせて週末に南青山のフラグシップストアを訪れました。
事前に在庫確認はしていなかったので、一か八かでしたが、運良く欲しかった156のアンティークシルバー(801)の在庫があり、即決で購入しました。3年ぶりの眼鏡の購入だったので、視力検査をしてもらい、レンズの度やかけ心地を細かく調整してもらいました。特殊なレンズは選ばなかったので、レンズの在庫があり、視力検査後15分程度で持ち帰ることができました。
外箱。
EYEVAN 7285(アイヴァン 7285)の眼鏡ケースは高級感のあるステンレス製。このケースには目立つキズはありませんでしたが、細かいキズが付いているのはもともとそういう仕様だそうです。経年変化を楽しめます。とても軽いところが気に入っています。
内側は眼鏡が傷つかないようにフェルト生地になっており、ロゴが刻印されています。付属の眼鏡拭きは外箱と同じデザイン。
こちらが今回購入したモデル「156」。ヨロイ(テンプルとフレームを繋ぐパーツ)が高い位置にあるのが特徴的で、繊細で洗練された美しさに一目惚れしました。
フロントのメタルフレーム(レンズ周り)は、婚約指輪などに用いられる「ミル打ち」と呼ばれる、1mm以下の細かな点を打刻する技法が表裏に施されており、細かな点が織りなす小さな輝きがより一層高級感を引き立てます。
3mmのチタン板を肉寄せして4mmに膨らませて鼻裏側にブローチを一体で成形しています。レンズを支えるリムは、金属製は継ぎ目を締めるネジが通常テンプルの位置にありますが、上記成形により鼻パッドの付け根下にずらし、ネジが見えないように仕上げています。
ノーズパッドもチタン製で7285の刻印が入っています。
一体成形のおかげで智元にレンズ止めネジが不要になり、高い位置に智を設けることができています。
テンプルはチタンにバナジウム・アルミニウムを加えてバネ性やしなやかさを付与したβチタンが採用されており、オリジナル柄の彫金が施されています。
テンプルエンドまでβチタン製です。金属加工技術が向上したおかげでメタルでも当たりが優しくかけ心地が良いです。穴が空いたデザインも特徴的です。
流れるようなデザインと細部まで拘った芸術的な美しさを感じる眼鏡です。レンズ代と合わせて約7万円とかなり高価でしたが、所有欲を満たしてくれる名作で、発表されてから絶えず売り切れるほど人気なのが頷けます。
購入して1週間が経ちましたが、気に入り過ぎて眼鏡不要な場面でもファッションアイテムとして眼鏡を掛ける回数が増えました。既にメタルフレームの次は黒縁なんて考えており、どんどん眼鏡沼にハマっていきそうです。
156はサングラスもあるので、近くのお店で取り扱いがあればぜひ手にとってみてください。
Eyewear ‘EYEVAN 7285’ official website. アイウェア「EYEVAN 7285」のオフィシャルサイトです。