ANDO’S GLASS
アート、建築、デザインの分野でプロデューサーとして活躍している安東孝一さんが代表を務めるANDO GALLERY(アンドーギャラリー)。そのANDO GALLERYが英国を代表するプロダクトデザイナー、Jasper Morrison(ジャスパー・モリソン)に「普段使いできるシンプルなグラス」のデザインを依頼して誕生したのがANDO’S GLASSです。
スタッキング(重ね合わせ)できるように多くのグラスは口径から底にかけて狭くなっていますが、ANDO’S GLASSは「1個の美しいグラス」のデザインにこだわり、底に向かってやや広がるフォルムになっています。
製作は東京の松徳硝子に依頼し、電球用ガラスや「うすはり」グラスの製造で培ってきた精度の高い薄吹き技術で職人が一つ一つ丁寧に手作りしています。パッケージデザインは日本のアートディレクター、葛西薫さんが手がけています。これだけ豪華なメンバーが携わって生み出されているのに2000円(税抜)と少し背伸びすれば手が届く価格です。
【レビュー】ANDO’S GLASS|軽くて優しい口当たり。美しい佇まいのグラス
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普段使いできる高級感のあるグラスを探して一目惚れしたANDO’S GLASSを購入しました。背の低いSHORT「S AGG-101(直径8×高さ7.8cm)」と背の高いTALL「T AGG-102(直径6.8×高さ10.6cm)」の2種類があります。どちらも容量は350mlで同じです。私は「S」を選びました。
灰色のグラスのシルエットの中にロゴが配されたシンプルなパッケージデザインです。
取り出してみてまず驚いたのがその薄さと軽さ。厚みは約1.2mm、重さは約73gで、ガラスでできているとは思えないほど軽いです。これに慣れると他のグラスが重く感じてしまいます。
素材には透明度が高く、耐久性に優れたバリウムクリスタルガラスを使用しています。手洗いしていますが、今のところ目立った傷はなく割れや欠けも発生していません。
耐熱ガラスではないため、急激な温度変化、電子レンジ・オーブン・食器洗浄機の使用は避ける必要があります。
シンプルな見た目でありながらも、わずかに傾斜のあるグラス側面と底に向かう曲線が唯一無二の美しい佇まいを演出しています。高級感のあるガラスの質感に繊細さが加わりより上品に感じます。
グラスが薄いと口当たりが鋭利に感じてしまいそうですが、1mmのうすはりグラスよりも厚みをだして1.2mmにすることで、柔らかく優しい口当たりを実現しています。
日常を特別にするこだわりのグラス
普段の飲み物もこのグラスに注げば特別な1杯になるくらい、高級感と繊細で美しいフォルムが魅力のグラスです。見た目だけでなく、手で持った時の軽さや口に入れたときのまろやかな口当たりも特別感があります。お酒をロックで飲むなら重厚感のあるグラスも良いですが、普段使いするならANDO’S GLASSに軍配が上がります。
日常を特別にしてくれるこだわりのグラス。ギフトにもオススメです。
オススメ度:★★★★★(5.0/5.0) |