BOSCH(ボッシュ)
BOSCH(ボッシュ)は、1886年にロバート・ボッシュがドイツのシュトゥットガルトで創業したエンジニアリング・テクノロジー企業。事業のグローバル化に伴い、1911年(明治44年)に日本で事業を開始し、2021年で110周年を迎えました。モビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、エネルギー・ビルディングテクノロジー、消費財の4つの事業領域でビジネスを展開しています。
BOSCH(ボッシュ)|引っ越し、リフォームに大活躍のレーザー距離計「ZAMO 3」レビュー
|
異動が決まり、着々と引っ越し準備を進めるにあたり、家具のサイズや間取りチェックのため、アマゾンでBOSCH(ボッシュ)のレーザー距離計「Zamo 3」を購入しました。
レーザー距離計(レーザー測定器)は、レーザー光の反射で、ワンタッチで距離を測定できる便利なアイテムです。
本体はマレーシア製、動作確認用の付属電池は中国製。説明書は日本語版と外国語版の2冊が付属されています。
レーザー距離計を使うメリット
レーザー距離計はメジャーよりも優れている特徴がたくさんあります。
1.一人暮らしでも簡単に測れる
メジャーは本体とツメの2箇所を固定して測る必要があり、両手で固定できる範囲なら正確に素早く測ることが出来ますが、2m以上になると一人で測るのが難しくなり、メジャー本体とツメの位置をズレないように細かく調整する手間がかかります。レーザー距離計は本体を固定するだけなので、一人暮らしでも正確に簡単に距離を測ることができます。
2.長い距離を一瞬で測れる
メジャーは小さいものは1.5m〜2m、長いものでも5m〜10m程度しか測れません。距離が長くなるとメジャーのサイズや重量が大きくなって扱いづらくなります。一度で測れない場合は、数回に分けてメジャーで測ることになり、時間もかかって、正確な測定も難しくなります。その点、レーザー距離計は機種によって測れる距離に差はあれど、20m以上を一瞬で測ることができます。
メジャーは直線を確保するのが難しく、長い距離になればなるほど誤差が生じますが、レーザーは何もしなくても直線に伸びてくれるので、本体の向きを整えるだけで正確に測れます。
3.空間を測距できる
金属製メジャーで空間を測ろうとすると、たわんだり折れ曲がったりしますが、レーザー距離計ならその心配はありません。また、手を入れられないような奥の空間を測る場合もレーザー距離計が活躍します。
4.測った距離を記録して応用できる
BOSCH(ボッシュ)のzamoは測った距離を記録できるため、最大2箇所の距離をディスプレイで確認することができます。また、縦と横の2箇所を測れば、面積を計算して表示することもできます。
5.曲面や曲線も計測できる(アタッチメント)
BOSCH(ボッシュ)のzamoは本体とは別に、別売で2種類のアダプターセット(テープアダプター、ホイールアダプター)が販売されています。円周、曲線、デコボコな曲面を測ることができます。これはメジャーでは測れない、もしくは正確に短時間で測りづらいため、レーザー距離計を使う大きなメリットです。
「ZAMO 3」の仕様(スペック)
個人消費者向けのモデルのため、機能は「距離連続測定」と「面積測定」のみ。コンパクトでスタイリッシュな見た目です。電池を入れた状態で86gととても軽く、持ち運びが楽です。
測定範囲 | 0.15~20m |
測定単位 | 1mm |
測定精度 | ±3mm ※強い太陽光の下や反射の弱い測定対象表面の場合などでは、最大測定距離の20mで最大±7㎜、また好環境下でも±0.05㎜/m増減。 |
測定時間 | 0.5秒〜 |
温度範囲 |
|
電源 | 単4アルカリ乾電池×2本 |
電池寿命 | 約5時間 |
自動電源オフ | 約5分(測定を行わなかった場合) |
本体重量 | 86g(乾電池含) |
本体サイズ | 高さ10.5cm x 幅3.8cm x 厚さ2.2cm |
上部に光源があり、電源を入れるとレーザーが照射されます。
側面がわずかに湾曲しており、持ちやすいように工夫されています。ラバー素材なので滑りにくくしている点も良いですね。
「ZAMO 3」の使い方
まず、単4アルカリ電池を入れます。ありがたいことに、本体に電池が付属していました。説明書には「付属されている電池は作動テスト用です」とあるので、長くは持たないかもしれません。リチウムイオン電池は使用不可です。
電池を入れたら準備完了。長時間使用しない場合は、本体から電池を取り外して保管推奨とのこと。
電源ボタンを押すとレーザー光が照射され、ディスプレイはONが表示された後にすぐ距離を測り出します。
- レーザー光を直接のぞかない、人に向けない、照射させたまま放置しない
- 防水仕様ではないため、水を避ける
- 車の中など極度に温度変化のある場所で保管しない
- 本体を落としたりして強い衝撃を与えてしまった場合は、メジャー等を使用して精度チェックする
測定するときは、本体の後方端部を距離を測る基準点に合わせて置き、レーザー光が目標面に当たるようにします。測定値は0.5秒ごと(測定に不利な環境下では最大4秒)に更新されます。
測定中に電源ボタンを1回押すと、距離が記録されてディスプレイ上部に固定されます。これが一度に2つの距離をディスプレイで確認できる「連続計測機能」です。
また、距離を1回記録して、2回目を測定して電源ボタンを素早く2回押すと、測定した2箇所の測定値が乗算されて面積測定表示されます。
レーザーを照射する表面がない場合は擬似的に面をつくる必要があります。レーザーが当たるものであれば紙でも何でも良いです。これでもメジャーを伸ばして固定するよりかは素早く測れるでしょう。
これが手間に感じる場合は、「テープアダプター」を使えば、照射面がない物をメジャーのようにテープを引っ張って測ることができます(1.5mまで)
「ZAMO 3」の精度を測ってみた
試しに机の幅を測ってみました。照射面を紙でつくって測定しましたが、54.9cmで正確に測ることができました。写真のメジャーは55cmですが、やや斜めになっていたので、直線になっていることを確かめながらもう一度測ると54.9cmでした。
メジャーは測る距離が伸びるほど直線にするのが難しく、こういった誤差が生まれますが、レーザー距離計は後方端部をぴったり合わせるだけなので、簡単に正確な距離を測ることが出来ます。
もう少し長い距離を測ってみました。レーザー距離計は畳の線に合わせて直角に置くだけでとても簡単。対して、メジャーは伸ばしてツメと本体を固定して、なおかつ直線になっているか確認しなければならないという手間がかかります。
どちらもほぼ86.4cm。レーザーがしっかり当たるものであれば精度は高そうです。メジャーは細かい目を見て確認するのが大変ですが、レーザー距離計はディスプレイに距離が大きく表示されるので見やすいです。
レーザー距離計のデメリット
|
アダプターがない場合は、照射面がないものの測距に一手間かかりますが、それでもメジャーよりは簡単です。
レーザーが苦手な表面に当てて測定してみたところ、鏡と透明ガラス以外は大きな誤差なく測ることができました。
鏡 | レーザーが反射されて測定不可 |
磨りガラス | 測定可能 |
透明ガラス | 測定距離が±5mmの範囲で安定しない |
穴 | 測定可能 |
凹凸のある表面 | 測定可能 |
今のところ、室内でしか使用していないため、測定できないといったことは生じていません。
一家に一台あると便利なレーザー距離計
引っ越しやリフォーム時に大活躍する、一家に一台あると便利なレーザー距離計です。コンパクトなサイズでとても軽く、機能もシンプルなので簡単に使いこなすことができます。
両手で測れる距離はメジャーで、それ以上の距離やメジャーで測れない距離はレーザー距離計で測るといった使い分けをしたいと思います。
オススメ度:★★★★★(5.0/5.0) |